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日本エストニア防衛相会談 サイバー防衛で協力強化
NATOセンター 省職員を近く派遣
(2018年9月21日)
2018年9月28日更新
小野寺防衛相は9月21日、エストニアのユリ・ルイク国防相を防衛省に招いて両国間で2回目となる防衛相会談を開き、サイバー防衛分野で協力を強化していくことで一致した。防衛省は同国の首都タリンにある「NATO(北大西洋条約機構)サイバー防衛センター」に近く職員を派遣する方向で調整を進めており、小野寺大臣は会談後、記者団に「エストニアはサイバー分野の先進国だ。候補者は内定しており、手続きが終わり次第、速やかに派遣したい」と語った。
日本とエストニアとの防衛相会談は、今年5月に小野寺大臣が同国を訪問して開かれた初会談以来2回目。両大臣は短期間に初の相互訪問を果たし、サイバー防衛協力の加速化に向けて緊密な関係をアピールした。
会談の冒頭、小野寺大臣は米国が前日の20日に発表した「国家サイバー戦略」に触れ、「サイバー分野は友好国間での連携対処が極めて重要だ」と強調。サイバー防衛の先進国として知られるエストニアとさらなる防衛交流・協力を推進し、知見を共有していく考えを表明した。
これに対し、ルイク国防相は「両国は同じ価値観を共有するパートナーとして、サイバー防衛の分野をはじめ、さまざまな分野で協力できることを大変うれしく思う」と述べ、前回の防衛相会談で決まった「・・・
防衛関連ニュース
北海道胆振東部地震 自衛隊災派を継続
即応予備自は活動終了
(2018年9月23日)
2018年9月28日更新
自転車でやってきた男の子の〝運搬カゴ〟に給水したペットボトルをバランスよく積んであげる7施設大隊の隊員(9月17日、北海道厚真町で)
9月6日に発生した北海道胆振東部地震で防衛省・自衛隊は26日現在、7後支連や11普連(いずれも東千歳)などを中心とする災害派遣部隊が約1000人態勢で引き続き被災者の生活支援に当たっている。
災派部隊は、家屋の全半壊などで避難所生活を余儀なくされている住民を多く抱え、断水などが続く厚真町、安平町、むかわ町などで入浴、給食、給水の各支援を実施中だ。同時に、北方総監部などはこれらの各町役場と北海道庁に連絡幹部を継続して派遣し、ニーズの把握や支援内容に関する調整に努めている。
一方、・・・
防衛省HPに特設ページ
防衛省のホームページ(http://www.mod.go.jp/)では、「北海道胆振東部地震について」とする特設ページを設け、被災者向けに自衛隊の生活支援サービスの利用状況を発信しているほか、フォトギャラリーも併設し、自衛隊の活動を伝える写真を随時アップしている。
防衛関連ニュース
安倍首相が自民党総裁選で連続3選
(2018年9月20日)
2018年9月28日更新
自民党総裁選は9月20日、党員・党友による地方票の開票と国会議員票の投開票が行われ、党総裁の安倍晋三首相(64)が有効投票の69%に当たる553票を獲得し、連続3選を果たした。元防衛庁長官で元幹事長の石破茂氏(61)は254票だった。
通算4期目となる安倍首相の総裁任期は2021年9月末までの3年間。自民党は昨年3月、総裁任期を「連続2期6年まで」から「連続3期9年まで」に延長する党則改正を行っている。10月初旬に内閣改造・党役員人事を行う。
安倍首相は総裁選後の記者会見で「日本の明日を切り拓く。私はその先頭に立つ決意だ。国難とも呼ぶべき・・・
防衛関連ニュース
北海道胆振東部地震 陸自3施団、道路啓開に全力
厚真町内15カ所で6個部隊1万1300人
(2018年9月6日~18日)
2018年9月28日更新
北海道厚真町幌内地区で、油圧ショベルを使い道路啓開に当たる3施設団12施設群の隊員(9月15日)
〝生命線〟延べ7900メートル復旧
9月6日に発生した北海道地震では、最大震度7を観測した厚真町で土砂崩れなどが多発、道路が至る所で寸断された。陸自3施設団(南恵庭、団長・遠藤充将補)は発生当日から9月18日までの13日間、全力で道路啓開の作業に当たり、住民の〝生命線〟ともいえる道路延べ約7900メートルを開通させた。
「一日でも早く元の生活に」
北海道胆振東部を震源とする地震は、厚真町内各所に大きな〝爪痕〟を残した。不通となった道路の啓開のため3施設団はただちに対処した。
9月6日午後6時前から厚真町内で活動を開始。18日までの毎日、団隷下の12、13、14各施設群、105施設器材隊、303ダンプ車両中隊、団本部付隊の6個部隊延べ約1万1300人が尽力した。
保有する・・・
防衛関連ニュース
北海道胆振東部地震
道外の陸自第387施設中隊も災派活動に尽力
(2018年9月7日~16日)
2018年9月28日更新
北海道への出発を前に行動命令を伝えられる387施設中隊の隊員たち(9月7日、岩手駐屯地で)
【岩手】北海道胆振地方を震源とする地震で、陸自10施設群387施設中隊も災派活動に当たった。道知事から自衛隊へ災害派遣が要請され、道外の部隊にも出動命令が下された。
施設中隊の久保田孝路3尉以下14人は派遣準備を迅速に整え、鈴木貴志中隊長に準備完了を報告。中隊長から「不明者捜索や災害復旧に全力を尽くしてもらいたい」と激励され、北の大地へ向け前進した。
現地での復旧活動を終え、中隊は9月16日、岩手駐屯地に帰隊した。
防衛関連ニュース
北海道胆振東部地震「おおすみ」に
生糧品輸送 海自横造補所
(2018年9月6日、7日)
2018年9月28日更新
輸送艦「おおすみ」への物資輸送のため、コンテナに生糧品を格納する横造補所の隊員(同所で)
【横造補所】海自横須賀造修補給所(所長・川原梅三郎1佐)は9月6、7の両日、北海道地震の災派に当たる輸送艦「おおすみ」(1輸送隊)への支援のため、生糧品などを同隊のトラックに搭載し、横須賀から宮城・仙台港までの約420キロで陸上輸送を行った。
地震発生当時の6日夕方から、横造補所資材部員が業者から納入される生糧品などを迅速に検品。運搬用の・・・