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4月25日(水)10時30分配信 プレジデントより転載
2ケタ×2ケタの計算が即座に答えられる。発売から半年余りでドリルとしては異例の26万部に達したベストセラー『6時間でできる!2ケタ×2ケタの暗算』の中身とは。
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■暗算できる範囲インド式の25倍以上
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■暗算できる範囲インド式の25倍以上
昨年、この日本に、世界的な発明ともいえそうな暗算法が誕生し、今、たいへんな話題になっている。
従来、日本の子供たちが9×9までなのに対してインドの子供たちは19×19までを頭に入れていることが、インドの数学やIT技術の優秀さの原因ともいわれてきた。しかし、日本に生まれた新しい暗算法では、インド式の25倍以上にあたる99×99までの答えを即座に見つけることができるのだ。
「岩波メソッドゴースト暗算」。インド式では19×19までを単に暗記するが、ゴースト暗算ではその名の通り、丸覚えではなく暗算するという画期的なメソッドだ。
「岩波メソッドゴースト暗算」。インド式では19×19までを単に暗記するが、ゴースト暗算ではその名の通り、丸覚えではなく暗算するという画期的なメソッドだ。
たとえば78×45をパッと見て答えが浮かぶ人はほぼいないと思うが、この計算が暗算で可能なのだ。メソッドの開発者である岩波邦明さんは日能研関東の協力のもと、小学3・4年生を対象に教えてみて、強い手ごたえを感じているという。
「小学校で九九を習うのは2年生ですが、九九さえできるようになれば、あとは足し算しか使わないのがこのメソッドの特徴です。だから小学3年生以上であれば誰でも始められるのですが、やってみるとお子さんたちの習得能力に驚きます。早いお子さんだと3時間ほどで、2ケタ×2ケタの暗算ができるようになり、6時間以内には全員ができるようになりました」
「小学校で九九を習うのは2年生ですが、九九さえできるようになれば、あとは足し算しか使わないのがこのメソッドの特徴です。だから小学3年生以上であれば誰でも始められるのですが、やってみるとお子さんたちの習得能力に驚きます。早いお子さんだと3時間ほどで、2ケタ×2ケタの暗算ができるようになり、6時間以内には全員ができるようになりました」
つまり、このメソッドを習得した子は、1×1から99×99までの暗算をマスターしたことになる。これはやはり、世界的な発明ではないか。事実、この暗算法の解説と習得のためのドリルをまとめた『6時間でできる!2ケタ×2ケタの暗算』(小学館クリエイティブ)は発刊から半年で26万部を超えるヒットとなっている。
開発者のプロフィルも、メソッドに対する信頼感を醸成している。
岩波さんは現在24歳。東京大学医学部の6年生である。取材当時すでに36科目の卒業試験にパスしたところだった。今後は脳の研究に関連した仕事をしていけたらと考えているという。
開発者のプロフィルも、メソッドに対する信頼感を醸成している。
岩波さんは現在24歳。東京大学医学部の6年生である。取材当時すでに36科目の卒業試験にパスしたところだった。今後は脳の研究に関連した仕事をしていけたらと考えているという。
「大学に入ってから社会を変えるのには何が必要か、と考えるようになりました。そこで、社会を変えるには人を、そして人を変えるには教育を変えることだ、と思いたちました」
岩波さん自身はどんな子供だったのか。聞いてみると、とにかく算数が好きで好きでしょうがなかったと振り返る。
「たしか幼稚園の頃だったと思います。5万5555×5万5555の計算をどうしても筆算でやってみたくて、公園の砂場の地面にずっと書いて計算していたことがあります」
岩波さん自身はどんな子供だったのか。聞いてみると、とにかく算数が好きで好きでしょうがなかったと振り返る。
「たしか幼稚園の頃だったと思います。5万5555×5万5555の計算をどうしても筆算でやってみたくて、公園の砂場の地面にずっと書いて計算していたことがあります」
やはり、と思わせるエピソードだ。中学生にして数学オリンピックの予選を突破、高校時代には数学オリンピック出場のほかに、和算コンクールでも作製したオリジナル問題が金賞を受賞。当時、自分で作った問題を頭の中で考えながら散歩をすることが多かったという。
「たとえば16×16のマスに、白の碁石を五つ以上置き、さらに白と黒の碁石の配置の仕方にある条件を付けたときの白黒の碁石の置き方は何通りか、というような問題です。これを考えながら散歩をしていて、気がつくと5時間ほどたっていたことがありました。こうしたことはしょっちゅうあり、周りから変な人に見られていたかもしれませんが(笑)、それまで解けなかった問題の答えを見つけ出したときの喜びは大きいんです」
岩波さんはにこやかに笑いながら話す。幼い頃の算数から後の本格的な数学まで一貫して、楽しみながら学んでいるのだ。そして、岩波メソッドが「おさかなプレート」というかわいらしいイラストを用いているのも、子供たちに楽しみながら暗算をマスターしてもらいたいという思いからだった。
■左脳だけでなく、右脳も活発になる
では2ケタ×1ケタの暗算を見てみよう。掛ける数を、まずは掛けられる数の十の位にかけて、その答えを魚の胴体の左側2マスに記入。次に一の位に掛けた答えを後ろの2マスに記入。最後に、魚の胴体の中だけを足して、しっぽの中の数字と並べると正解の数になる。
■左脳だけでなく、右脳も活発になる
では2ケタ×1ケタの暗算を見てみよう。掛ける数を、まずは掛けられる数の十の位にかけて、その答えを魚の胴体の左側2マスに記入。次に一の位に掛けた答えを後ろの2マスに記入。最後に、魚の胴体の中だけを足して、しっぽの中の数字と並べると正解の数になる。
2ケタ×2ケタでは、おさかなプレートのほかにサンドイッチプレートとスペースシャトルプレートを用いて答えを導く。繰り返しになるがここで使うのは九九と足し算だけであり、子供たちは、これらのプレートに数字を配置するだけで暗算ができてしまう。これなら簡単で、おもしろい。
事実、講習を受けたお子さんの保護者からは「子供がやる気になって、自ら勉強した教材はこれが初めて!」「テストではひっ算のミスばかりでしたが、ミスがなくなりました」「できた!!という嬉しさが、次の問題を解いてみたいという意欲につながりました」など、絶賛の声が多数寄せられている。
実はこのメソッドは、単なるテクニックではなくて、このトレーニングを行うことで脳が活性化する効果も期待できる。岩波さんは計算しているときの自らの脳の血流を調べている。
「通常のひっ算では基本的に左脳しか働かないのですが、ゴースト暗算をしているときは右脳も左脳も同時に働いているというデータが得られました」
左脳は計算や論理に、右脳は感覚や創造性に関連が深いといわれるが、その両方が活性化することで、どのような影響が考えられるのか。
「まず、ゴースト暗算を行うことで左右の脳が同時に活性化し、小説や絵画、音楽などの芸術面でのセンスが磨かれることが考えられます」
「まず、ゴースト暗算を行うことで左右の脳が同時に活性化し、小説や絵画、音楽などの芸術面でのセンスが磨かれることが考えられます」
さらにもう一点、岩波さんはこのように指摘する。
「インドからたくさんの優秀なITエンジニアが生まれた背景には、19×19の暗記のベースがあったからだと考えられます。ゴースト暗算を行うことで99×99までの計算力の土台をつくり、さらに活性化した右脳が新しいビジネスや技術をクリエートする力を伸ばしていく。子供たちが生きていく力を育むことができると思っています」
「インドからたくさんの優秀なITエンジニアが生まれた背景には、19×19の暗記のベースがあったからだと考えられます。ゴースト暗算を行うことで99×99までの計算力の土台をつくり、さらに活性化した右脳が新しいビジネスや技術をクリエートする力を伸ばしていく。子供たちが生きていく力を育むことができると思っています」
ゴースト暗算と脳の活性化がもたらす豊かな未来。その相関を探る岩波さん。4月にはゴースト暗算の割り算版の出版も予定しているという。
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岩波邦明
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岩波邦明
1987年、神奈川県横浜市生まれ。中学生で数学オリンピック予選通過。高校時代に和算コンクール金賞受賞。現在東京大学医学部生、ルイ・イーグル株式会社代表取締役。居合抜刀道3段。
大竹 聡=文
交 泰=撮影
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これは凄い!!
是非ともお子様達にお勧めください。
日本の未来に希望がさしたような嬉しい気持ちになりました。