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“思い込み”というのは真実をゆがめる。
たとえば今、「右翼」と言うと日本人はイメージが悪い。軍歌を流す街宣右翼で「右翼」のイメージを悪くさせたのが朝鮮人であった。
その確信犯は占領軍である。
なぜ、占領軍は「右翼」を貶めたのか?
本来、「右翼」というのは国のために正しい主張をして、強い国となるからである。
西南戦争で散った西郷隆盛の志を受け継ぎ、日清戦争、日露戦争、そして大東亜戦争を東亜解放の戦いへと導いたのが玄洋社の頭山満である。
しかし今、「頭山満」と言えば超国家主義で見た目も胡散臭いイメージがある。あるいは歴史教育でも教わらず名前すら知らない日本人も多いかもしれない。
戦後、頭山満を“悪の総本山”にしたのがハーバート・ノーマンである。ノーマンというキーパーソンを学校では教えない。
ノーマンと言えば有名な日本史の専門家で、戦後の進歩的文化人の歴史観はノーマンの歴史観である。
このノーマンに歴史を指導したのが、「32年テーゼ」の左翼歴史家の羽仁五郎である。
その歴史観は「徳川封建制度の圧政」や「日本の大陸侵略」を強調し、西郷隆盛や頭山満や内田良平を“悪人”とする。
厄介なのは、ノーマンのこの歴史観が占領憲法にも影響を与えていることだ。
ノーマンの「日本は封建制度と帝国主義で暗黒の国だ」という間違った歴史観を元にしてGHQの憲法草案者で左翼のケーディスはそれを正すためという口実で「日本の封建主義を除去し、天皇制を利用して共産主義革命を目指していく」とした。
つまり日本でいつでも革命が起こしやすいように、軍隊を持たせず、天皇陛下の地位も「国民の総意」に基づいて国民がその気になればいつでも天皇陛下をなきものに出来るようにした。
また第13条「個人として尊重される」は個人主義思想の導入で、個人主義は国家崩壊の第一歩と考えられているものである。
このノーマンの正体はコミンテルンのスパイで、後にスパイが発覚して自殺している。しかしこのスパイの歴史観が今も幅を利かせているのだ。
昭和21年1月4日、占領軍は公職追放令で玄洋社など愛国団体27団体に解散命令を出した。しかしこのことは国民に知らせなかった。
そしてノーマンは「特別寄稿」の論文を出して真っ先に頭山満を取り上げた。この論文内容が戦後日本人の認識となる。
「明治維新以来、愛国団体の典型は玄洋社と黒龍会である。これら結社は『極端な国家主義者』又は『反動派』と定義しておく。
頭山満は粗野猥雑で、趣味や作法はナチスと類似してる。頭山は反対者の命は無論のこと、自分の狂信的な門弟の命も犠牲にすることにかけてはいささかも躊躇しない。
頭山は狡猾な陰謀家という点では西郷そっくりである。頭山の主要な活動は、大陸で日本の野望に役立つアジア民族主義者と異端派指導者の要請である。
頭山が孫文やその門下生という革命家を厚遇したのは、彼らが支那で政権を取った時に、内政と外交の指導権を奪うことにあった」
「外国人(=ノーマン)が頭山をまるで山賊か博徒の親分のように書き、軍閥侵略の背後にはいつも頭山が策動した、と書いている。
頭山翁を知らない者はそんなものかと思うかもしれないが、頭山翁は日本の軍閥とは全く考えを異にし、孫文が来た時も日本政府は拒否したがそれを身を以て護った。ビハリー・ボースを助けた時も同じだった。
頭山はあらゆる亡命者に対して一律平等に助けている。日本だけの利益をむさぼろうとは毛頭考えていない。そういう気持ちは西郷先生と相通じるものがあったと思う」(昭和21年11月『世界思潮』)
しかしこの反論文は占領軍の検閲で削除されたため、日本人の目に触れることはなかった。
こうして占領軍は日本人に、頭山満のイメージを侵略主義の元凶のようなプロパガンダを行い、頭山の擁護は一切排除した。
その結果、頭山満に対する日本人のイメージは非常に胡散臭い「山賊か博徒の親分」のまま今に至っている。
では頭山満とはどのような人物であったのか。いかに国家のことを深く思い、あるべき日本の姿を的確にとらえていたか。昭和14年の頭山満の言葉からその本質がわかる。
「日本は道義の中心とならねばならぬ。それが日本の世界に対する大使命である。それにはまず差し当たって支那事変を解決して、日満支三国同盟の実を挙げるとともに、さらにインドを加えて東洋に仁義道徳の理想国を築き上げることである。
そこで日満支印の四か国が一致して、本当の東洋道徳を磨き挙げ、以て東洋に光被せんければならぬ。何も切り取り強盗の真似をして領土を広くすることはいらぬ。目先をかすめて富を増すこともいらぬ。道を行い、敬愛の心を以て宇内万邦に対してさえいれば、国は期せずして世界の鑑と仰がれるに違いない。
それが日本国民の一大使命で、正道のためには進んで国を以て斃れるの精神を貫いてこそ却って国を興し、また世界人類の上に貢献する所以となる。ただ人の国を征服してこれを略奪し、苛斂誅求して他の弱小国を苦しめるようでは、国というものの尊厳はありようがない。
西郷南洲翁や副島種臣伯のような、日本人の真骨頂を持った人物が、ずっと維新後の明治時代を受け持っていてくれたら、日本の国威は早くから世界を制していたに相違ないが、外国人に恐れ入ってペコペコ頭を下げてご機嫌をとる政治家どもが、全盛を誇っている間に、日本は真っ直ぐ進むべき道を誤り、一般国民まで西洋崇拝の卑屈軟弱なものになった」
頭山満を超国家主義的な右翼と思い込み、見た目からも胡散臭いと感じる日本人が多いが、その思い込みが戦後占領政策にまんまとハマってしまっていることになる。
我々日本人が養うべきは”本物”を見る目である。”本質”を知る目である。
それは見た目でもない、きれいごとでもない。
埋もれた歴史を掘り起こさなければ戦後体制の嘘のまま日本人は踊らされたままである。つまり正しい判断が出来ない日本のままということである。
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