東日本大震災で、義援金約２００億円を日本に寄せた台湾。
「その分のお金は、ぜひ被災地に持っていってください」
日本人が「何か恩返しを」と思い立ち、謝礼の意を込めたイベントの開催や品物の贈呈を申し出ると、たいていはこんな言葉が返ってくるという。
たとえお礼の品を受け取ってもらったとしても、結局は同額か、それ以上の義援金を逆に託されることも珍しくないそうだ。
長年台湾で暮らす友人は、「見返りを求めない喜捨の文化が、伝統的に根付いている」と説明してくれた・・・・。（3月12日 産経新聞）
東日本大震災一周年追悼式典で台湾の代表が指名献花から外されたことを受け、陳冲行政院長は１３日の立法院本会議で「事実であれば非常に遺憾だ」と述べた。
楊進添外交部長は「野田佳彦首相の新聞寄稿などで日本の謝意は伝わっている。義援金は思いやりの結果で感謝を得る目的ではない。日台関係は花束一つで揺るがない」と答弁した。（3月15日 産経新聞）
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東日本大震災の追悼式典で台湾代表への指名献花をはずし、しかも、１階の来賓席ではなく2階の一般席に案内したことに対する心ある日本国民の怒りは当然であります。
民主党政権はチャイナへの配慮からか、最も日本に支援してくれた台湾に対して、礼を失することをしてしまい、日本人として大変恥ずかしいことをしてしまいました。民主党政権は日本国民の顔に泥を塗ってしまったようなものです。
台湾はあの大震災でいち早く災害派遣を表明して準備をしてくれていました。しかし民主党政権はチャイナへの配慮から、その台湾の救援隊を3日間も足止めさせていたのです。
・・・・・ 嗚呼、本当に情けない。
「その分のお金は、ぜひ被災地に持っていってください」
「義援金は思いやりの結果で感謝を得る目的ではない。日台関係は花束一つで揺るがない」
かつて台湾は日本が統治し、台湾の近代化に莫大な投資をして台湾の礎を築いていきたことは事実であります。そして教育も下関条約で台湾の割譲が決定すると、伊沢修二が7人の優秀な日本人教師を連れてきて、芝山巌の学堂からはじまっていったのです。教師たちは皆教育に情熱と愛情を持って子供たちに接しました。しかし、このうち6人の教師が日本統治に反対する勢力によって惨殺されてしまいました。しかし、この「六士先生」の教育姿勢はその後も受け継がれて、高い教育水準とともに教育勅語、修身を教え、真面目、勤勉、正直、嘘をつかない、約束を守るなどの「日本の精神」を身につけていきました。この精神と教育が、その後の台湾の知的基盤となり、盤石な経済力を作り上げました。
日本が教えた精神が今も台湾に根付いて、肝心の日本人がそれを失っているのです。
それは次の言葉で伺われることであります。
「日台関係は花束一つで揺るがない」。
この言葉に対して日本人は何と言えるでしょう？
この言葉の示す日本への強い信頼を日本人はどのように受け取るでしょうか。
これは口先で出てくる言葉ではなく、普段から心に思っていなければ決して出る言葉ではないと思います。互恵関係などという口先だけの空疎な言葉と比べて、どちらが心に響く言葉でしょうか。
日本は本当に大切にすべき国、友好とすべき国を間違っているのです。
日本は敵国を信頼して、配慮しているという、あり得ない間違いを犯しているのです。
「自分の国を愛しなさい。
自分の国をも愛せない人が、どうして他人や他の国の人々を愛せるだろうか。
自らの祖先を敬い、親兄弟を愛し、そして、そうした人々が幸せに暮らす祖国を愛してこそ、世界の人々を愛せるのだ。
勇気ある決断や議論こそ日本を救い、そして世界に評価されるのである。」
これもある台湾人の日本人に対しての言葉です。
お人好しはもういい。日本人としての矜持を示そうではないか。
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