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素直に評価したい麻生首相


2009/4/14(火) 午後 8:17最近の記事練習用  Yahoo!ブックマークに登録
 
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       御来訪感謝申し上げます。

 冒頭画像のように当地福島も桜が満開となりました。
 私の住む場所から程近い桜の名所も「桜見物」の人で賑わっています。
 
 今日は久しぶりに麻生首相について記事に書きたいと思います。

 以前から申し上げているように、私は「天皇を中心とした国体」を守ることを第一義に考える立場であって、それには「国益」が最重要課題でありますから、自民党とか民主党とかいう政党レベルでの支持はしていなく、国益重視の政党を支持する人間であります。
 
 麻生首相については、ブロガーの方々には大変人気がある政治家ではありますが、私は「村山談話の踏襲」を明言した段階でかなりの部分に失望を致しました。
 
 しかし、現在の内外の政局の様相を見るに付け、欲を言えばキリがないことも事実であり、今の政界に「ベストな政策」を求める事は不毛であると結論付け、「よりベターな政策」を求めるしかないという現実を受け入れざるを得ないと自分を妥協させて政局を眺めて来ました。
 
 先日の北朝鮮のミサイル発射に対しても、事前通告があったにも拘わらず「発射」を阻止できなかった日本政府「外交能力」に落胆しましたが、問題はその後の対応でもあると考え直し、その動向を注視していました。
 まず、政府がすぐに国連に北朝鮮の狼藉を訴えたのですが、北のならず者の背後に控える大物ワルである支那・露西亜が「常任理事国」である以上、日本が望むような強硬な姿勢(非難決議)を認めさすのは難しいであろうことは予測がついてはいましたが、日本のメンツと立場をどれだけ強く認めさせるかが今後の外交展開を考慮しても重視されるべきとの思いから、その推移を見守っていました。

 既に御承知のように、最終的には「安保理決議違反」を明言した「議長声明」に落ち着きました。
 今朝の読売新聞の記事からの引用です。
 

 首相「『違反』なければダメだ」 「議長声明」文案 中国に迫る
 麻生首相が11日の日中首脳会談で、ミサイルを発射した北朝鮮に国連安全保障理事会に厳しい対応をとるよう、強く迫っていたことがわかった。
 タイ・パタヤのホテルで行われた会談で、麻生首相は温家宝首相に「決議」の採択を求めた。予定を上回る約50分に及んだ会談では温首相は折れず、この後の日中韓首脳会談で再度、話し合うことになった。
 3カ国会談では一転、「議長声明」を受け入れる考えを示したうえで「violation(違反)とかそういう言葉がなければダメだ」と迫った。「形式」で妥協したことを武器に「内容」を厳しいものにする“条件闘争”を展開したわけだ。麻生首相と腹合わせをしていた韓国の李明博大統領も同調した。温首相も「文言は専門家に任せよう」と折り合った。
 この後、麻生首相は帰国する政府専用機で、外務省から「『cntravention』(意味は弱いは同じ「違反」)という言葉が取れた」と説明を受けた。「violation」よりは弱い表現だったが、首相は「それならいい」と答えた。
 首相は13日夜、首相官邸で記者団に対し、国連安保理が北朝鮮のミサイル発射を非難する議長声明案に基本合意したことについて、「(決議)違反、それに対する非難、そして(制裁を盛り込んだ安保理決議の)履行、この三つがきちんとした形でまとまって出せるのはいいことだ。決議にするために言葉の内容を弱めるんだったらこの方がいい」と評価した。
 
 
 この議長声明の原案では、発射が北朝鮮のミサイル関連活動停止を義務付けた安保理決議1718に「従っていない」とされていましたが、「(決議)に違反する」という「決議違反」が明記されたわけであります。
 「従っていない」と「違反する」では、単なる表現の違いに過ぎないのではないか?と疑問に思われる方もおられると思いますが、「従わない」と「違反する」では実は法治社会においては大きな違いがあるのです。
 身近な話から説明すると、社則に「従わなかった」場合は「戒告処分」で済みますが、「違反」した場合は「罰則処分」が伴うことは御承知の事と思います。

 つまり、「従わなかった」では、せいぜい「叱られる」程度で終わるのですが、「違反した」となると「それ相応の罰則」を科せられることもやむを得ないことなのです。
 今回の声明のポイントは正にここにあるのです。

 だから、北朝鮮はそれを認めることができず「6カ国協議から脱退する。二度と協議には参加しないぞ。協議で決めた核開発の無能化を破棄して元に戻すぞ。」と脅しをかけて来たのであります。

 それならそれで、日本も当然に認められる「国家防衛と自存権」を行使すべく「核武装」に着手する「大義名分」が出来たのも同然のことなのです。
 とりあえず、「外交における願っても無い大きなカード」を手に入れることができたのです。
 今流行(はやり)の言葉で言えば「GJ(GOOD JOB)」と言えるのではないでしょうか。

 これが、日本が国際社会のならず者どもに舐められるきっかけを作った戦犯の息子のチンパン康夫だったら「他人が嫌がる事はしない」とか何とか言って、支那の言いなりになって「国益を損じる」ばかりか、国際舞台で我が国の「恥の上塗り」をしていたことでしょう。

 引用の報道記事にもあるように「「形式」で妥協したことを武器に「内容」を厳しいものにする“条件闘争”を展開した」のであり、つまり「実」を取ったのであります。
 これが外交の舞台で「国益」を護持する上での必須事項であり、「外交交渉」なのであります。

 もう一つ、不肖敬天愛人が注目したのは「国家公務員の賞与減額、5月にも臨時人事院勧告へ」であります。
 民間の人間がこれだけ苦労して、「定額給付金」を支給せざるを得ない我が国の社会情勢において、その血税で禄を食んでいる者たちが「そんなの関係ねえ!」は許されない話でもあります。
 国民の痛みを分かち合うのも「公僕」である彼らの当然の義務であります。
 日本は「官僚天国」の共産国家ではないのであります。

 先般の「ソマリア沖海賊対策」も然り、麻生首相の「期を見るに敏」な的確なる即応ぶりには、あくまで「よりベターなGJ」として素直に評価させていただきたいと思います。
 理想論は容易に語ることは出来ますが、現実問題とのギャップの狭間でどのように政策を施していけば良いのか、を適切に判断しながら職務を遂行しておられる姿には、「感謝状」はあげられませんが僭越ながら「努力賞」を麻生首相に差し上げたいと存じます。

 しかし、あくまでも「現時点」での話しであります(^0^;)
 
 

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