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統幕学校と陸・海・空幹部学校
「高級課程合同卒業式」を実施
(2018年3月5日)
2018年3月27日更新
【統幕校=目黒】統幕学校と陸・海・空幹部学校は3月5日、目黒基地大講堂で「自衛隊高級課程合同卒業式」を実施した。
同課程の陸海空3自衛隊の幹部自衛官50人とインド、韓国からの留学生2人は昨年3月、各幹校の高級課程に入校。高級幹部として研さんを積んだ後、10月から統幕学校の「統合高級課程」に入校して上級部隊の指揮官や上級幕僚として必要な統合運用に関する知識と技能を修得した。
式には、本松統幕副長、山崎陸、村川海、丸茂空各幕僚長をはじめ、講義を担当した大学教授ら内外から来賓約40人が出席した。
統幕学校長「平素の戦いに勝ち抜け」
出口佳努統幕学校長は式辞で「・・・
防衛関連ニュース
陸自10普連 警察機動隊と共同訓練
「状況判断型」で図上と実動
(2018年2月26日~28日)
2018年3月27日更新
有事を想定、警察のパトカーの先導で現場に急行する10普連の車両
国民保護と治安維持
【10普連=滝川】10普連は2月26日から2日間、北海道警察機動隊とともに国民保護と治安維持を目的とした共同訓練を実施した。
訓練は自衛隊と警察の「治安出動時の共同対処要領」を検証する内容で、図上と実動で実施され、状況は内容が参加者に知らされない「ブラインド型式」で行われた。
自衛隊と警察が現場に急行する際や共同検問の場では、「デモ隊の出現」や「武装工作員の侵入」といった緊急の状況も盛り込まれ、両者の中隊長は・・・
防衛関連ニュース
事態対処兵站訓練に合わせ
駐屯地警備の有効性確認 関西補給処
(2018年1月22日~25日)
2018年3月27日更新
侵入者を包囲し、取り押さえる関西補給処の隊員たち(左側)=宇治駐屯地で
【関西処=宇治】宇治駐屯地は1月22日から25日まで、駐屯地警備訓練を実施した。
訓練は駐屯地警備計画の有効性を確認するとともに、隊員の対処能力を向上させることを目的に、「平成29年度事態対処兵站訓練」に合わせ、関西補給処警備課が担任して行われた。
まず「駐屯地警備隊」を編成し、非常呼集から上番、複哨巡察までを演練。さらに増援部隊(大久保駐屯地の7施設群380中隊)との連携訓練も行った。
また、駐屯地の防護強化のため編成された「障害構成小隊」は・・・
防衛関連ニュース
フランス製の無人艦載ヘリ「VSR700」
有人機に代わって沿岸監視が可能に
2018年3月27日更新
有人機に代わり、作戦海域で監視・偵察活動を行うことができる艦載型の無人ヘリ「VSR700」のイメージ(エアバス・ヘリコプターズ社提供)
最大航続「12時間超」
欧州のエアバス・ヘリコプターズ社は最新型の無人ヘリ「VSR700」を艦載型の監視・偵察機として海上自衛隊に提案している。同無人ヘリは最大航続時間が「12時間超」と、非常に長い飛行時間を誇り、有人ヘリと協同して広域で監視・偵察任務に当たれる。また、離島の沿岸監視部隊などに配備すれば、海峡を通る軍艦の監視や沿岸に現れた不審船の追跡などにも活用できる。
「VSR700」は、仏ギンバル社製の2人乗りレシプロヘリ「カブリG2」をベースに、2016年9月から開発に着手された。同機の最大の特徴は、世界のVUAV(垂直離着陸無人機)の中で最長クラスとなる「12時間超」の航続性能を持ち、最大離陸重量も「700キロ」(搭載機器重量150キロ)あり、さまざまな哨戒用センサーなどの搭載が可能だ。
同ヘリの諸元は、・・・
防衛関連ニュース
<技術が光る(69)>
高い品質と耐久性備えたLED照明/タイリー・ライツ
ユーザー第一、ムラのない光放つ
2018年3月27日更新
過酷な環境にも耐えるタイリー・ライツ社のLED作業灯を紹介するサンダーソン氏(2月7日、東京都新宿区で)
照明がすべて消え、真っ暗闇となった被災地で行方不明者の捜索などを行う際に欠かせないのが大光量のライトだ。昨年7月の九州北部豪雨の被災地では、自衛隊は作業灯を付けた油圧ショベルなどを使い、夜を徹して作業に従事した。
こうした過酷な現場で活用できるLED照明を開発・製造しているのがスウェーデンに本社を置く照明メーカーのタイリー・ライツ(TYRI LIGHTS)社だ。
「私たちは光を売っています」とタイリージャパン代表取締役のジェレミー・サンダーソン氏。同社のLED製品の特徴は「高い品質と耐久性を両立していること」と話す。
同社ライトの動作温度は、上は85度から下はマイナス40度まで。衝撃に対しても50G(重力の50倍)まで耐えることができる。
動作温度、防塵・防水、気圧調整
さらに防塵・防水面では、国際電気標準会議(IEC)が定めた規格「IP69K」の適合を受けており、トンネル内の工事のように大量の粉じんが舞う現場や、集中豪雨といった状況下でも、問題なく使用できるという。
ライトの正面レンズには気圧調整バルブがあり、・・・
防衛関連ニュース
<世界の新兵器>
対砲レーダー「SLC―2E」(中国)
技術高く航空機の検知も可能
2018年3月27日更新
中国のエアショーに出展された「SLC-2E」レーダー(中国のウェブサイトから)
中国製の工業製品と聞いただけで、「安かろう、悪かろう」と思っている読者も案外多いのではなかろうか。それは失礼ながら時代遅れ、前世紀の話だ。実は筆者も、日本を代表するタイヤメーカーの方に「ラジアルタイヤの高分子材料も国産ではなく中国製になってきました。品質がいいのです」と教えられ、驚いた。そこへ昨年11月、中国産業情報技術省(MIIT)は「10年前に比較して、米国との(情報技術の)格差は15年から5年に追いつき、軍用プラットフォームの電子部品国産率も30%から85%に伸びた」と発表した。
同省の寵児といえば、研究開発においても生産においても最大の防衛電子企業である国有企業、中国電子科技集団公司(CETC)であろう。合併により2002年に現在の組織(社員約15万人)となったが、売り上げも利益も毎年30%伸び、16年の売り上げは274億ドルに達した。レーダー、通信機などの電子兵器やコンピューターを中核とする民需品を製造してきたが、12年から・・・
防衛関連ニュース
<防衛トピックス> ―国内―
日英の共同研究 ジェットエンジンの評価手法等を検討
2018年3月27日更新
防衛省と英国防省は2月21日、「ジェットエンジンの認証プロセスに係る共同研究」に関する取り決めを締結した。
日英が共同でジェットエンジンの評価手法等に関する検討に当たるもので、この共同研究の成果により将来のジェットエンジンの研究開発がより効果的かつ効率的に実施できることが期待されている。
防衛関連ニュース
<防衛トピックス> ―国内―
ホンダジェット出荷量が世界一 2017年は43機
(2018年2月22日)
2018年3月27日更新
ホンダ・エアクラフト社は2月22日、2017年の「ホンダジェット」=写真=の出荷数量が43機だったと発表、米セスナ社を抜いて初の世界1位となった。
同機は7人乗りで価格は約5億円。主翼上にエンジンを配置した独特のデザインで、クラス最高水準の速度、燃費、静粛性、室内サイズを誇り、世界のユーザーから高い評価を得ている。
防衛関連ニュース
<防衛トピックス> ―海外―
「原子力空母」中国が開発計画
2018年3月27日更新
中国の国有造船会社「中国船舶重工集団(中船重工)」は2月27日、今後の艦船建造計画「発展戦略綱要」を発表、その中で原子力空母の開発計画を表明した。
同綱要では、新型原潜、水中無人機の開発とともに「原子力空母の実現を目指す」と明記された。