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陸自が制服刷新し運用を開始
伝統の紫紺色で強靭性などアピール
(2018年3月27日)
2018年3月28日更新
陸上総隊(司令部・朝霞)の新編をはじめとする創隊以来の大改革を契機に3月27日、27年ぶりに改正、運用が開始された陸自の新制服。「強靭性」など3点をコンセプトとする紫紺色のシャープな制服で陸自は、士気高揚と人材確保などを目指す。
隊員の意識の刷新などを目指し、部外有識者7人の協力の下、27年ぶりに改正した。新制服は「強靭性」など3点をコンセプトとし、「紫紺色」を採用した。紺色は「勝色」(濃い藍色)とも呼ばれ古来より武将が好んだという。コンセプトを良く表し、スマートなイメージもあることから紫紺色が選ばれた。
デザインはスマートかつシャープでスタイリッシュ。軽量で保温性、耐久性などに優れた高機能の生地も採用している。新編部隊と新隊員に優先的に支給され、約10年をかけて全隊員に支給される。
陸自の常装の制服は昭和25年の警察予備隊創設時に制定された。抜本的なデザイン改正は平成3年以来27年ぶり4回目。
今回の改正に当たっては25年12月に陸幕に検討組織が設置され、部外有識者らの助言を得ながら・・・
防衛関連ニュース
防大主催の国際士官候補生会議「理想の指揮官とは」
(2018年2月28日~3月6日)
2018年3月28日更新
スライドを使用し、自国の安全保障政策について発表する各国の士官候補生ら(3月2日、防衛大学校で)
20カ国から33人出席
【防大】防衛大学校主催の「第21回国際士官候補生会議」が2月28日から3月6日まで、同校で行われた。
会議は平成10年から毎年行われており、今年は米、英、仏、中、韓、独、ブラジル、インドなど20カ国から33人の士官候補生らが出席し、防大生と「理想の指揮官になるために」をテーマに討議した。
参加者たちは全体討議で各国が直面している喫緊の安全保障問題について発表した後、「緊急事態(在外自国民保護)におけるリーダーシップ」、「・・・
防衛関連ニュース
陸自幹部候補生学校 一般幹候I課程の305人巣立つ
(2018年3月8日)
2018年3月28日更新
【陸幹候校=前川原】陸自幹部候補生学校(校長・鬼頭健司将補)は3月8日、第98期一般幹候I課程(後段)305人の卒業式を行った。
式には山崎陸幕長をはじめ、内外の来賓や卒業生の家族ら約500人が出席し、卒業生の門出を祝った。
鬼頭学校長は一人一人に卒業証書を手渡した後、式辞で卒業生たちに「今後も自らの限界に挑戦せよ」「本校で培った同期との絆を大切にせよ」と要望した。
続いて山崎陸幕長が訓示、「率先垂範、常に陣頭に立ち、任務を完遂せよ」「志を高く持ち、日々、自己修養せよ」の2点をはなむけの言葉として贈った。
卒業式後、候補生たちは駐屯地の正門を出て、それぞれの部隊へと巣立っていった。
防衛関連ニュース
海自初級幹部が江田島から出発 各練習航海へ
(2018年3月17日)
2018年3月28日更新
海自幹部候補生学校(江田島)の卒業式が3月17日に行われ、「第68期一般幹部候補生課程」と「第70期飛行幹部候補生課程」を卒業した初級幹部は同日、近海練習航海と外洋練習航海にそれぞれ出発した。
一般幹候卒業の初級幹部約200人(うち女性約20人、タイ留学生1人)は練習艦隊司令官の泉博之将補が指揮する練習艦「かしま」「しまゆき」、護衛艦「まきなみ」に分乗し、江田島を発った。
同艦隊は今後、海上訓練を行いながら、大阪、鳥羽、・・・
防衛関連ニュース
陸自東北方衛 補助担架要員集合訓練
救急処置能力に磨き
(2018年1月15日~2月2日)
2018年3月28日更新
負傷した隊員を連携して後送する衛生隊員(仙台駐屯地で)
17人が「技」と「心」習得 補助担架員を養成
【東北方衛=仙台】東北方衛生隊は1月15日から2月2日まで、仙台駐屯地で29年度「方面直轄部隊補助担架要員集合訓練」を実施した。
各部隊の「補助担架員」養成が目的で、隊員の救護識能の修得と資質の涵養を目指し、救急処置能力の向上を図った。
総合訓練では「第一線救護」における・・・
防衛関連ニュース
陸自15ヘリ隊と15特殊武器防護隊 離島進出や除染演練
(2018年2月11日~14日)
2018年3月28日更新
15ヘリ隊のUH60JAヘリを除染する15特殊武器防護隊の隊員(那覇訓練場で)
沖縄の離島に物資を空輸する15ヘリ隊のCH47ヘリコプター(沖縄・硫黄鳥島で)
真に戦える旅団へ
【15旅団=陸那覇】15旅団は2月11日から14日まで、離島や在日米軍施設を含む沖縄県の広域で、15ヘリコプター隊と15特殊武器防護隊の29年度第2次旅団訓練検閲を行った。
検閲は「真に戦える旅団」を目指し、防御を主要課目として行われ、両部隊は協同して離島への・・・
防衛関連ニュース
陸自21普連 武装工作員の侵入を想定
秋田県警と連携要領確認
(2018年2月14日)
2018年3月28日更新
検問所で、警察と共同して車両ドライバーへの職務質問を行う21普連の隊員
【21普連=秋田】21普連4中隊の隊員約40人は2月14日、秋田県警の警察官約40人と共同実動訓練を実施した。
訓練は「秋田県内に武装工作員が侵入した」との想定で、一般の警察力では対処ができない状況下、治安出動が下令され、21普連が県警と共同してこれに立ち向かう一連の行動が演練された。
最初の「・・・
防衛関連ニュース
陸自42普連 警察と共同訓練
16式機動戦闘車など 警察先導で前進
(2018年2月26日、27日)
2018年3月28日更新
【42普連=北熊本】42普連は2月26、27の両日、黒石原演習場などで29年度「警察との共同訓練」を実施した。治安出動を想定し、連隊と熊本県警の隊員合わせて約100人が参加した。
訓練では新装備の16式機動戦闘車をはじめ、96式装輪装甲車、軽装甲機動車などを使用し、まず「警察先導による緊急輸送訓練」=写真=を実施。
この後、「共同調整所の開設」「共同検問」「不法行動への対処」の各訓練に臨み、不法行動への対処では侵入した武装工作員などに対し、自衛隊と警察が緊密に連携して対処、その実効性を向上させた。
防衛関連ニュース
陸自34普連が静岡県国民保護共同訓練に参加
(2018年2月8日)
2018年3月28日更新
国民保護訓練でバスに乗り込む住民の警護にあたる34普連の隊員(袋井市で)
避難誘導や輸送バス護送
【34普連=板妻】34普連は2月8日、袋井市で行われた「静岡県国民保護共同訓練」に参加した。関係機関の連携強化と緊急事態への対応能力の向上とともに、住民の「国民保護」に対する啓発を目的に実施された。
訓練には自衛隊のほか、静岡県警、市消防本部、医療機関などが参加、大事故・大災害の発生を想定し、救出活動や医療救護、住民避難などに当たった。
袋井市を・・・
防衛関連ニュース
多用途支援艦「えんしゅう」就役10周年を迎える
(2018年2月20日)
2018年3月28日更新
就役10周年を祝い「10」の人文字をつくった多用途支援艦「えんしゅう」の乗組員たち(横須賀地区で)
【えんしゅう=横須賀】多用途支援艦「えんしゅう」(艦長・大脇伸二3佐)は2月20日、就役10周年を迎えた。
同艦は「ひうち」型多用途支援艦の5番艦(最終艦)で、航行不能になった艦艇の曳航や各種訓練支援などを主任務とする。平成20年2月に就役し横須賀地方隊に編入。さらに29年4月に地方隊直轄から横須賀警備隊隷下へ編成替えされた。就役以来、大きな故障もなく総航程は8万2700マイル(地球約4周弱)に達した。
東日本大震災などに出動
この間、23年3月11日に発生した東日本大震災の災害派遣にも参加。4月から7月まで、東北地方各港湾や三陸沖へ派遣され、捜索・物資輸送に当たった。
また29年6月には、伊豆半島沖でコンテナ船と衝突した米海軍第7艦隊所属の駆逐艦「フィッツジェラルド」の乗員捜索にも従事した。
就役記念日に先立ち1月に行われたセレモニーには、元乗組員たちも参加。大脇艦長は「先輩諸官の努力と築き上げた伝統に敬意を表すとともに、多用途支援艦の名に恥じぬよう『えんしゅう』を盛り立てていこう」と力強く述べた。