2月の朝雲ニュース
2/2日付 | ニュース トップ |
「しらせ」 基地沖20キロに停留 ヘリと雪上車で物資輸送![]() 厚い氷に阻まれて昭和基地沖20キロ地点に停留、基地に観測機材など大型物資を運ぶ雪上車をクレーンで氷上に降ろす「しらせ」乗員(1月24日、下も)
![]() 昭和基地接岸断念で基地の西北西約20キロの氷上で停留準備作業に当たる「しらせ」乗員
第53次南極地域観測協力に派遣されている海自砕氷艦「しらせ」(1万2650トン、艦長・中藤琢雄1佐以下約175人)は1月24日、昭和基地から西北西約20キロ地点に停留し、雪上車や搭載のCH101輸送ヘリによる物資輸送を開始した。 氷状が険しく、同21日に昭和基地沖への接岸を断念したため、観測隊の越冬に必要な物資をヘリで優先して空輸している。また、ヘリで運べない観測機材などの大型物資は雪上車を使って輸送。今後も天候など現地の状況を判断して可能な限りヘリ、雪上車により物資を輸送する方針だ。 |
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原発災派4隊員に2級賞詞授与![]() 原発事故の災派の功績で谷連隊長(右)から2級賞詞を伝達される金山栄一2曹(1月13日、新発田駐屯地で)
【30普連=新発田】連隊は1月13日、福島第1原発の原子力災害に関する表彰式を実施し、隊員2人に統合幕僚長(折木良一陸将)からの2級賞詞を伝達した。 受賞したのは本部管理中隊の金山栄一2曹と藤間隆男2曹で、2人は昨年3月の東日本大震災に伴う原子力災派で12旅団輸送支援隊の車両操縦手として任務を遂行した。この日の表彰式では連隊員が見守る中、谷俊彦連隊長から2級賞詞が伝達された。 これに先立ち、同連隊は昨年11月30日、同25日付で2級賞詞を受けた1中隊長・佐藤光一3佐と同隊の丸山真弥2尉を朝礼で紹介。2人は福島原発の水素爆発後の危険な状況下、近傍の老人ホームから入寮者らを救出した。 |
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各地で冬まつり 雪まつり支援 全国で記録的な豪雪や寒さが報じられる中、北海道や東北の各地では雪や氷を活用したさまざまな冬のイベントが1月末から2月にかけて多数開催され、会場近隣の自衛隊が雪像制作などを支援する一方、本州最南端の和歌山県串本町では神社の例祭で行われる伝馬船競漕の漕ぎ手に隊員が参加して本番に備えている。
いわて雪まつり 岩手駐が制作支援 夢と希望の雪像3体![]() 「いわて雪まつり」支援で雪像制作中の岩手駐屯地隊員(1月25日、岩手・雫石町で)
【岩手】岩手県雫石町で2月4日から開催される「第45回いわて雪まつり」(同まつり実行委員会主催)の支援のため、岩手駐屯地(司令・南道行9特連長)から9戦大長の溝田光一2佐以下隊員約90人がメーン会場の小岩井農場で雪像制作を行っている。同まつりは昭和43年に始まった県内最大級の冬季イベントで、例年約30万人の観光客が訪れる。
今回、自衛隊が制作するのは、「迷路城」(高さ6メートル、幅16メートル、奥行き20メートル)、「ロボットタワー」(同9メートル、同7メートル、同8メートル)など3体。1月6日から雪像の枠組み作りが始まり、同11日に実行委員長の深谷政光雫石町長、南駐屯地司令ら約150人の参加で制作開始式が行われ、溝田協力隊長が「大震災の復興元年にふさわしい夢と希望を与えたい」とあいさつした。 1月に入り日本海側では記録的な豪雪が続いているが、盛岡市の西約10キロにある雫石町の積雪は27日現在約30センチ。町内スキー場駐車場などから集めた雪で制作が進んでいる。支援隊員たちは協力団体などから豚汁や飲み物の差し入れを受けながら、2月3日の引き渡しに向け制作を続けている。 「しんとつかわ雪まつり」 道内初の冬イベント開催 北海道内で最も早い冬季イベント「第21回しんとつかわ雪まつり」が1月29日、樺戸郡新十津川町で開催され、雪像制作を支援した滝川駐屯地の原田一郎司令が農村環境改善センター前広場で開かれた開会式で植田満町長に目録を手渡した。
今回駐屯地が制作したのはジャンボ滑り台(幅8メートル、高さ10メートル、長さ30メートル)とメーンステージ(同13メートル、同1・5メートル、奥行き9メートル)で、ジャンボ滑り台の横に年少者用のミニ滑り台(長さ7メートル)も設置した。 10普連2中隊(中隊長・高橋義孝3佐)の太田秀美曹長以下延べ約700人が12月6日から作業にあたり、開催当日は滑り台の近くで来場者に甘酒をサービスした。 太田曹長は「年明け以降排雪などで実作業日数が例年より少なかったが、来場者が快適に利用できるよう滑り台表面の凍らせ方に気を配った」と話した。 制作急ピッチくしろ冬まつり 27普連(連隊長・真部和徳1佐)は北海道・釧路市で2月4、5日に開催される「くしろ冬まつり」(『FMくしろ』内同まつり会主催)のメーン会場で展示される氷雪像の制作支援を行っている。 1中隊の大橋永一2尉以下15人で制作隊を編成し、「冬を楽しもうCAR(カー)」と題して擬人化したトラックなど車4台を模した幅10メートル、高さ4メートル、奥行き6メートルの氷雪像を釧路市観光国際交流センター前で制作中。まつり期間中は会場で自衛隊の車両展示も行われる。 |
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準備進む"さっぽろ雪まつり"
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雪像づくり急ピッチ![]() 冬の観光イベント、雪まつりを前に、北海道や東北各地では今、自衛隊の支援で急ピッチで準備が進んでいる。ここ札幌・大通公園の会場でも11旅団の隷下部隊が雪まつり支援隊を編成、厳寒と降雪の中、アイデアをこらした雪像づくりに奮闘中だ。写真は同会場で巨大な雪像「雪の水族館」を制作中の11特科隊、11偵察隊などの隊員(1月27日) |
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過大請求で三菱電機を指名停止 防衛省は1月27日、03式中距離地対空誘導弾(中SAM)の契約を巡り過大請求があったとして三菱電機を指名停止とした。 同省によると、平成22年2月、約336億円で契約した中SAM調達契約で、別の契約の設計工数を防衛省の契約の工数として水増し請求していた。過大請求の規模は今のところ不明。 昨年秋ごろ、「工数が適正に計上されていない」との情報提供があり、防衛省は情報の信頼性、調査方法、どの契約かなどを確認した上で、1月17日から三菱電機鎌倉製作所に調査に入っていた。宇宙航空研究開発機構(JAXA)、内閣衛星情報センターでも過大請求があったとして内閣官房と共同で調査を行った。 防衛省は同30日から同社を特別調査。全容を解明し、損害額確定・納付、再発防止措置が取られるまで指名停止を続ける方針。 同社は短距離艦対空誘導弾シースパロー、99式空対空誘導弾AAM4などを製造しており、22年度の中央調達契約額は159件、約1016億円と全体の2位に上っている。 |
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露潜水艦が宗谷通峡![]() ![]() 1月21日午前2時ごろ、宗谷岬の東約300キロの海上を浮上して西進するロシア海軍の「キロ」級潜水艦(水中排水量約3000トン=写真上)、「イルグン」級救難曳船(満載排水量4400トン=同下)各1隻を2空群(八戸)のP3C哨戒機が確認した。ロシア艦はその後、宗谷海峡を通峡した。 |