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Channel: 電脳工廠・兵器(武器,弾薬)庫
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体力の消耗について(眼からウロコの話)

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2009/6/22(月) 午後 10:06お役立ち練習用  Yahoo!ブックマークに登録
 

     (勿論、昨年のLPGA賞金女王 古閑美保選手)
 

   御来訪感謝申し上げます。

 今日は月曜日ということで、今朝は特にサラリーマンの方にとっては鬱陶しい空模様と同じ想いで、足取りも重く勤務先に向かった日ではなかったかと御推察申し上げます。

 不肖敬天愛人も約8年間会社勤めをしていましたが、朝から気分上々で張り切って出勤した日などホンの数えるほどしかありませんでした。

 今のように自営業であれば誰に束縛されるまでもなく、自分のペースで計画や構想を練って、仕事のスケジュールを『自己責任』で決められるのですが、組織に属している立場としては、いわゆる組織の論理という束縛が大前提にあって、何事も組織のペースで仕事を進めなくてはなりません。

 そこに自己と組織の乖離が生じて、日々そのストレスが蓄積して行く中で精神的・肉体的に蝕まれて行くのも「職業病」のひとつかもしれません。
 
 人間にとって一番体に悪いのは自分の意に反する事をしなくてはならない立場にあるということです。つまり、ストレス(=病気の素)の原因であります。
 ストレスとは自分の体の深奥が望む姿と現実の姿のギャップから生じるものだそうですから、現代社会に生きている人間は須らくストレスを抱えて生を通っているのだと考えれば間違いないようであります。
 
 
さて冒頭の写真は、日本女子プロゴルフの昨年の賞金女王古閑美保さんでありますが、彼女に登場願ったのは、先日、フジテレビ系列の「さんまのまんま」という番組にゲスト出演した時の彼女の話を聞いて、深く感じ入った話を聞いたからであります。

 その話とは、明石家さんまから「シーズン中の体調管理」について訊かれ、「食事に気を使ってます。」という当たり前の答えから始まったのですが、「以前は、試合が始まる前は精をつけなくてはならないとスタミナが付く肉類などの重い食事をメインにしていたのですが、実は、食べた物を消化する事に大変な体力を要することが分かったので、今は、試合中は体に負担のかからない軽い食事に切り替えたら、自分の本来の力を発揮できるようになりました。」と素人目でも驚く発言がありました。

 激しいスポーツや肉体労働を前にした場合、体力をつけなくてはならないと考え、無理にでも重い食事をする傾向にありますが、それはかえって逆効果であるということなのです。 食べ物の消化に体力が取られて、体力がスポイルされた分思ったようなプレイができなくなるということです。

 私が一番驚いたのは、食べたものを消化するのに「体力を消費する」ということであります。
 今までの常識が一瞬にして覆るとはこういう事をいうのでしょう。
 私の不見識かもしれませんが、食事の消化に体力が消費するという観念は全くありませんでした。

 たとえば、ゴルフに行った時ハーフが終わった後お昼休みをかねて食事をしますが、麺類などの軽いものを食べたいと思っても「スポーツには体力が必要だから」と言われて、あえて重いメニューを頼んだりします。
 しかし、何故か午後のプレイは体がだるくなり、動きも鈍くなるという経験を再三して来ました。

 無知無学な敬天愛人はその原因が分からなかったのですが、「消化に体力を使う」と聞いてやっとその原因が分かった気持ちになりました。

 古閑美保は、休みの前の晩は眼いっぱい重い食事を取るそうであります。
 程度の差はありますが、重い食事を完全に消化するのには翌日いっぱいの時間がかかるらしいのです。

 人間の体というのは、肉体そのものを動かす体力と内臓を動かす体力の両方を使うようになっています。
 つまり、外的体力と内的体力であります。

 なるほど、相撲取りは朝起きて朝食を摂らずにお昼まで激しい朝稽古を行ってから食事を摂り食べたあとは、昼寝の時間をゆっくりと取るのが日課であります。

 これは、体内で消化活動に体力を消耗しない状態で稽古に体力を100%使い、食事のあとは消化に体力を使うというふうに、人間の生理を弁えていることの現われであると思います。

 伝統的な相撲の世界では、自然に人間の体の原理をきちんと理解した上で稽古を行なっているのであります。

 プロのゴルフの場合は18ホールスルーで廻りますから、途中の腹ごしらえはバナナがベストだそうです。 それは消化の効率が良いからなのです。

 「激しい運動や労働をする時は消化の良いものを食べよ」というのはこの理由があったからのです。

 お恥ずかしい限りでありますが、齢50過ぎて初めてこのような肝心なことを知った次第であります。

 一流になる人間と三流のままの人間との差を思い切り知らされた気がしました。

 食事を取る際に心しなければならないのは、その食べるものを消化するために体力と消化する時間が想像以上に要するということであります。

 「消化と体力」今まで何も考えずに生きて来たことを恥じると共に、遅まきながら、生活をして行く上において大事なことを知ることができたことも感謝であります。

 知識もそうだと思います。 知識を大量に仕入れた時はその知識を自分の中で消化するのにも多くの時間と体力を要します。

 要は「事に及ぶには消化しきった状態で臨むのがベスト」ということです。

 食事とスポーツの関係だけでなく、多方面に対して示唆に富んだ、いろいろ考えさせられる話だと思いました。

 肉体の健康、頭の健康、精神の健康を常に保って準備万端整えて臨戦態勢で臨む事の重要さの奥義を大げさなようでありますが、知ったような気がしました。
 

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