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[転載]日本の祭り

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古来より「豊葦原瑞穂國」と称された我が国は、稲をはじめ穀物が実り豊かに実る国として遠く神話の昔より日の神「天照大御神」を崇め、田の神を崇め、「和」を大切にし、自然に感謝し、、自然と共に文化・伝統を育んできました。
 
わが国は神の国です。
四季の移りかわりに敏感に反応しながら生活のいとなみを続けてきた私たちの祖先は、農耕民族として太陽や雨などをはじめ、自然の恵みは、何よりも大切にしました。
自然界に起こる様々な現象、天変地異、それを神さまの仕業として畏(おそ)れ敬(うやま)ったことに信仰の始まりがあります。そして自然をつかさどる神々は、私たちの生活のすべてに関わる神として、人々に崇(あが)められるようになったのです。
 
 
 
 
 
 
お祭(まつ)り

 
 「まつり」の語源は、動詞の「まつる」からきています。「まつる」とは、神さまのお出ましを「待つ」、神さまに供物などを「献(たてまつ)る」、神さまに従う「服(まつろ)う」などが考えられ、これを全部合わせると「神さまをお迎えして、神さまに物を捧げて、心から神さまに従う」という大意になります。このように、神さまにお仕えすることがお祭りの本義と言えましょう。
 お祭りは、一年を通じ数多く身近に斎行されています。毎日行われる日供(にっく)祭を始め、恒例の例祭や臨時に行われるお祭りなど、それぞれの意味をもち厳修されているのです。
 以下にに、この様々なお祭りをご紹介します。
 
 
一、日供祭(にっくさい)
さて神さまは一日何食お召になるでしょうか?
 日供祭は、毎日朝と夕に神さまにお供え物をするお祭りですが、私たち日本人が毎日食事をするように、神さまにもお供え物をお召し上がりいただき、日々の氏子・崇敬者の安寧(あんねい)を祈ります。
 伊勢神宮では、日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)(常典御饌、じょうてんみけ)が毎日朝夕奉仕され、外宮の御饌殿(みけでん)において天照大御神をはじめ諸神に神饌(しんせん)をお供えします。
 日本人が一日三食の食事をとるようになったのは、江戸時代からと言われ、それ以前は、一日二食が日本人の食生活でした。往古の伝統が引き継がれ、今でも神さまの食事は朝夕二食です。
 
 
二、月次祭(つきなみさい)
 月次祭は、毎月行われるお祭りのことですが、それぞれの神社で斎行される期日が違いますが、毎月一日や十五日に行われているところが多く見られます。御国の平安と、氏子崇敬者の安泰を祈ります。月参りともいわれ、この日に参拝するとご利益があるともいわれています。
 
 
三、例祭(れいさい)
神社で行われる最も大きなお祭りを言います。
 例祭(れいさい)は、神社で行われる最も重要で盛大なお祭りであり、年に一回(神社によっては年二回)行われる祭典で、一般に例大祭ともいわれています。例祭では、神さまの御神徳を称え、皇室のご安泰、氏子・崇敬者の繁栄、五穀豊穣などが祈られます。二月に行われる祈年祭(きねんさい)、十一月に行われる新嘗祭(にいなめさい)とともに三大祭の一つに定められています。
五穀とは、古事記のおいては、稲・麦・粟・大豆・小豆をいい、日本書紀においては、稲・麦・粟・稗・豆をいいます。
それらが豊かにみのることを五穀豊穣といいます。
 例祭の期日は、神社によってそれぞれ異なりますが、おまつりされている御祭神に関係のある日や、神社が創祀(そうし)された日など、御祭神や神社に特別にゆかりの深い日が選ばれています。
 地方によって異なりますが、この日、境内では流鏑馬(やぶさめ)・相撲(すもう)などの神事や、御神楽(おかぐら)・獅子舞(ししまい)などの芸能が行われ、奉納される神社もあります。参道には露店が並び、境内は大勢の参拝者でにぎわい、また、神輿渡御(みこしとぎょ)が行われる神社もあり、ふだんはご本殿にお鎮まりになっている神さまが、お神輿にお乗りになり、親しく氏子近くにお渡りになるのです。
「秋祭り」は、「収穫祭」を意味しています。春から稲の成長を見守って下さった田の神に、苦労をねぎらい感謝を捧げるお祭りをします。
 
四、歳旦祭(さいたんさい)
 歳とは年、旦とは日の出を意味し、元日の早朝に行われるお祭りで、年頭に当たり一年の無事平安を祈るお祭りです。
 
 
五、元始祭(げんしさい)
 元始祭とは、連綿と継承されてきた天皇のお位の根本、つまり天照大神が孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を天上の高天原(たかまがはら)から地上の豊葦原中国(とよあしはらのなかつくに、日本)に遣(つか)わされ、国土を治めたその由来を祝って、一月三日に行なわれるお祭りです。宮中では、宮中三殿において畏くも天皇陛下御親(おんみずか)ら奉仕されます。神社では、皇室の彌榮(いやさか)と国の隆昌とを祈りお祭りが行なわれています。
 
 
六、紀元祭(きげんさい)
 わが国の建国は、神武天皇(じんむてんのう)が大和の橿原宮(かしはらのみや)で即位された辛酉(かのととり)(西暦紀元前六六〇年)正月一日を紀元とし、新暦にあたる二月十一日を紀元節と定めました。紀元節は、戦後一時廃止されましたが、昭和四十一年に建国記念の日と名を改め制定されました。
 この日、神武天皇をまつる橿原神宮(かしはらじんぐう)では例祭日となっています。各地の神社でも建国を祝い、神武天皇の偉業を偲び、日本国民としての自覚を深める意味をこめて紀元祭を行っています。
 
 
七、祈年祭(きねんさい)
 祈年祭は、「としごいのまつり」といい、毎年二月十七日に行われるお祭りです。神社の恒例のお祭りの中で、重要なお祭りの一つです。
 祈年祭の「年」は稲の稔りの意味し、古来年の初めにあたって、穀物の豊穣を祈るとともに、国の安泰を祈る祭りでした。収穫の秋に豊かに稔った新穀を神前に供え、神さまの恵みに感謝する新嘗祭(にいなめさい)と対をなす大切なお祭りです。
 わが国は、稲作を中心とする農業をもとに栄え、神社のお祭りもこの稲作を中心とする五穀豊穣が祈願されてきました。さらに諸産業の繁栄を祈る祭りとして今日に至っています。宮中や伊勢神宮をはじめ、全国の神社で行われています。
 
 
八、神嘗祭(かんなめさい)
 神嘗祭は、伊勢の神宮の年間最大のお祭りで、毎年十月十七日に行われています。神宮では、年間千数百回のお祭りが行われていますが、この中でも神嘗祭と六月・十二月の月次祭(つきなみさい)は三節祭といわれ、最も重要なお祭りとされています。
 畏くも天皇陛下が御手ずから丹精込めてお作りになられた新穀をはじめ、全国の篤農家から奉納された新米を供え、神さまにお召し上がりいただきます。米の稔りに感謝し、その喜びをともに分かち合うおめでたいお祭りです。神嘗祭には、天皇陛下のお使いである勅使が伊勢神宮へ参向し、皇室よりの幣帛がお供えされます。この毎年行われる神嘗祭が、二十回重ねられると大神嘗祭(だいかんなめさい)つまり御遷宮(ごせんぐう)となるのです。

 稲は「命の根」だからイネといい、「米」には穀物の霊(みたま)が込められているからコメと言います。新米には、「新しい命の根」つまり新鮮な瑞々(みずみず)しい生命力が込められているのです。その新米を神さまが召し上がることにより、生命力つまり御神徳(ごしんとく)が昂(たかま)り、神さまのお力が更新されていくのです。
 
 
九、新嘗祭(にいなめさい)
 新嘗祭は、十一月二十三日(古くは十一月の第二の卯の日)に宮中および全国の神社で行われる収穫感謝のお祭りです。新嘗とは、「新饗(にいあえ)」の意味で、「新」は新穀、「饗」はご馳走(ちそう)を意味します。春のはじめに祈年祭を行い五穀の豊穣を祈るのに対し、収穫の秋に豊かに稔った新穀を神前に供え、神さまの恵みに感謝するのが新嘗祭です。起源は古く、『古事記』に天照大御神が祭りを行ったことが記されています。
 宮中では、夕の儀、暁の儀にわたるお祭りを奉仕され、天皇陛下御親らが天神地祇(てんしんちぎ)に新穀をすすめて、陛下もお召し上がりになられます。また、年毎の新嘗祭に対し、天皇陛下の即位後初めての新嘗祭を大嘗祭(だいじょうさい)といいます。
 全国の神社では、新穀感謝と諸産業発展の感謝も合わせて祈られます。現在では、勤労感謝の日として国民の祝日となっていますが、このお祭りに由来しています。
 その年に初めて収穫されたお米のことを初穂といいます。もともと最初に収穫された稲穂を、感謝をこめて神さまにお供えすることを意味していました。ですから、新米は先ず神さまにお供えしてから、私たちがいただくのが本義です。初物をお供えすることと同じ意味なのです。
 
 
十、天長祭(てんちょうさい)
 天長祭とは、今上陛下のご誕生を祝い、聖寿の長久を祈るおまつりです。天長とは、天地とともに聖寿の限りなきことを言祝(ことほ)ぐという意味です。
 戦前、天皇誕生日は天長節といわれました。奈良時代の光仁天皇の宝亀六年に始めて行われた行事で、宮中では、天長節祭が行われ、今上陛下御親ら宮内官僚を率いられ、宮中三殿(賢所(かしこどころ)・皇霊殿(こうれいでん)・神殿(しんでん))を御親謁になられます。新年・紀元節・明治節とあわせて、四大節といわれていました。なお、天長節に対して、皇后陛下のお誕生日を地久節(ちきゅうせつ)といいます。
 今上陛下のお誕生日は、十二月二十三日です。昭和天皇のお誕生日の四月二十九日は「みどりの日」の祝日とされてきましたが、平成十九年より「昭和の日」と名称が改められました。
 
 
 
十一、大祓(おおはらえ)
 知らず知らずに犯した罪(つみ)や過ち、心身の穢(けが)れを祓い清める神事を「大祓(おおはらえ)」といいます。毎年六月と十二月の晦日(みそか)の二回行われます。
 六月の大祓を夏越祓(なごしのはらえ)または水無月祓(みなづきのはらえ)ともいいます。夏越祓では、茅(ち)の輪(わ)くぐりが広く行われています。これは、蘇民将来(そみんしょうらい)が無塔神(むとうのかみ)に一夜の宿を提供したところ、「もしも、後世に疫病がはやったならば、蘇民将来の子孫であるといって茅の輪を腰につけなさい」といわれ、その通りにして疫病を免れることができたという神話に基づくものです。
 六月の夏越祓に対し、十二月の大祓を年越祓(としこしのはらえ)または師走祓(しわすのはらえ)といい、その年の下半期の罪・穢れを祓い清め、清浄な心身で正月を迎えるために行います。
 大祓では、「人形(ひとがた)」(紙を人の形に切り抜いたもの)を用いて、身体を撫で息を吹きかけ、そうすることにより自分の罪・穢れを移して、海や川に流し、わが身の代わりに清めてもらいます。お祓いとは、神道の精神である清浄な心身を回復し、神さまの御心に近づく大切な行事なのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
日本のまつり、それは、日本古来の文化の伝承です。
祭りを運営する人、参加する人、そして見る人。
すべての人がひとつになって夢中になれる唯一の文化といえましょう。
いま日本に必要なのは、そんな底知れぬ生命力に満ちた祭りの力と、一体感、人と人の心の絆、祖先・先人を敬愛し、皇室を崇め、天津神(あまつかみ)( 伊勢の大神宮)、国津神(くにつかみ)(氏神)、森羅万象を司る八百万(やほろず)の神々に感謝をし、よりよい日本を後世に残し、日本のこころを後世に伝えることではないでしょうか?
 
 
 
 

 

転載元: 美し国(うましくに)


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