チベット侵略の象徴・パンダ
チベットを弾圧する中国への支援を止めさせよう!
現在チベット自治区と呼ばれている地域だけがチベットの土地ではない。本来のチベットの領土はその約2倍もの面積があった。これは、インドの0.8倍、グリーンランドの1.2倍、日本の6.5倍という、広大な面積である。
中国は、欧米列強の力がほとんど及ばないチベットに対し、1950年に軍事行動を発動、1950年から1957年の間に次々とチベットの広大な土地を中国の省に併合した。残ったウ・ツァンも1965年に併合され、チベット自治区(下図黄色の部分)となった。
そして中国による弾圧で、120万人のチベット人が犠牲となった。これは全人口の約1/5にあたる。
中国は、欧米列強の力がほとんど及ばないチベットに対し、1950年に軍事行動を発動、1950年から1957年の間に次々とチベットの広大な土地を中国の省に併合した。残ったウ・ツァンも1965年に併合され、チベット自治区(下図黄色の部分)となった。
そして中国による弾圧で、120万人のチベット人が犠牲となった。これは全人口の約1/5にあたる。
チベット名 中国名 併合年 併合省 人口 チベット人比率 ①パリ 天祝蔵族自治県 1950年 甘粛省 22万人 29.9% ②カンロ 甘南蔵族自治州 1953年 甘粛省 64万人 51.4% ③ムリ 木里蔵族自治県 1955年 四川省 13万人 32.4% ④アバ 阿バ蔵族羌族自治州 1955年 四川省 85万人 52.3% ⑤アムド 青海省 1955年 509万人 20.9% ⑥カンゼ 甘孜蔵族自治州 1957年 四川省 88万人 77.8% ⑦デチェン 迪慶蔵族自治州 1957年 雲南省 35万人 33.1% ⑧ウ・ツァン チベット自治区 1965年 267万人 93%
人口統計は2000年~2003年のデータ.主にwikiのデータを使用。
パンダ外交とチベット人虐殺
現在、パンダは中国の「国宝」に指定されている。中国はそのパンダを長年積極的に外交に利用してきた。
我が国にランラン・カンカンが上野動物園にやって来たときのことをご記憶の方ならご存じだと思うが、日本中でパンダブームがわき起こり、マスコミは連日パンダを取り上げ、キャラクターグッズが売れに売れ、中国のイメージアップに多大な貢献をした(当時硬派の少年誌週刊少年マガジンが附録にパンダのポスター[裏面はアグネス・チャン]をつけ、東宝チャンピオンまつりでは宮崎アニメ「パンダコパンダ」が上映された)。当時文化大革命が進行中で、多数の中国人が粛清されていたが、パンダはそのカモフラージュにも大きく貢献したと言える。
上の地図でチベット人から奪い取った土地(主に現在の四川省)にも多数のジャイアント・パンダが生息していた。日本の子供たちが笑みを浮かべて「パンダちゃんパンダちゃん」と声をかける、中国からの“可愛い”贈り物の背景には、120万人ものチベット人の死があった。
中国はこれからも、パンダのようにイメージアップにつながるものを積極的に送り込んでくるものと思われる。毒餃子事件のさなか、来日した中国障害者芸術団・千手観音を日本のマスコミが大きく取り上げたのは記憶に新しい。これは毒餃子の報道時間の減少にも貢献したはずだ(その前も女子十二なんとかいうのが…)。
胡錦涛来日直前に上野のリンリンが死んだことを、日中首脳は両国間に横たわる厄介な問題を払拭する好機と捉えたのか、またもやパンダ外交が繰り返されつつある。親中の福田首相には、毒餃子やガス田問題で犯された日本の主権を守る気概などないようで、中国政府に対してパンダを切望してみせ、恭順の意を表した。また、中国は、北京五輪にあわせて、北京動物園にインターネット投票で選ばれた“愛らしい”パンダ8頭を追加した。北京五輪の開会式では、日本で大絶賛された“千手観音”の演舞が行われる予定だ。中国に協力的な日本のマスコミはそれらを集中的に報じることだろう。
日本に例えると…
チベットの地図ではピンとこないかもしれないので、日本の領土に置き換えてみよう。
約半分が中国の省になり、残りが日本自治区となる。人口の1/5が殺害されるというのは、日本では2600万人、という我が国では未曾有の大量殺戮となる(人口比で拡大しなくても、チベット人の犠牲者120万人という数字は、原爆2発、爆弾16万トンが使用された太平洋戦争での我が国の民間人犠牲者80万人よりも多い)。
そして我々日本人は、“日本族”と呼称され、多民族国家中国の、一少数民族として扱われることになる。
下の地図では奈良や京都は中国の省に含まれているが、もしこういう状況が現実に起これば、その重要な国宝が貸し出された海外の博物館では、“中国仏教芸術展”等として展示され、日本のことを知らない人には、中国の文化遺産は実に素晴らしいと絶賛されるだろう。また、奈良や京都の寺社仏閣が中国のものとして海外に紹介され、重要な観光資源として、中国人の懐を潤すことになる。日本はチベットのパンダを中国のものとして受け入れ、中国に好印象を受けてきたというのは、日本に置き換えると、そのような状況に該当する。
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チベットの地図ではピンとこないかもしれないので、日本の領土に置き換えてみよう。
約半分が中国の省になり、残りが日本自治区となる。人口の1/5が殺害されるというのは、日本では2600万人、という我が国では未曾有の大量殺戮となる(人口比で拡大しなくても、チベット人の犠牲者120万人という数字は、原爆2発、爆弾16万トンが使用された太平洋戦争での我が国の民間人犠牲者80万人よりも多い)。
そして我々日本人は、“日本族”と呼称され、多民族国家中国の、一少数民族として扱われることになる。
下の地図では奈良や京都は中国の省に含まれているが、もしこういう状況が現実に起これば、その重要な国宝が貸し出された海外の博物館では、“中国仏教芸術展”等として展示され、日本のことを知らない人には、中国の文化遺産は実に素晴らしいと絶賛されるだろう。また、奈良や京都の寺社仏閣が中国のものとして海外に紹介され、重要な観光資源として、中国人の懐を潤すことになる。日本はチベットのパンダを中国のものとして受け入れ、中国に好印象を受けてきたというのは、日本に置き換えると、そのような状況に該当する。
我が国の政治家が舵取りを誤れば(すでに長年誤り続けているが)、将来、日本がチベット化することは十分あり得る。すでに、中国の艦船が我が国の領海を平然と侵犯し、尖閣諸島の領有権を主張し、東シナ海のガス田開発でも日本の試掘には軍艦で応えると恫喝している。その経済規模が世界第4位の段階で、米国に太平洋の分割統治(西半分を中国が統治する)を提案する神経をもつ国であるから、米国のGNPを超えるとされる2050年頃に、中国に飲み込まれる近隣諸国があってもおかしくはない。
今チベット問題で、日本人が声をあげて中国を非難し、虐殺を止めさせなければならないのは、結局はそれが日本の独立を守るためでもあるからだ。
“言論の自由”の大切さを日頃主張している日本のマスコミは、中国の恫喝に怯え、チベット問題の扱いは必要最小限のみにとどめている。これは報道機関の自殺行為に等しい1)。報道できる今報道しないと、本当に報道の自由のない時代を招くことになってしまうからだ。それも近い将来にである。
マスコミは頼りにならないので、一般の方々が、今できる行動をとるしかない。今のチベットのような状況になってから、自由を求めて戦うというのは、普通の人間にはできるものではない。ならば今行動するのが利口な選択だ。選択を誤れば、保身のために、密告の奨励に乗せられて同胞を売り、同胞同士が殺し合う恐ろしい世界が待っている。
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2008年4月27日、ソウルでの北京五輪聖火リレーにて。朝鮮半島の領有権を主張する中国人留学生。
今チベット問題で、日本人が声をあげて中国を非難し、虐殺を止めさせなければならないのは、結局はそれが日本の独立を守るためでもあるからだ。
“言論の自由”の大切さを日頃主張している日本のマスコミは、中国の恫喝に怯え、チベット問題の扱いは必要最小限のみにとどめている。これは報道機関の自殺行為に等しい1)。報道できる今報道しないと、本当に報道の自由のない時代を招くことになってしまうからだ。それも近い将来にである。
マスコミは頼りにならないので、一般の方々が、今できる行動をとるしかない。今のチベットのような状況になってから、自由を求めて戦うというのは、普通の人間にはできるものではない。ならば今行動するのが利口な選択だ。選択を誤れば、保身のために、密告の奨励に乗せられて同胞を売り、同胞同士が殺し合う恐ろしい世界が待っている。
2008年4月27日、ソウルでの北京五輪聖火リレーにて。朝鮮半島の領有権を主張する中国人留学生。