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日米印共同演習「マラバール2017」
(2017年7月10日~17日)
2017年8月1日更新
インド洋地域の安保環境の安定を目的とした日米印3カ国の海上部隊による共同演習「マラバール2017」が7月10日から17日まで、インド東部のチェンナイとその周辺海域のベンガル湾で行われた。海自からはヘリ搭載護衛艦「いずも」と汎用護衛艦「さざなみ」が参加し、米・印海軍の空母打撃群と共に対潜戦・対水上戦・対空戦などの各種訓練を行った。参加したインド海軍の空母や潜水艦、戦闘機などはいずれも旧ソ連・ロシア製で、海自部隊にとっては貴重な訓練機会となった。
「いずも」「さざなみ」インドと連携強化 地域安保の安定に貢献
今回の「マラバール2017」にはインド、アメリカ、日本から艦艇16隻、潜水艦2隻、航空機95機以上が参加し、過去最大規模の海上演習となった。
インド海軍からは旧ソ連製の空母「ヴィクラマーディティヤ」(4万4500トン)をはじめ、同じくソ連製のミサイル駆逐艦「ランヴィール」(4900トン)、ロシア/インド製のフリゲート「シヴァリク」「サヒャディ」(ともに6200トン)、補給艦「ジョティ」(3万5000トン)のほか、旧ソ連の「キロ」級である「シンドゥゴーシュ」級潜水艦(水中3000トン)など9隻が参加。
一方、米海軍からは空母「ニミッツ」を旗艦とする第11空母打撃群の複数の艦艇と、・・・
防衛関連ニュース
府中で「空自QCサークル第3回大会」
(2017年7月5日)
2017年8月1日更新
記念撮影に臨む空自QCサークル大会参加者ら。前列中央は大会会長の杉山空幕長、2列目でメダルを付けているのがゴールド賞受賞サークルの隊員(7月5日、空自府中基地で)
最優秀「ゴールド賞」2空団装備隊 42警群通信電子隊 北警団1移警隊
【空幕】空自部隊のQC(品質管理)活動の成果を競う「空自QCサークル第3回大会」(会長・杉山空幕長)が7月5日、府中基地で行われた。
今回の最優秀「ゴールド賞」は、「作業部門」で2空団整補群装備隊(千歳)、北警団42警戒群通信電子隊(大湊)、「事務管理業務部門」で北警団1移動警戒隊(千歳)の計3サークルが獲得した。
同大会では今回から業務の特性を考慮し、より多様な職域でのQCサークル活動の普及を促進する目的で、整備や施設など実作業が伴う業務を対象とした「作業部門」と、総務・人事・厚生・会計・衛生や物品管理などが対象の「事務管理業務部門」の二つに分けて審査された。
今回は27年度の185サークルを上回る269サークルの応募の中から、予選を突破した・・・
防衛関連ニュース
海軍作戦計画作成プロジェクト開催 海自幹部学校
(2017年6月19日~30日)
2017年8月1日更新
「海軍作戦計画作成プロジェクト」の修講式で、参加者を前に式辞を述べる大塚海夫校長(壇上左)=6月30日、東京・目黒の海自幹部学校で
【海幹校=目黒】海自幹部学校は6月19日から30日まで、米海軍の作戦計画作成手順の普及を目的とした「海軍作戦計画作成プロジェクト(APNIC)2017」を開催した。
APNICは、大規模災害などの事態に多国籍の海軍が共同して効率的に活動するために必要となる計画立案の手順をインド・アジア太平洋諸国の海軍士官に教育するプログラム。米海軍大学の教授が教育を担当し、幹部学校が支援した。
2回目となった今回は、新たに6カ国が加わり、日米のほか英、豪、印、韓、比、ニュージーランド、タイ、ベトナム、バングラデシュ、マレーシア、シンガポール、ペルーの14カ国から、国際的な人道支援・災害救援(HA/DR)活動で司令部要員となる海軍士官ら36人が参加した。
最初の1週間は、米海軍大学が設ける「・・・
防衛関連ニュース
「南海トラフ巨大地震対処計画」を検証
和歌山県全域に展開 陸自37普連
(2017年6月20日~23日)
2017年8月1日更新
南海トラフ巨大地震の発生を想定、山越えで被災地に向かう37普連隊員
【37普連=信太山】37普連は6月20日から23日まで、和歌山県内の隊区全域に隊員が緊急展開する機動展開訓練を行った。
訓練は上級部隊の災害対処訓練「南海レスキュー29」の枠組みを活用して実施され、南海トラフ巨大地震が発生した場合を想定し、部隊行動を演練。
連隊が独自に作成した「37普連南海トラフ巨大地震対処計画(研究案)」の検証と各種災害対処能力の向上が目的で、隊員約700人、車両約160両が参加した。
機動展開訓練では・・・
防衛関連ニュース
久居駐屯地 中方防災訓練「南海レスキュー」参加
対処計画を検証
(2017年6月20日~23日)
2017年8月1日更新
「南海レスキュー」で高機動車へ携行食を積載する33普連初動派遣部隊の隊員(6月20日、久居駐屯地で)
【久居】久居駐屯地(司令・能勢龍一郎1佐)は6月20~23日、中部方面総監部が計画・実施する防災訓練「南海レスキュー29」に参加した。
南海トラフ地震への対処計画を検証し、72時間でどれだけの救助活動が可能か確認された。9師団や空自など他部隊も参加した。
和歌山県沖で震度7の地震が発生し、・・・
防衛関連ニュース
ハイバースト試射初実施で成果得る 陸自48普連
(2017年6月15日~19日)
2017年8月1日更新
【48普連=相馬原】48普連は6月15日から19日まで、関山演習場で第1次連隊射撃野営を実施、併せて第3次連隊炊事練成訓練も行った。
同訓練には即応予備自衛官123人を含む計253人が参加。小銃小隊戦闘射撃、81ミリ迫撃砲小隊戦闘射撃・夜間射撃、120ミリ重迫撃砲小隊戦闘射撃・夜間射撃を実施し、瀬戸山昭臣東部方面混成団長が視察した。
各中隊は各種戦闘射撃に実戦さながらの緊張感と集中力をもって臨み、現出した目標に対し、小隊長・分隊長の号令の下で整斉と射撃を行った=写真。
特に、120ミリ重迫撃砲戦闘射撃では連隊初となるハイバースト試射を実施し、成果を得た。
一方、連隊炊事練成訓練では炊事要員が調理に腕をふるい、隊員たちはその美味しい料理に舌鼓をうち、訓練の疲れを癒やした。