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北海道胆振東部地震「震度7」大規模土砂崩れ
自衛隊災派2万5千人態勢
（2018年9月6日~）
2018年9月13日更新
土砂崩れで安否不明となった被災者を救出するため、夜を徹して捜索活動を行う７師団の隊員たち（９月６日、北海道勇払郡厚真町で）
被災者を捜索・救出 給水など生活支援にも全力
９月６日午前３時８分ごろ、北海道胆（い）振（ぶり）地方東部を震源とするマグニチュード（Ｍ）６.７の地震が発生し、道内全域の２９５万戸が停電するなどライフラインが寸断された。「震度７」を観測した厚真町などでは大規模な土砂崩れが発生し、多数の民家が押しつぶされ、安否不明者が出た。道知事は同日午前６時、陸自７師団（東千歳）に人命救助などで災害派遣を要請。直ちに約４０００人の隊員が被災地に向かい、１０日までに不明者全員を救出・収容した。３自衛隊は１１日現在、約２万５０００人態勢で給食・給水・入浴など生活支援に当たっている。小野寺防衛相は１１日の記者会見で「被災者の生活支援に全力で取り組む」と述べ、１３日から防衛省のチャーター船「はくおう」が苫小牧西港で入浴サービスなどを開始すると発表した。
北海道で「震度７」を観測したのは史上初めて。気象庁は６日、同地震を「平成３０年北海道胆振東部地震」と命名した。
発災直後の６日３時９分、首相官邸と防衛省は対策室を設置。イタリア出張中の小野寺防衛相は安倍首相からの指示を受け、菅官房長官を通じて防衛省・自衛隊の幹部に災害対応に万全を期すよう指示した。
３自衛隊は３時２５分以降、陸自７飛行隊（丘珠）のＵＨ１多用途ヘリ、海自２５空（大湊）のＳＨ６０哨戒ヘリ、空自３空団（三沢）のＦ２戦闘機などが偵察のため飛び立ち、上空から被災状況を確認。陸上からは７３戦連（南恵庭）のファスト・フォース（約３５人）が苫小牧に向かい、北方総監部（札幌）の連絡幹部は・・・
防衛関連ニュース
グラフ特集 北海道胆振東部地震 災派
陸海空が一丸 懸命の捜索活動
（2018年9月6日~）
2018年9月13日更新
土砂崩れにのみ込まれ、倒壊した民家に入り、夜を徹して行方不明者の捜索活動に当たる７師団の隊員たち（９月６日、北海道勇払郡厚真町で）
救援物資を急ぎ搭載し、北海道の苫小牧港に向かう大地隊の多用途支援艦「すおう」（青森県の海自大湊基地で）
被災地での捜索活動のため空自千歳基地に到着した入間基地の隊員と警備犬（中央）＝９月６日
・・・他
９月６日早朝に発生した「北海道胆振東部地震」で、北海道で史上初となる「震度７」を観測した厚真町。激しい地震で同町では土砂崩れが広い範囲で発生、緑の大地は赤茶けたまだら模様に変わった。土砂災害によって多数の民家がのみ込まれ、自衛隊の災派部隊は懸命の不明者捜索活動に当たった。発災からの陸・海・空自衛隊の機動展開と人命救助活動の状況を写真で紹介する。
防衛関連ニュース
北海道胆振東部地震 陸自7師団
土砂崩れの厚真町で昼夜問わず捜索活動
（2018年9月6日~10日）
2018年9月13日更新
大規模な土砂崩れが発生した北海道厚真町の被災現場で夜を徹して捜索・救助活動に当たる７特科連隊の隊員たち（９月８日）
９月６日未明に発生した北海道胆振東部地震で、陸海空３自衛隊は２万５０００人態勢で災派活動に当たっている。大規模な土砂崩れが発生した厚真町では、胆振・日高地方を担当する陸自７師団（東千歳）の部隊が昼夜を問わず、行方不明者の捜索活動に従事し、１０日までに不明者全員を救出、収容した。
「不明者全員を救出せよ」
地震発生を受け９月６日午前６時、北海道知事から７師団長（前田忠男陸将）に人命救助と給水支援の災害派遣が要請された。
午前７時過ぎから、土砂崩れが発生した厚真町に向けて、７２戦車連隊（北恵庭）、７特科連隊（東千歳）、７施設大隊（同）など師団隷下部隊が出発した。
厚真町では、同町など５町を隊区とする７特連が師団や北部方面隊からの増強部隊を得て活動した。
被災現場で指揮を執った７特連長の川口貴浩１佐は、「（行方不明の）全員を救出せよ」と指示。部隊・隊員はローテーションを組み・・・
防衛関連ニュース
観閲式予行 10月8日、一般に公開
2018年9月13日更新
陸自は１０月１４日、朝霞訓練場で行われる「平成３０年度自衛隊記念日観閲式」に先立ち、同８日（月・祝）の午前１０時３０分から「総合予行」を行い、一般にも公開する。
「総合予行」の観覧希望者は、陸自公式ホームページの「イベント情報」から、インターネット応募フォームで申し込む。応募期間は９月２１日午前１０時まで。
申し込みは１人１件のみで、重複応募は無効。当選者には９月下旬ごろ、「当選はがき」が送られる。はがき１枚で２人まで入場可能。
防衛関連ニュース
自衛隊音楽まつりを11月に開催 鑑賞者募集
（2018年11月21日~23日）
2018年9月13日更新
「平成３０年度自衛隊音楽まつり」（全５回公演）が１１月２１日から２３日の３日間、東京都千代田区の日本武道館で開催される。
鑑賞希望者は、陸自公式ホームページの「イベント情報」からインターネット応募で申し込む。「一般券」と「青少年券」（２９歳以下が１人でも含まれる場合）があり、その一つを選択。応募期間は１０月５日まで。
申し込みは１人１件で、重複応募は無効となる。その後届く当選はがき１枚で２人まで入場できる。「青少年券」は当日、２９歳以下の人が来場できない場合は無効となるので注意。詳しくは陸自ホームページを参照。