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陸自新体制への移行が完了
新編「陸上総隊」で一元指揮
島嶼防衛の要「水陸機動団」
(2018年4月4日、7日)
2018年4月13日更新
統合運用の実効性高まる
陸上自衛隊の大改革の締めくくりとなる「陸上総隊」の新編行事が4月4日に朝霞駐屯地で、「水陸機動団」の編成完結式が7日、相浦駐屯地でそれぞれ実施され、陸自の新体制への移行が完了した。全国の部隊を一元的に指揮・運用できる「陸上総隊」の新編により、陸自は平素から海自の「自衛艦隊」、空自の「航空総隊」と密接に調整できるようになり、統合運用の実効性は飛躍的に高まる。また、島嶼防衛の要ともいえる「水陸機動団」の新編で、我が国の離島が侵攻を受けても、同団を中心に直ちに奪回する体制が整った。
<陸上総隊> 小林初代司令官「唯一の部隊の誇りを」
有事の際には5個方面隊を一元的に束ね、部隊を指揮・運用する陸上総隊(朝霞、約180人)の編成完結式が4月4日、朝霞駐屯地で行われた。
体育学校体育館で開かれた式典には小野寺防衛相、河野統幕長、山崎陸幕長をはじめ、各方面総監、総隊隷下の空挺団、ヘリ団などの部隊長のほか、国会議員ら約440人が出席した。
小野寺大臣への栄誉礼の後、大臣が初代陸上総隊司令官の小林茂陸将に司令官旗を授与。続いて小林司令官が・・・
<水陸機動団> 青木団長「世界に冠たる両用部隊に」
自衛隊初の水陸両用作戦能力を備えた陸自「水陸機動団」(約2100人)の新編行事が4月7日、長崎県佐世保市の相浦駐屯地で行われた。
午前10時から行われた式には山本副大臣、山崎陸幕長、小林茂陸上総隊司令官、湯浅悟郎西方総監、本松敬史統幕副長、米第3海兵遠征軍司令官のローレンス・ニコルソン中将、中谷元・元防衛相ら来賓と、顔にドーランを塗った迷彩服姿の隊員約1500人が参列。山本副大臣に対する栄誉礼の後、副大臣から初代水陸機動団長の青木伸一将補、同団第1水陸機動連隊長の豊田龍二1佐、第2水陸機動連隊長の藤井義勝1佐にそれぞれ団旗、隊旗が授与された。
続いて副大臣が小野寺防衛相の訓示を代読し、「・・・
防衛関連ニュース
「陸上総隊」がスタート 小野寺防衛相訓示(要旨)
(2018年4月4日)
2018年4月13日更新
「陸上総隊」の庁舎に掲げられた看板を除幕する小野寺防衛相(左から2人目)と、(左は)河野統幕長、(右に)小林総隊司令官、山崎陸幕長(いずれも4月4日、朝霞駐屯地で)
陸上総隊の庁舎エントランスホールで記念撮影を行うVIP。前列中央が小野寺防衛相、その左が山崎陸幕長、右は小林総隊司令官
1954年に陸上自衛隊が創設されて以来、この64年間、陸上防衛力のあり方は時代時代の要請を反映して大きく変化してきた。
本格的な着上陸侵攻を想定していた冷戦期を経て、冷戦終結後には大規模災害などの各種事態への対応、国際社会の安定化への貢献に務めてきた。そして今、陸上自衛隊は歴史的な転換期の時期を迎える。
現在、我が国を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増している。北朝鮮は一昨年来、過去最大出力と推定される核実験を含む3回の核実験のほか、40発もの弾道ミサイルの発射を強行しており、その核ミサイル開発は・・・
防衛関連ニュース
<陸自部隊改編 一斉に>
初の即応機動連隊発足 陸自42即機連
(2018年3月27日)
2018年4月13日更新
普通科・機甲科・特科などの諸職種をパッケージ化して新編された「42即応機動連隊」の隊員(3月27日、北熊本駐屯地で)
「42即応機動連隊」に配備された105ミリ砲を搭載する16式機動戦闘車
【42即機連=北熊本】42普連は3月27日、北熊本駐屯地第1訓練場で「第42即応機動連隊」への改編行事を行った。
式には吉田圭秀8師団長をはじめ、駐屯地所在各部隊長、連隊後援会副会長、連隊OB会会長らも出席し、厳粛に行われた。
42普連は昭和37年の創隊以来、8師団の旗本連隊として「尚武の地 熊本」の防衛に貢献。今回の改編は8師団の「機動師団」化に伴うもので、普通科連隊としては55年の歴史に幕を引き、・・・
防衛関連ニュース
<陸自部隊改編 一斉に>
陸自8特連が隊旗返還 新たに「西方特科連隊」を新編
(2018年3月26日、27日)
2018年4月13日更新
井上西方特科連隊長(左)に隊旗を授与する福田防衛大臣政務官(3月31日、北熊本駐屯地で)
【西方特連=北熊本】8特科連隊は3月26日、北熊本駐屯地で隊旗返還式・廃止式を行った。
歴代連隊長ら来賓も見守る中、昭和31年1月の創隊以来、62年間にわたり輝かしい歴史と伝統を継承してきた隊旗が井上亙連隊長から吉田師団長に返還された。
訓示で師団長は「8特連の魂と戦う力は名前は変われど、君たちの中に生きている。君たちは配置先で(8特連旗の)山吹色の花を咲かせ、戦闘力の中核となってほしい」と激励した。
◇
8特連を前身とする「西部方面特科連隊」が・・・
防衛関連ニュース
<陸自部隊改編 一斉に>
第15即応機動連隊が新編
大野政務官から隊旗 陸自14旅団
(2018年4月1日)
2018年4月13日更新
大野防衛大臣政務官(左)から隊旗を授与される「第15即応機動連隊」の今井連隊長(4月1日、善通寺駐屯地で)
【14旅団=善通寺】14旅団(旅団長・小和瀬一将補)の改編行事が4月1日、大野敬太郎防衛大臣政務官を迎えて善通寺駐屯地で行われた。
この改編により、14旅団は日本の島嶼部への侵攻など、各種事態に機動的に即応できる陸自初の「機動旅団」となった。
これに伴い、14旅団には16式機動戦闘車などを装備し、普通科・機甲科・特科などをパッケージ化した「第15即応機動連隊」が新編され、大野政務官から連隊長の今井俊夫1佐に真新しい隊旗が授与された。
防衛関連ニュース
<陸自部隊改編 一斉に>
富士学校に「諸職種協同センター」
(2018年3月27日)
2018年4月13日更新
田校長訓示「職種全体を牽引」
【富校】富士学校は3月27日、「諸職種協同センター」の新編に伴う改編行事を行った。
式では諸職種協同センター長(副校長が兼任)から編成完結報告があり、続いて田秀久学校長が隊員に訓示。
「諸職種協同センターは諸職種連合の視点で戦い方を明らかにし、・・・
防衛関連ニュース
<陸自部隊改編 一斉に>
陸自富士駐屯地に「情報学校」新編
(2018年4月1日)
2018年4月13日更新
新編された「情報学校」の隊員に訓示する山崎陸幕長(右壇上)=4月1日、富士駐屯地で
陸自隊員への情報に関する教育を担う「情報学校」(学校長・青木義昌将補)の新編行事が4月1日、山崎陸幕長を迎えて富士駐屯地で行われた。
情報学校はIT化が進む今後の時代に対応し、「情報」に関する専門的かつ実戦的な教育を一元的に行うため新編された。
同校の新編により、・・・
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<陸自部隊改編 一斉に>
東部方面混成団本部「神奈川警備」の担当に
(2018年3月27日)
2018年4月13日更新
【東方混成団=武山】東部方面混成団本部は3月27日0時から「神奈川警備隊区」の担当部隊となった。
これまで神奈川県の警備は1師団長の指揮の下、隊区長を31普連長とし、「県東分区を31普連」「県央分区を4施群」「県西分区を1高特大」が担当。混成団本部は117教育大隊と共に、31普連に協力・支援していた。
しかし、今回の隊区担当部隊の移管で東部方面混成団長が「隊区長」となり、1師団長の下、各分区を担任する3個部隊の指揮を執ることになった。
この命を受け、団本部は・・・