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ヘリ着水脱出訓練2万人達成
中村群司令「生きるか死ぬかの最後の砦」
(2018年4月11日)
2018年6月5日更新
【1空群=鹿屋】海自1航空群1整備補給隊は4月11日、ヘリコプター事故に備える訓練システム「ヘリ着水脱出訓練装置」を使った訓練支援2万人を達成した。記念セレモニーでは、2万人目となった陸自1対戦車ヘリ隊(帯広)の村木雄1尉に記念の盾が贈られ、1整補隊に「空団司令官賞」が授与された。
ヘリ着水脱出訓練装置は、SH60J型ヘリのコックピットを模擬し、ヘリが海上に不時着水・水没した緊急事態をリアルにシミュレーションできる。
自衛隊では鹿屋に唯一設置され、3自衛隊の隊員はもとより消防、警察、海上保安各庁の隊員も訓練に訪れる。
実際の着水時に想定される横転や前傾姿勢などさまざまな状況が再現され、搭乗員は水槽に沈みきったコックピット内から・・・
防衛関連ニュース
日本の防衛を支える<8>
三嶋電子株式会社 檀浦とし克社長に聞く
2018年6月5日更新
横浜で開催された「震災対策技術展」で「河川増水危険警告灯」の説明を行う三嶋電子の檀浦社長。着用する安全ジャケットも同社が開発した(2月9日、パシフィコ横浜で)
「河川増水危険警告灯」の構造(三嶋電子のホームページ画像を基に作成)(↑クリックすると別枠で大きく表示します(Jpeg))
軽量で環境にやさしい「水電池」を使用した「携帯型懐中電灯」
軽くて無公害 水に浸せば発電する「水電池」
「長期保存が可能で水があればどこでも発電」――。
昨秋、東京・市ヶ谷で開催された「防衛装備品展示会」の会場で、目を引くキャッチコピーに多くの関係者が足を止めていた。
その製品こそ、水に浸せば発電する「柏葉水電池」だ。防災器具としても注目される懐中電灯の水電池は、重さわずか33グラムで、電灯本体と合わせても123グラムしかなく、単1乾電池1本よりも軽い。
この懐中電灯は本体内の電池パックを約5~10秒間水に浸せば発電を開始し、その後約140時間、ライトを点灯させる。水が蒸発すると消えるが、再び水に浸せば再点灯する。この繰り返しで約480時間(連続約20日間)の点灯が可能という。
用途は広く、防災器具として高い注目
使用後は、各地方自治体の区分によるが、分別ゴミとして処理が可能。回収が必要な鉛電池などと違い環境にもやさしい。川の水はもちろん海水や尿などでも発電するため、非常用の電池として有用だ。
この軽くて無公害なECO電池を開発したのが電子機器生産・販売会社の「三嶋電子」(東京都千代田区)だ。市販用の真空パックで保管すれば約10年保存可能という。このため各省庁や自治体も防災用として注目し、静岡県掛川市などは同電池を備蓄している。
水電池開発のきっかけは、・・・
防衛関連ニュース
スリランカに初の能力構築支援
「あけぼの」艦内で捜索救難セミナー
(2018年4月9日、10日)
2018年6月5日更新
ソマリア沖・アデン湾での海賊対処任務に向かう途中の水上部隊30次隊(指揮官・5護衛隊司令の中村譲介1佐)の護衛艦「あけぼの」(艦長・波江野裕一2佐以下約190人)は4月9、10の両日、スリランカ南部のハンバントタ港に寄港し、同国に対する初の能力構築支援として、艦内で「捜索救難に関するセミナー」を開催した=写真。
海軍軍人ら30人聴講
日本から内局の1人と海上自衛官3人の計4隊員が講師などとして同艦に派遣され、スリランカ海軍を中心とした約30人に対し、自衛隊の捜索救難体制や装備品、気象や海象の影響を踏まえた適切な救助方法などについて講義した。
聴講したのは、・・・
防衛関連ニュース
露軍機が領空3.7キロに接近
(2018年5月23日)
2018年6月5日更新
露軍機の航跡図(5月23日)
ロシア軍機のツポレフTu142型哨戒機1機が5月23日、北海道・礼文島沖の領空約3.7キロの距離まで接近したため、空自の北空、中空のF15戦闘機などが緊急発進して対応した。領空侵犯はなかった。
ロシア本土と樺太間の間宮海峡上空から日本海に南下してきたTu142は、空自パイロットの通告に応答せず、礼文島沖の領空に約3.7キロの距離まで接近後、積丹半島沖から奥尻島沖にかけて日本の領空に再度接近した。その後、・・・
防衛関連ニュース
「予備1佐」が誕生 札幌地本 全国に先駆け辞令
(2018年5月10日)
2018年6月5日更新
「予備1陸佐」として採用され菅股本部長(中央)から辞令書を交付された(左から)澤枝氏、千葉氏、大窪氏、日高氏=5月10日、札幌地本で
【札幌地本】札幌地本(本部長・菅股弘信1陸佐)は5月10日、全国で初めてとなる「予備1等陸佐」4人への予備自衛官辞令書交付式を行った。
4人はいずれも元1陸佐の千葉茂氏(元2師団監察官)、大窪俊秀氏(元北方混成団副団長)、澤枝洋一氏(元1特科団本部付)、日高信行氏(元北方総監部地域連絡調整課長)。
式では菅股本部長が辞令書を交付し、「予備1等陸佐の採用は皆さまが先駆けとなる。・・・
防衛関連ニュース
海自202教空 無事故飛行で2級賞状
2018年6月5日更新
【海徳島】海自徳島教育航空群の202教育航空隊(司令・今村靖弘2佐)はこのほど、平成22年4月から29年1月までの間の運用機1機当たり連続3千基準時以上の無事故飛行の達成により、第2級賞状を受賞した。
村川海幕長から賞状を授与された今村司令は、「今回の達成は歴代司令をはじめとする隊員一人一人の安全に対する取り組みの結果であり、引き続き事故の絶無のため一致団結し任務遂行にまい進していく」と述べ、決意を新たにした。
202教空は昭和39年5月から50年以上無事故飛行を継続しており、平成29年12月12日には60万基準時間無事故飛行を達成している。