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小野寺大臣、エストニアで防衛相会談 同国に職員派遣
(2018年5月5日~6日)
2018年5月10日更新
エストニアとフィンランドを訪問
小野寺防衛相は5月4日にフィンランド、5、6の両日にエストニアを訪問し、防衛相会談を行った。フィンランドではサウリ・ニーニスト大統領を表敬した後、ユッシ・ニーニスト国防相と防衛協力・交流の強化で一致。エストニアではユリ・ルイク国防相とサイバー分野での協力関係を発展させることで合意し、首都タリンの「NATO(北大西洋条約機構)サイバー防衛センター」に今後、防衛省から職員を派遣することを決めた。小野寺大臣は会談後、記者団に「エストニアはIT先進国だ。世界有数の知見を有する『NATOサイバー防衛センター』との関係を深め、我が国のサイバー防衛能力の向上に努めていきたい」と述べた。
NATOサイバー防衛センターと知見共有
バルト三国の一つ、エストニアでは6日、首都タリンの国防省で日本と初めてとなる防衛相会談が開かれ、ルイク国防相が小野寺大臣の初訪問を歓迎した。
これに先立ち、小野寺大臣は5日、同国海軍基地を訪れ、米国とNATO諸国を中心とした国際軍事演習「ヘッジホッグ2018」を視察。6日朝には「NATOサイバー防衛センター」を視察した。
会談で両氏は、今年1月に安倍首相が同国を訪問した際、「NATOサイバー防衛センター」への我が国の参加承認が発表されたことを受け、同センターに防衛省職員を派遣する方針で一致した。人選や派遣期間などは今後詰める。
小野寺大臣は「職員派遣を通じて、サイバー分野での協力関係をさらに発展させていきたい」と述べると、ルイク国防相は「・・・
防衛関連ニュース
防衛相、フィンランド国防相と会談
海自練習艦隊が8月ヘルシンキに
(2018年5月4日)
2018年5月10日更新
防衛協力などをテーマに会談する小野寺防衛相(左から3人目)と、フィンランドのニーニスト国防相(右から3人目)=5月4日、首都ヘルシンキの政府迎賓施設で、写真は防衛省提供
防衛駐在官の再派遣で連携強化
エストニアへの訪問に先立ち5月4日、小野寺大臣はフィンランドの首都ヘルシンキ市内の政府施設内でニーニスト国防相と会談し、防衛協力・交流の一層の強化で一致した。
両国の防衛相会談は2004年11月(日本)、14年10月(日本)に続き3回目。小野寺大臣は13年7月、海自の練習艦「かしま」がヘルシンキに初寄港した際に同国を訪れ、当時のカタイネン首相やラトゥ国防次官らと会談しており、今回が2回目の訪問。
小野寺大臣は、今年8月にも海自の練習艦隊が再びヘルシンキに寄港する予定であることや、これまで日本から一時中断していた同国への防衛駐在官の派遣を今年2月に再開したことなどを伝え、・・・
防衛関連ニュース
ハリス司令官に旭日大綬章 日米同盟強化に大きく貢献
(2018年4月26日)
2018年5月10日更新
小野寺防衛相(左)から旭日大綬章を伝達され、会談に臨むハリス司令官(4月26日、防衛省で)
日系人初の米海軍大将 駐韓米大使に内定
小野寺防衛相は4月26日、退役を前に来日した米太平洋軍司令官のハリー・ハリス海軍大将を防衛省に迎え、日本政府から同20日付で贈られた旭日大綬章を伝達した。日系人初の米海軍大将としても知られるハリス司令官は、2015年5月から現在まで3年間の在任期間中、米太平洋軍約37万人のトップとして日米同盟の強化に大きく貢献した功績がたたえられた。今後、駐韓米大使に就任することが内定しており、後任には海軍艦隊総軍(バージニア州ノーフォーク)司令官のフィリップ・デービッドソン大将が指名されている。
首相を表敬、防衛相、統幕長とも会談
勲章伝達式に引き続き大臣室で会談が行われ、小野寺大臣はハリス司令官のこれまでの功績をたたえた上で「今後は駐韓大使として新たな活躍を期待したい」とはなむけの言葉を贈った。
これに対し、ハリス司令官は「勲章の受章を大変光栄に思う。(亡くなった日本人の)母が天国からほほえんで見てくれていると思う」と述べ、日本政府への謝意を表した。
また、北朝鮮問題について小野寺大臣が「核、ミサイル、拉致問題などさまざまなことを解決するまで圧力を緩めない。これが日米の共通の認識だ」と述べると、ハリス司令官は「今が重要な時期だ」と指摘し、・・・
防衛関連ニュース
春の叙勲 齋藤元統幕長に瑞宝大綬章
防衛省関係者100人受章
(2018年4月17日)
2018年5月10日更新
政府は4月17日の閣議で、平成30年「春の叙勲」受章者4151人(うち女性399人)を決めた。発令は4月29日付。防衛省関係の受章者は100人で、齋藤隆元統幕長が瑞宝大綬章、吉田正元空幕長が瑞宝重光章を受章した。瑞宝中綬章は14人、・・・
防衛関連ニュース
第30回危険業務従事者叙勲
元自衛官941人に 精励、貢献を称えて
(2018年4月3日)
2018年5月10日更新
政府は4月3日の閣議で第30回「危険業務従事者叙勲」の受章者を決めた。発令は4月29日付。防衛省関係者では941人(うち女性5人)が受章した。
危険業務従事者叙勲は自衛官、警察官、消防士など危険性が高い業務に精励し、社会に貢献した公務員を表彰する制度で、関係省庁の大臣の推薦に基づき受章者を決定。今回は・・・
防衛関連ニュース
ニコニコ超会議 3自衛隊の魅力を発信
AAV7出展、トークショーも人気
(2018年4月28日、29日)
2018年5月10日更新
陸自水陸機動団のAAV7(後方)の前でトークを繰り広げる女性自衛官の(正面右から)松永士長、半浴3佐、横田1佐(4月28日、千葉市の幕張メッセで)
松島基地から運ばれたブルーインパルス4番機の垂直尾翼の前で記念撮影に応じる元ブルーパイロットの兄・稲留智1佐(左)と弟・仁2佐(4月29日)
来場者から熱視線
国内最大級の動画サービス「niconico」を運営するドワンゴのGWの大型イベント「ニコニコ超会議2018」が4月28、29の両日、千葉市の幕張メッセで開催され、3自衛隊も広報の一環として参加した。7回目となる陸自は新編されたばかりの水陸機動団(相浦)が装備する水陸両用車AAV7と富士学校が保有する12式地対艦誘導弾を会場に持ち込んだ。その車両の前では女性自衛官や元ブルーインパルスのパイロットたちがトークショーを繰り広げ、来場した約16万人(ネット参加者約612万人)の若者たちからも熱い視線を集めていた。
「キミの日常は、誰かの特別。」をテーマに開かれたニコニコ超会議。今年も会場には2日間で16万人もの若者が押し寄せ、自衛隊ブースのAAV7の前では写真を撮ろうとする人波が絶えず、中にはコスプレをした若者が隊員に質問する姿も見られた。
敵艦をミサイルで撃破する12式地対艦誘導弾の車両を見た東京都府中市の喜崎尚也さんは「初めて実物を見たので、もっと(自衛隊を)詳しく知りたくなった」と陸自装備に興味津々の様子だった。
このほか陸、海、空自、自衛官募集、予備自ブースにも多くの若者が訪れ、最新の自衛隊の情報に触れていた。
「働きやすそう」女性自衛官がやりがい語る
AAV7の前ではトークショーも開かれた。最初に登場したのは陸幕人教部企画班長の横田紀子1佐、女性隊員で初めてAH1S対戦車ヘリのパイロットとなった航空学校(明野)の半浴(はんさこ)仁美3佐、陸自中音のボーカル松永美智子士長。
司会から女性自衛官ならではの苦労について聞かれると、横田1佐は「よくこの仕事は女性には大変では?と聞かれるが、毎日達成感があるので辛かったことはない」ときっぱり。半浴3佐も「・・・
防衛関連ニュース
寒風山林野火災など迅速に対応
撤収後も厳戒態勢維持 秋田駐屯地
(2018年4月21日)
2018年5月10日更新
自治体関係者とともに火災の状況を確認する21普連3中隊の佐藤文俊2尉(左)=4月21日、男鹿市役所で
【秋田】秋田駐屯地(司令・荒巻謙1佐)は4月21日、男鹿市の寒風山林野火災に対応した。
21日は土曜日で秋田駐屯地では「春のふれあい祭り」を開催していた。秋田県から午前11時9分に要請を受け、荒巻司令を核心とし、直ちに初動対処部隊を準備させた。
現地や県庁に連絡幹部(LO)を送り、派遣可能人員を迅速に把握、事後の・・・