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陸自ヘリ、民家に墜落 乗員1人死亡 女児軽傷 佐賀・神埼
(2018年2月5日)
2018年2月8日更新
2月5日午後4時43分ごろ、陸自目達原駐屯地の南西約4キロ地点(佐賀県神埼市千代田町嘉納)の住宅地に陸自西部方面航空隊第3対戦車ヘリコプター隊(目達原)所属のAH64D戦闘ヘリ(502号機、乗員2人)が墜落し、住宅や小屋計3棟が炎上した。
この事故で搭乗していた機長の齊藤謙一2佐(43)が不明、副操縦士の山啓希1曹(26)が死亡。陸自機が墜落した住宅で留守番をしていた小学5年の女児1人が軽いけがをしたが、無事屋外に脱出した。
陸幕の発表によると墜落した502号機は機体の定期整備後の点検飛行を行うため、5日午後4時36分に目達原駐屯地を離陸した。離陸2分後に駐屯地管制塔との通信が途絶。事故を目撃した住民などによれば、同機は機首から落下したという。
事故報告を受けた安倍首相は同日夕、小野寺防衛相に対しAH64D型ヘリの運用停止と、自衛隊が保有するヘリ全機の点検を指示した。
小野寺防衛相は同日夜、防衛省で記者団に対し「民家に墜落したということは大変申し訳なく、重く受け止めている。おわびを申し上げる」と述べた。山崎陸幕長も「住民の皆さまに心からおわび申し上げます」と謝罪した。
陸幕は5日午後5時40分ごろ、陸幕副長の田克樹陸将を長とする「航空事故調査委員会」を設置し、事故の原因究明と再発防止に向けた調査を開始した。墜落現場では夜から佐賀県警などと共同で目達原駐屯地などの隊員が周辺に落下した機体の部品などの確認作業に当たっている。
防衛関連ニュース
平昌冬季五輪 9日開幕
自衛隊体育学校7人 2競技に挑む
2018年2月8日更新
日本代表選手団の壮行会で国旗を持って入場する旗手代行の高梨沙羅さん(中央)と、(右へ)山下泰裕副団長、主将の小平奈緒さん=1月24日、大田区総合体育館で
平昌(ピョンチャン)冬季五輪が2月9日、開幕する。都内で行われた日本代表選手団の結団式・壮行会では、主将を務める小平奈緒さん(スピードスケート)が決意を表明。自衛隊からバイアスロンとクロスカントリーの2競技に挑む体育学校冬季特別体育教育室(朝霞)の7選手はそれぞれ本紙に決意を寄せた。
<選手談話>
メダル獲得目指す 吉田圭伸1陸尉
「ソチオリンピックは、個人種目の派遣標準を突破できずリレーのみの出場だった。テレビで観戦するもどかしさと悔しさは忘れられない。目標はノルディック種目で唯一メダルを獲得していないクロスカントリー部門に、史上初のメダルをもたらすこと。競技の過酷さ、素晴らしさを伝えられるような走りをしたい」
=以上クロスカントリー
仲間の思い胸に 立崎幹人2陸曹
「最後までもつれ込んだオリンピック出場枠だったが目標としていた2名出場は叶わなかった。バイアスロンを始めたときから一緒の仲間と、出場を目指し戦ってきた。自分一人で獲得できたとはいえない貴重な出場枠。仲間の思いもしっかりと持っていきたい」
全ての力出し切る 田中友理恵2陸曹
「小さい頃からの夢だったオリンピックに出場することができ、とてもうれしい。監督、コーチ、家族、地元の方々のご指導や支えがあったからこそ。自分の力を全て出し切れるよう頑張りたい」
・・・他4名
<盛大に結団式・壮行会>
「冬を燃やせ」――。会場の大田区総合体育館が一つの思いで満ちた。1月24日に行われた結団式・壮行会で、代表選手が決意を新たにした。
結団式・壮行会には日本代表選手団267人(選手123人、監督・コーチ等144人)=1月24日現在=のうち、海外遠征などによる欠席者を除く95人が出席した。
結団式では竹田恆和日本オリンピック委員会会長が「チームニッポンの一員として自覚と責任、誇りを持ち、正々堂々と全力で競技に挑んでいただきたい」とエールを送った。
出席された秋篠宮さまは、「・・・
<競技ルール>
2競技の主な種目とそのルールは次の通り。
【バイアスロン】
▽スプリント(男子10キロ、女子7.5キロ)=コース(同3.3キロ、同2.5キロ)を3周。1周ごとに50メートルライフル射撃(伏・立射各1回、各5発)。ミス1発につきペナルティーコース(150メートル)を1周
▽パシュート(12.5キロ、10キロ)=スプリントの着順・タイム差でスタート、コース(2.5キロ、2キロ)を5周。1周ごとに射撃(伏・伏・立・立射各1回、各5発)。ミス1発につきPコース1周
【クロスカントリー】
▽15キロ(女子10キロ)フリー=板の前部を開き左右に蹴り出し滑る
▽50キロ(同30キロ)クラシック=板を平行にして前後に動かして滑る
防衛関連ニュース
佐渡と輪島で断水 陸空自隊員が給水支援
(2018年1月28日、30日)
2018年2月8日更新
雪が降る中、市民へ給水支援を行う46警戒隊の隊員(佐渡市で)
介護老人福祉施設の貯水槽へ給水する14普連隊員(輪島市で)
新潟県佐渡市と石川県輪島市で1月28日夜、凍結した水道管が破裂によって断水し、陸空自部隊が給水支援に当たった。
佐渡市の断水では、29日午前9時15分、新潟県知事から陸自30普連長(新発田)に災害派遣が要請され、同連隊をはじめとする陸自部隊や空自46警戒隊(佐渡)の隊員たちが現地に向け出発。水トレーラー車などを用い、給水支援を行った。
2月2日午前9時26分、・・・
防衛関連ニュース
中国軍フリゲートと情報収集機が対馬海峡を通過
(2018年1月28日、29日)
2018年2月8日更新
1月28日午後10時半ごろ、中国海軍の「ジャンカイⅡ」級フリゲート(3900トン、552「荊州」)1隻が長崎・下対馬の西南西約65キロの海域を北東に向かって航行しているのを海自1空群(鹿屋)のP3C哨戒機と13護隊(佐世保)の護衛艦「じんつう」が確認した=写真㊤。
同艦は翌29日に一時的に日本海に進出したが、同日中に再び対馬海峡を南下して東シナ海に戻った。
◇
1月29日、同中国艦の日本海進出に合わせるように、・・・