Quantcast
Viewing all articles
Browse latest Browse all 8971

「2012自衛隊観艦式」 横須賀、横浜、木更津で関連イベント

 

10/11日付
ニュース トップ

「2012自衛隊観艦式」 横須賀、横浜、木更津で関連イベント

Image may be NSFW.
Clik here to view.
 護衛艦「ひゅうが」艦内で開催された「海洋安全保障シンポジウム」。尖閣諸島を巡る日中関係などについても討議された(10月7日)

「ひゅうが」艦内で海洋安全保障シンポ 「海でいま何が?」

 防衛省・海洋政策研究財団主催の「海洋安全保障シンポジウム」が10月7日、横浜市入港中のヘリ搭載護衛艦「ひゅうが」艦内の多目的ルームで開催された。午前の第1部は「我が国の海洋安全保障への取り組み」、午後の第2部は「海洋安全保障の課題と国際協調への展望」をテーマに討議され、それぞれ大学生や一般応募者約100人が聴講した。
 第1部の出席者は阿川尚之慶大常任理事、向田昌幸前海保庁警備救難監、保坂均日本船主協会海務部長、西原正・平和安全保障研究所理事長(元防大校長)、古庄幸一元海幕長、秋元一峰海洋財団主任研究員で、元防衛事務次官の秋山昌廣同財団特別顧問が司会を務めた。
 最初に海幕防衛部長の山下万喜将補が基調講演。「国土の11倍、世界6位の排他的経済水域を持つ日本にとり海洋の安全は何より重要。太平洋戦争での日本の敗北の理由の一つは連合軍による通商破壊だった。現在も日本の貿易の99・6%が海上輸送に頼る。今後とも海上保安庁、海運業界、各国海軍と協調して海洋の安全に努力していきたい」と述べた。
 続く討議で阿川氏は「世界地図を逆さに見ると太平洋とインド洋は一つの海になる。日本とインド、オーストラリアを結ぶ三角形の中に中国は収まり、この3カ国が協調すると中国は出にくくなる。これが今後の日本外交のカギになる」と述べた。
 向田氏は「尖閣、北朝鮮、海賊など自衛隊と海保の分担が分からない問題が増えている。海保の能力には限界もあるので、自衛隊から情報を提供してもらえればありがたい」と語った。
 保坂氏は「海賊に対抗するため外国は商船に海賊ガードを乗せているが、日本はできない。日本船も海賊に対抗する手段が必要だ。シーパワーの保持は最低条件だ」と話した。
 西原氏は「海上自衛隊は強いのか。(尖閣では)戦後、日本が初めて軍事衝突を経験するかもしれない。集団的自衛権を行使できるよう法律を改正するとともに、防衛費を増額すべきだ」と主張。古庄元海幕長も「日本が海洋立国であることを日本人が知らなさすぎる。もうそろそろ海自を海軍と呼んでいいのでは」と提案した。
「海自は強いのか」との問いには山下防衛部長が「勝つ、負けるでなく、平素から人・物・カネを有効に使い、防衛力を整備しておくべきだ」と答えた。
 聴講者からの「中国海軍は第2列島線への進出を目指している。これを防ぐにはどうしたらいいか」との質問には古庄氏が、「中国が太平洋に出てくるのは自由。中国艦がそこで何をしているのか、常時監視できる態勢を整えておくことが大事」と述べた。
 秋元氏は「いま日中は消耗戦に入っている。海保はこの先半年、1年と対処できるのか。日本の政治が機能しない時を狙って(中国の魚船等が)100隻来て、日本が海上警備行動を発令すれば、中国の海軍艦艇がやってきて戦争になる恐れもある」と指摘した。
 これに関し、中国で意見交換してきたという秋山特別顧問が報告。「中国海軍関係者から『いつ海自が出て来るのか』と何度も質問された。口調には海自が出るのを待っているニュアンスが伺われた。私が『海自は絶対出ない』と言うと、『でも200隻も出たら(海保では)守れないでしょう』と言い、彼らは海自を引っ張り出して問題をより大きくさせたいようだ」と明かした。
                    *  *  * 
 第2部には在日米海軍司令官のダン・クロイド少将、在日英国防武官アンディ・エドニー大佐、エイミー・ホーキンス在日豪1等書記官、西正典防衛省防衛政策局長、石井正文外務省審議官、大塚海夫海幕指揮通信情報部長が出席した。
 冒頭、大塚部長が海自の役割を説明、「地球規模の安全保障に海自も寄与していきたい」と述べ、続いて各国代表が海洋安保への取り組みを発表した。
 クロイド少将は「一番大事なのはリーダーシップ。個々の国の力は限られても各国が団結することで大きな力となる」と述べ、エドニー英大佐も「艦艇の隻数だけで海の安全を図るのは無理。志が同じ同盟国が必要だ」と述べた。
 豪のホーキンス書記官は「中国、インドの台頭で歴史がシフトしている。もはや1国のみで問題解決は難しい。地域安保のシステムづくりが大切」と語った。
 外務省の石井氏は「海洋安保は現在のマンツーマン・ディフェンスから各国協調のゾーン・ディフェンスの時代になりつつある。各国の能力強化が必要で、先進国によるキャパシティー・ビルディング(能力構築)支援がそのカギとなる」と述べた。
 西局長は防衛省の取り組みを紹介、「2国間協力の拡大、メカニズムづくりに努力している。中国とも作業中だが、最後の1歩に至っていない。海軍には本来みなで分かち合う共通の精神がある。これを活用すれば対話の突破口にできるのではないか」と語った。
 最後にシンポジウムを総括し、福本出幹部学校長があいさつ、「海洋の自由航行の価値観こそが誤解による武力衝突を防止できる。海自の活動は国民に見えにくいが、海で今何が起きているか国民に知ってもらえるよう努力していきたい」と話した。
Image may be NSFW.
Clik here to view.
 横浜大桟橋にそろって横付けした海自輸送艦「くにさき」(左)と護衛艦「ひゅうが」。観艦式への参加を前に艦内が一般公開された(10月7日)
Image may be NSFW.
Clik here to view.
 観艦式に参加するため来日したオーストラリア艦「シドニー」(10月8日、横須賀港で)
Image may be NSFW.
Clik here to view.
 満艦飾で観艦式を祝う米イージス艦「シャイロー」(10月8日、横須賀港で)
Image may be NSFW.
Clik here to view.
 「ひゅうが」飛行甲板に置かれた救難作業車のハンドルを握り、乗員と一緒に記念写真に収まる少年(10月7日、横浜港で)
Image may be NSFW.
Clik here to view.
 「ひゅうが」の一般公開で、航空機用エレベーターに乗り、飛行甲板に上がる来艦者(10月7日、横浜港で)

自衛官メダリストと握手会

Image may be NSFW.
Clik here to view.
 ロンドン五輪の自衛官メダリスト、米満3尉(陸自制服右)と清水3尉(同左)の「握手会」に参加した家族連れ(10月7日、「ひゅうが」艦内で)
 10月7日、横浜市の国際客船ターミナルで一般公開中の海自護衛艦「ひゅうが」艦内で自衛隊ロンドン五輪メダリスト2人の「握手会」が行われた。
 参加したのはレスリング男子フリースタイル66キロ級で金メダルを獲得した米満達弘3陸尉と、ボクシング男子バンダム級銅メダリストの清水聡3陸尉。
 午後2時、両選手が格納庫内の会場に姿を現すと、待ち受けた女性や子供たちの歓声が艦内に響いた。米満選手と笑顔で握手した若い女性は「大ファンなので、護衛艦の公開と一緒に米満さんに会えて幸せ」と話し、首に掛けた金メダルにも触らせてもらい、大感激していた。
 陸自隊員のため、初めて「ひゅうが」に乗ったという両選手は、「自衛隊にも護衛艦にもたくましさを感じました」と誇らしげに話し、「たくさんの一般来場者の方と触れ合えてうれしかった。観艦式に来られた方はぜひ自衛隊の素晴らしさを味わってほしいと思います」と観艦式のPRにも"奮闘"ぶりを発揮していた。
 
 

10/11日付
ニュース トップ

国際協力イベント「グローバルフェスタJAPAN2012」 
PKO活動 理解訴える

Image may be NSFW.
Clik here to view.
Image may be NSFW.
Clik here to view.
 (上)PKO活動をPRする写真展示ブース前で、来場者の防弾チョッキ試着を手伝うスタッフ。(下)防弾チョッキや迷彩服、ヘルメットを着用して自衛官と一緒に記念撮影する若者たち(いずれも東京都千代田区の日比谷公園で)
 「自衛隊が海外のPKO活動でこんなに活躍しているんですね」「東日本大震災の活躍に感謝します」「これからも国民のために頑張って」――。10月6、7の両日、東京都千代田区の日比谷公園で開催された外務省などが共催する国際協力イベント「グローバルフェスタJAPAN2012」で、防衛省・自衛隊のブースに2日間で1000人以上が訪れ、自衛隊の国際平和協力活動や人道支援、災害救援、復興支援などの活動に大きな期待と関心が寄せられた。

防衛省・自衛隊がPR 留学生ら「感動した」 防弾チョッキ「重~い」

 同フェスタは今年で22回目を迎え、毎年約10万人が訪れるイベント。官公庁をはじめ、国際機関、各国在京大使館、NGOなど約200団体が広報ブースを構え、それぞれ国際協力に関する活動をPRするほか、トークショーやディスカッションなども行われる。
 防衛省・自衛隊は昨年初めて参加。今年は自衛隊初のカンボジアPKO派遣から20年を迎えたことから、国連PKO活動や国際緊急援助活動などに関する写真約30枚を展示し、来場者にこれまでの歩みを紹介した。
 来場者は展示写真に関するクイズに参加したり、PKO活動で着用する重厚な防弾チョッキや迷彩服を試着、国際援助活動の一端を体験した。
 ブースの運営には、防衛省運用企画局国際協力課の関戸豊部員や、広報課から制服姿の小林伸一郎3陸佐ら計11人が当たり、隣接する内閣府国際平和協力本部事務局と協力して来場者の質問に丁寧に答えたり、防弾チョッキを試着した来場者と一緒に記念撮影に臨むなど広報に努めていた。
 親子連れのほか、社会人を含めて若者も多く訪れ、レポート課題を書くために会場を"取材"して回る大学生も目立った。
 防弾チョッキの試着コーナーは順番待ちができるほどの大盛況。来場者は一人一人スタッフに手伝ってもらい、10キロ以上あるチョッキを身につけると、みなその重さに思わず「重~い」と悲鳴を上げ、「これを着て仕事をしているのですか」と驚いた様子だった。
 20年におよぶ自衛隊の活動はカンボジアをはじめ、モザンビーク、ゴラン、東ティモール、ネパール、スーダン、南スーダン、ハイチの各PKOのほか、トルコ大地震やニュージーランド地震、インドネシアのスマトラ島沖地震やパキスタン大洪水などでの国際緊急援助活動、アフガニスタン難民支援、ルワンダ難民支援など多岐にわたる。
 ブースに展示された写真は自衛隊が世界各地で行い、高い評価を受けてきた国際貢献のワンシーンだ。
 クイズに挑戦した来場者は、いつどこで行われた活動かを写真を見ながら回答するという方法で、自衛隊の国際平和協力活動の歩みを確認していた。4問全問正解はまれで、60代の男性は「知っているつもりだったが、モザンビークなどまったく知らない活動がたくさんあった」と話していた。
 ブースを訪れたミャンマーの女子留学生、ケイズィンウィンさん(24)=国士舘大4年=と、ピーピョミッさん(20)=同1年=は「東日本大震災で自衛隊が困難を克服して懸命に人の命を助けている姿にとても感動した。PKOでも20年前から海外で人助けをしていることを初めて知った。日本の自衛隊は日本と世界の人々のために活動していて素晴らしい」と感想を話していた。
 一方、今回初めて防衛省・自衛隊と連携、隣接ブースで広報したのは内閣府のPKO事務局。
 同事務局に海上保安庁から出向している高橋大亮事務官は、自衛隊との共同広報について「説明しにくいPKO活動を実感をもって紹介できる。これからも日本のPKO活動を積極的に国内外に広報したい」。同事務局の志茂雅子、外山聖子両研究員も「南スーダンやハイチなど過酷な環境下で国づくり支援を地道に行っている自衛隊の活動を、もっと多くの人に知ってもらいたい」と話していた。
 
 
 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 8971

Trending Articles