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フランス海軍「ヴァンデミエール」が晴海に入港
(2018年2月8日)
2018年2月14日更新
フランス海軍のフリゲート「ヴァンデミエール」(2950トン、艦長・アレクサンドル・ブロンス中佐)が2月8日、東京・晴海ふ頭に入港した。同艦は12日まで日本に滞在し、出港後、関東南方海域で海自の護衛艦「ゆうぎり」と対水上戦、対空戦など共同訓練を行った。
8日午前10時過ぎ、東京音楽隊が演奏する中、「ヴァンデミエール」が入港。歓迎行事では、横須賀総監代理の佐々木司管理部長が「皆さまの寄港中は『ゆうぎり』がホストシップを務め、支援をさせていただきます」とあいさつ、仏艦を出迎えたローラン・ピック駐日仏大使は「・・・
防衛関連ニュース
戦場に革命を起こす軍用ドローンの群れ
技術動向と対処法
防衛装備庁の関係者に聞く
2018年2月14日更新
小銃や小型爆弾を装備した無数のドローンが上空から襲いかかれば、地上の部隊はこれを防ぎきれない(米デューク・ロボティクス社のHPから)
武器を搭載したドローンは海賊対処にも使えるほか、爆弾を積んで突入すれば大型艦にも致命的なダメージを与えられる(米デューク・ロボティクス社HPから)
火炎放射器を搭載し、電線に引っ掛かったゴミを焼却する大型のドローン(中国のウェブサイトから)
・・・他
〝鳥の目〟の高さで美しい映像を見せてくれる小型無人機「ドローン」。カメラを搭載しての空中撮影だけでなく、今年は「日本版GPS」のサービス開始に合わせてドローンによる宅配事業もいよいよスタートする。この高性能ドローンに武器を積めば、たちまち「ロボット兵器」に早変わりする。それぞれが銃器や爆弾を装備し、イナゴの群れのように兵士に襲いかかれば、正規軍でも現状では完全に対処する術はない。戦場に革命を起こしつつある「ドローンの群れ」。その技術動向や対処法について、防衛装備庁の関係者に聞いた。
多様な「群れ」のメリット AIで飛行を制御、兵器化も進む
防衛装備庁は平成28年8月、「将来無人装備に関する研究開発ビジョン」を策定した。この中に「(航空無人機の)群制御技術」が示されている。
この技術は、無人機のフォーメーションによる飛行や衝突回避などが目的で、複数の機体が互いを認識しながら行動する内容で、「群制御技術」により数機から数十機が近接して行動することが可能になるという。
防衛装備庁の関係者は「群れ」のメリットについて、(1)数を増やすことで偵察能力が向上する(2)小さな機体でも数を投入することで運搬能力が高まる(3)それぞれが中継機の役割を担うことで、無線中継の範囲が広がる――といった点を挙げる。
また、運用面からは「群れ」として複数の機体を一括制御することで、操作員が一人で多数の機体を制御できるようになるという。
近年、著しい進化を見せているAI(人工知能)の技術を取り入れることで、各機が「集団の一員」として行動できるようになり、群れとして最適な行動が取れるようになりつつある。
この無人機の「クラスター(集団)技術」について諸外国を見てみると、・・・
防衛関連ニュース
空自が日米豪共同訓練「コープ・ノース・グアム」参加
(2018年2月4日~3月11日)
2018年2月14日更新
日米豪の空軍種による共同訓練「コープ・ノース・グアム」が2月4日、米グアムのアンダーセン空軍基地とその周辺空域などで始まった。3月11日まで。3カ国の共同対処能力、部隊の戦術技量、相互運用性の向上を目的に行われており、空自からは約480人が参加している。
期間中、戦闘機部隊による共同訓練のほか、人道支援・災害救援(HA/DR)に関する共同訓練も実施され、このうちHA/DR訓練は、防衛省の「日ASEAN招聘プログラム」の一環として・・・
防衛関連ニュース
宮城で「フォレスト・ライト」オスプレイが参加
(2018年2月15日~3月2日)
2018年2月14日更新
陸自は2月15日から3月2日まで、宮城県の王城寺原演習場などで米海兵隊との共同実動訓練「フォレスト・ライト02」を実施する。
参加部隊は陸自が9師団長の納冨中陸将を担任官に、39普連(弘前)基幹の約600人、米側は第3海兵師団長のクレイグ・ティンバーレーク少将を担任官に第4海兵連隊2―1大隊(沖縄)と第31海兵機動展開隊C中隊を基幹とする計約550人。このほか・・・
防衛関連ニュース
国交省航空局長から岐阜病院長に感謝状
隊員で初の受賞
(2018年1月31日)
2018年2月14日更新
蝦名邦晴国交省航空局長(中央)から感謝状を贈られた福島岐阜病院長(左)。右は同じく表彰された民間会社代表(1月31日、東京都千代田区の国交省で)
【空幕】自衛隊岐阜病院長の福島功二空将補は1月31日、国土交通省航空局長から感謝状を贈呈された。航空身体検査証明審査会の委員として長年にわたり尽力したことに対するもので、自衛隊員の受賞は初めて。
航空局は民間航空を監督する唯一の官庁で、操縦士などの航空従事者、航空交通管制、空港施設の維持管理など航空関係の全てを管轄。航空従事者が航空業務を行うために必要となる航空身体検査証明の制度・基準の策定や運用も行っている。
航空身体検査証明を受けるためには国交省令で定める身体検査基準に適合する必要があるが、基準外の経験や能力を考慮し、業務に支障ないと国交相が認めれば、適合するとみなす制度がある。
福島将補は、基準適合の審査や判定を行う航空身体検査証明審査会の委員を7年以上務め、航空身体検査証明制度の適正な運用に貢献。制度や基準の改正でも、豊富な経験をもとに尽力した。
感謝状を贈られた福島将補は「空自で研さんを積んだ航空医学の知見を部外でも発揮できた。医官が航空医学適性を適切に判断することで、(適合者が)航空業務を最大限に行えるため、航空安全を守ることができる。今後も、教育を通じて後輩に経験を継いでいきたい」と語った。