武蔵野陵にご参拝あそばされた秋篠宮殿下、同妃殿下、悠仁親王殿下、 御尊影=15日午前、東京都八王子市
謹んでお伝えいたします。
秋篠宮殿下、同妃殿下、悠仁親王殿下におかせられましては15日、東京都八王子市にある武蔵陵墓地を訪れあそばされ、先帝陛下の武蔵野陵、香淳皇后陛下の武蔵野東陵を参拝あそばされた。
宮内庁によると、14日に悠仁親王殿下がお茶の水女子大付属幼稚園を卒業あそばされたのに伴う参拝。
いにしえの大和言葉で言えば、「うつくしび」がこれに当たり、「うつくしび」に「慈愛」の文字をあてるように、「仁」とは、慈愛を垂れ、大切にすることである。
歴代の天皇は、国民を我が子のように慈しみ、大切にされてきた。それは、記紀において、国民を「大御宝(おほみたから)」と呼ぶことによく表われている。これは実に初代・神武天皇以来の伝統であって、その精神を一文字で表すのが、「仁」なのです。
初めて参拝される悠仁殿下におかせられましては、紺のスーツで真剣なご表情。武蔵野陵で、秋篠宮殿下、同妃殿下のご参拝に続き、一人で墳丘前に進んで玉串をささげあそばされた。
続いて武蔵野東陵も参拝あそばされた。
悠仁親王殿下におかれましては、昨年11月に秋篠宮両殿下に伴われ、神武天皇陵を参拝あそばされている。
悠仁親王殿下のお健やかなるご成長を臣民の一人として、衷心より祈念いたします。
皇族方の男子の諱(いみな)に、「仁」の文字を含むのは、皇室の伝統であることはご存知だと思います。
畏れながら、明治天皇陛下は睦仁(むつひと)、大正天皇陛下は嘉仁(よしひと)、昭和天皇陛下は裕仁(ひろひと)、今上天皇陛下は明仁(あきひと)と申し上げる。皇太子殿下は徳仁(なるひと)、秋篠宮殿下は文仁(ふみひと)と申される。他の皇族の男子の方々も、みな「仁」の文字がついている。
この伝統は、平安時代以来のものというから、皇室がいかに「仁」という徳を重んじてきたかがわかる。
「仁」とは何か。「仁」とは、いつくしみ、思いやりをいう。
「仁」は、シナの孔子が提唱した徳目です。儒教の道徳思想の中心にすえられ、宋学では「仁」を天道の発現と見なし、一切の諸徳を統(す)べる主徳とした。智仁勇の三徳または仁義礼智信の五常等の徳目の中にあって、他を統括するのが、「仁」である。
この伝統は、平安時代以来のものというから、皇室がいかに「仁」という徳を重んじてきたかがわかる。
「仁」とは何か。「仁」とは、いつくしみ、思いやりをいう。
「仁」は、シナの孔子が提唱した徳目です。儒教の道徳思想の中心にすえられ、宋学では「仁」を天道の発現と見なし、一切の諸徳を統(す)べる主徳とした。智仁勇の三徳または仁義礼智信の五常等の徳目の中にあって、他を統括するのが、「仁」である。
いにしえの大和言葉で言えば、「うつくしび」がこれに当たり、「うつくしび」に「慈愛」の文字をあてるように、「仁」とは、慈愛を垂れ、大切にすることである。
歴代の天皇は、国民を我が子のように慈しみ、大切にされてきた。それは、記紀において、国民を「大御宝(おほみたから)」と呼ぶことによく表われている。これは実に初代・神武天皇以来の伝統であって、その精神を一文字で表すのが、「仁」なのです。
皇室は皇祖、天照大神を祖神とします。国民もまた祖先は神々につらなると考えてきた。ですから、わが国では祖先を崇め、皇室を尊ぶことは、神を敬うことにつながり、また、神を敬うことは、親孝行をし、祖先を大切に祀り、皇室を尊ぶことと、一つにつながっているのです。敬神崇祖と忠孝一本が、日本人の生き方の根底にあるのです。
親・先祖・皇室・神ーーこのつらなりのどれを欠いても、仁・忠・孝は成り立たないのです。
親・先祖・皇室・神ーーこのつらなりのどれを欠いても、仁・忠・孝は成り立たないのです。
わが国には、こうした素晴らしい理想があり、伝統がある。
日本人は、自らの伝統・文化・国柄について学び、国のあり方を考えていかなければなりません。