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今、民主党の野田政権で小沢が離党がどうのとやっていますが、野田首相は離党以上に増税が正しいと信じ込んで突き進んでいます。もはや傍から見ていてこれほど危険な状況はないでしょう。
「野田首相は財務省の言いなり」とは誰もが言うところです。それは増税一直線であるからですが、その裏にあるものは何なのでしょう。
実際、増税の名目など何でもよく、国民が「それならしかたがない」と思える「社会保障」というカラ旗を立てて消費税の増税だけに突き進む野田の愚かさは財務省の冷笑をかっていることでしょう。野田首相を操っているのは財務省事務次官の勝栄二郎というのは誰もが知るところです。この勝の弟・勝茂夫は世界銀行の副総裁であり、その世界銀行の総裁ロバート・ゼーリックの推薦で勝栄二郎の大蔵省の同期・篠原尚之がIMFの副専務理事になりました。そのIMFには財務省の出向職員が多く、IMFは日本に対して消費税増税を要求しています。野田首相になって韓国との通貨スワップを5.4兆円に上げ、IMFには4.8兆円を拠出、さらにASEANプラス3のチェンマイイニシアチブではアジア(=韓国)金融安定化のために6兆円も拠出し、さらに支那や韓国の国債を買うと約束してしまったのです。財務省のシンクタンクに支那人や韓国人がなぜいるのか、わかりやすいものです。これだけ莫大な国民の税金を無駄にばら撒けば消費税を増税せねばならなくなるのは当たり前です。社会保障が足りないと言いつつ、支那や韓国に差上げるようなことをしているのですから、国民もこの愚かさ気づくべきです。社会保障など嘘です。それが証拠に社会保障が決まらないのに増税だけが先行しているではないですか。目的はお金なんですよ、国民のお金。
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この国のあり方を考える 天下人・勝栄二郎
まず最初に、ある財務省キャリアの独白を聞いていただこう。
「先週、野田首相の外遊中に民主党の合同会議が荒れただの、造反議員が何人出るだのって騒いでいましたがハッキリ言ってどうでもいいんですよね。新聞にはまるで大事のように書いてあるでしょ。だからバカな国民は『大変なことが起きている』と勘違いしてしまう。あれ茶番ですから。どういう道筋をたどるか、可能性はいくつかあっても最終的にはボクら、というか勝さんの思惑通りに進みます。つまり、消費増税関連法案は可決される。じゃあなぜ、政治家があんなに騒いでるのか。それには政治家と官僚の根本的な『生態』の違いを知ってもらわないといけない。政治家という生き物は基本的に『どこまでいっても一人』なんです。派閥だなんだと言ったって選挙に落ちた瞬間ただの人になる。いや仕事がなくなるんだから、ただの人以下ですね(笑)。そんな政治家の行動原理を一言で言うと、「目立ちたい」。だからパフォーマンスに走るんですよ。『国民のために消費増税に反対する』とか言って。本当に国民のためになるかどうかはどうでもいい。とにかくわかりやすいことを言って目立とうとする。まだ国会議員じゃないけど、橋下徹さんなんてその典型でしょう?橋下さんのあの性癖は多かれ少なかれ政治家が皆持っているものです。自分勝手なパフォーマンスに走る奴がいるからまとまる話もまとまらない。財務官僚の生態はその真逆なんですね。組織のために上から下まで一体となって働く。今だったら勝さんの指令の下、全員が同じ方向を目指す。もちろん自分の能力をアピールしたい気持ちはあるけど、悪目立ちすることは極力避ける。軍隊的と言われたら実際そうだと思いますよ。だから政治家が財務省に勝てるわけがないんです。元々ボクらのほうが頭が良いわけで、しかも集団で戦うんですから。霞が関の格言にこんなのがあります。『経産省は10人に聞くと10通りの返事をする。財務省は全員同じ返事をする』。当たってると思います。勝さんのガバナンス(統治)は完璧ですから、今のウチは特にそうだと思います。あんな優秀な事務次官に出会えて幸せです」
限りなく傲慢。それなのに財務省への帰属意識はきわめて強い。人間としてどこかアンバランスだが本人はそれに気づいている様子はない。今、こうした忠実な“しもべ”を500人規模で抱え、財務省という「城」に王として君臨しているのが勝栄二郎事務次官その人である。
「陰の総理」と呼ばれる勝氏だけあってその権力の肥大ぶりは止まるところを知らない。この7月で次官就任から丸2年を迎え本来なら退任してもおかしくないが、すでに任期延長が決まっている。全国紙経済部デスクが解説する。
「当然です。少なくとも消費増税法案の成案を見るまで、勝氏が次官を辞めることはない。それは野田総理の望みでもある。というより総理も今、勝氏に辞められては不安でしょうがないでしょう。
自民、公明と3党合意に達したのも、もちろん勝氏の剛腕です。谷垣さんや山口さんら党首クラスは直接出馬して説得するし、それ以外の党の重鎮も、とにかく幅広くケアをする。大臣官房長の香川(俊介)さんや理財局長の田中(一穂)さんの使い方がうまかった。田中さんはかつての安倍晋三さんの総理秘書官。次期自民党総裁選に出馬する気満々で財務省にすり寄りたい安倍さんをあっさり籠絡した。小沢さんに近いと言われる香川さんを官房長に据えることで『小沢さんのことも重視している』と念のためメッセージを送る。そうして根回しをしているから、表面上は政局が混乱しているように見えても、実際は勝氏の『想定内』で物事が進んでいきます」
財務省OBの藤井裕久〝民主党税調会長や信頼関係のある仙谷由人〟政調会長代行に加え、宇宙人・鳩山由紀夫とすら親しくすでに懐柔済みだという。まさにオールマイティ、全方位外交で敵をつくらない。永田町には「勝氏の悪口を言う政治家はほとんどいない」(前出・デスク)。
前出のキャリア官僚がまた独特の解説をする。
「財務省に入ってまず叩き込まれるのが、『いちばん偉いのは事務次官。大臣より偉い』というヒエラルキーです。でも思っていても表に出してはいけない。かつて『10年に一度の大物次官』と呼ばれた齋藤次郎は、小沢一郎と近づきすぎるなど官僚の分を超えた振る舞いをしたために他の自民党主流派から嫌われ最終的には失脚した。勝さんはその轍を踏まないように気をつけているというか、もともと『俺は偉い』というオーラを抑えるのがとても得意な人なんです。政治家に会えばちゃんと腰を折ってお辞儀するし笑顔も絶やさない。それは謙虚だからというより、お辞儀して丸く収まるなら安いもの、という西洋式合理主義がある。おそらく4歳から15歳までの11年間、ドイツで暮らした影響もあるのでしょう。これはあまり知られていない事実なんだけど、財務省キャリアにはチビが多いんです。ちゃんとした統計はもちろんないけど(笑)、160cm台の人がゴロゴロいる。勝さんのように175cm以上あって顔も整っている、というタイプは珍しい。勝さんの屈託のなさは、実はそんなところにも由来しているのではと、ボクは秘かに見ています」
利用すると言えば、これまでの大物次官と明らかに違うのが、メディアコントロールだという。
ある全国紙の幹部が語る。「消費税への理解を求めるために勝さんは官房長や主計局長、主計局次長などをともなって、記者クラブ加盟社すべてに挨拶回りをしていました。昨年末からつい最近までの話です。主計局は3班あり、頭である局長が司令官で、その下に3個師団9個連隊と、大蔵省時代から軍隊用語で呼ばれている。この部隊編制で新聞社、テレビ局を行脚した。勝さんがパイプのあるナベツネ(渡邉恒雄・読売新聞主筆)はもちろん押さえ、有名ニュースキャスターには一人一人に面会を求め、幹部が直接出馬しています。次期事務次官が確定している、司令官の真砂靖主計局長が、みずからワールドビジネスサテライトの小谷真生子キャスターへの接触を買って出たのは有名な話です。NEWS23Xの膳場貴子キャスターのところにも皆が行きたがったとか。こうした財務省オールキャストによる消費税啓蒙プロジェクトは功を奏し、新聞、テレビ、通信各社は局長会議を開き、消費税に関する認識を改めた」
懐の深さは認めよう。たしかに並の官僚ではない。だが、そこには欠落しているものがある。それは、自身が「公僕」であるという意識である。前出の財務省キャリアはこう言い放つ。
「勝さんに国民に仕える意識があるかって? あるわけないじゃない、そんなもの。だって国民は基本的にバカなんだから。牧場の子羊のようにボクたちが正しく導いてあげなきゃいけない。消費税を上げなかったら財政は破綻します。国民はよくわかってないかもしれませんがボクたちの仕事は『おカネの管理』『国家の家計簿をつけること』ですから。税収を増やすためには消費税アップ、それが正しいことだというのはすべての財務官僚のDNAにすり込まれています。勝さんのことを、『いつから総理大臣になったんだ』と批判する人がいますが、総理大臣になったんじゃなくて野田総理より勝さんのほうが偉いんです。だって野田民主党というおんぼろな御輿を担いで、最終的には消費増税を実現しちゃったんですよ。それは奇跡のようなこと。しかもバッシングだって一身に受けて、それを気に病まないタフさがある。省の前で街宣車が名指しで批判する次官なんて、勝さんが最初で最後ですよ。伝説となるのにあれほどふさわしい人はいない」
もうすっかり勝った気でいる勝栄二郎次官とその子分たち。最近では、「もう利用し尽くした」とばかりに、ドジョウ総理の悪口を言い始めたのだという。
「『問責をかけられた大臣をすぐ辞めさせないなど、やることが遅い。輿石(幹事長)さんの顔色ばかりうかがって、とにかくグズなんだ』と、ある野党幹部にグチをこぼしたそうです。
勝氏にとっては野田総理など道具の一つ。与党は仙谷氏や岡田副総理を押さえているので、『野田はもう用済み』ということなのでしょう」(週刊現代 2012年7月7日号)
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例えば、この財務省キャリアに「民主党の主張は”政治主導”のはずでしたが」と問うと、
「出来ていますよ、それ。財務省が”政治主導”しています」と答えるのでしょう。
「消費税を上げなかったら財政は破綻します」と財務省キャリア。
これはこの週刊誌を利用した財務官僚の国民への騙しであると受け取っておくべきでしょう。
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