トップニュース
タイで多国間演習「コブラ・ゴールド18」
邦人保護で初の米軍機搭乗
(2018年1月21日~2月23日)
2018年3月26日更新
隊員ら150人参加
米・タイ共催の多国間共同訓練「コブラ・ゴールド18」が1月21日から2月23日まで、タイ南部のウタパオ海軍航空基地などで行われ、防衛省・自衛隊から隊員約150人が参加した。自衛隊は現地にC130H輸送機と軽装甲機動車を持ち込み、治安が悪化した外国に在留する邦人等の安全確保を目的に「在外邦人等保護措置訓練」の一連の流れを演練したほか、指揮所訓練や衛生・建設活動などを通じ、国際平和協力活動や国際緊急援助活動に関する統合運用能力を高めた。閉会式には統幕副長の本松敬史陸将も出席し、自衛隊の取り組みを参加各国にアピールした。
自衛隊にとって海外では貴重な訓練の場となる「在外邦人等保護措置訓練(RJNO)」は2月17日、陸自中央即応連隊(宇都宮)や空自支援集団の隊員約110人が参加し、ウタパオ海軍航空基地で行われた。
基地内には、日、米、タイ、マレーシアの「避難統制所(ECC)」が設置され、在タイ日本大使館員とその家族、国際協力機構(JICA)職員ら約100人がECC要員や避難者役で参加した。
中即連の隊員らは一時避難所からECCまで、・・・
防衛関連ニュース
日本の防衛を支える<6>
細谷火工株式会社 細谷亮旗取締役に聞く
2018年3月26日更新
「ダイバーマーカSOS」を手に、細谷火工の事業内容について話す同社の細谷亮旗取締役
細谷火工が開発した「ダイバーマーカSOS」を海面上に掲げるダイバー。水深50メートルまで耐える高い耐水・防水性能をもつ
〝不屈の開発精神〟で挑む 多彩な火工品 自衛隊の訓練、救難活動を支える
陸自が訓練で使用する物品の中に、砲弾の飛翔音と着弾時の煙・爆発音を模擬する「擬爆筒・地上破裂」という製品がある。同製品は、実弾を使えない演習場での模擬戦などで、戦闘時の状況をリアルに再現するために使われている。これら火薬や爆薬を使用した「火工品」と呼ばれるさまざまな製品を製造しているのが「細谷火工株式会社」(細谷穰志社長、本社・東京都あきる野市)だ。
創業は1903(明治36)年で、当初は「打ち上げ花火」の製造・販売で成長、東京の隅田川花火大会の前身である「両国川開き花火大会」での優勝経験もある。その後、1990年(平成2)年に花火部門を「ホソヤエンタープライズ」に移譲し、現在は、防衛および産業用火工品の製造・販売のほか、広大な敷地と都心に近い好立地を生かした火薬庫の賃貸事業等も行っている。
同社の細谷亮旗取締役は「花火を製造していた頃はその発煙技術の高さから〝煙の細谷〟と呼ばれていたようです。永年にわたる火薬の調整技術の歴史があったからこそ、現在の自衛隊に求められる高品質の火工品がご提供できるものと自負しています」と話す。
同社は自衛隊がまだ警察予備隊だった頃から火工品の納入を開始し、発煙筒、信号弾、救命胴衣用自動膨張装置といったさまざまな火工品を通して自衛隊の訓練や救難活動の現場を支えてきた。
「海自の砕氷艦『しらせ』に搭載するために開発した『・・・
防衛関連ニュース
内閣府「自衛隊・防衛問題に関する世論調査」
2018年3月26日更新
内閣府が3月10日に発表した「自衛隊・防衛問題に関する世論調査」で、日本が戦争に巻き込まれる危険が「ある」と答えた人は85.5%に上った。3年前の前回調査から10.0ポイント増加し、質問に対する選択肢が現行と同じになった2009年以来、最多となった(3月15日付本紙既報)。その理由(複数回答)で最も多かったのは「国際的な緊張や対立」で84.5%を占めた。防衛問題の関心事(複数回答)では「朝鮮半島情勢」が最多の68.6%で、「中国の軍事力の近代化や海洋における活動」が48.6%と続いた。
調査は1969年から、ほぼ3年に1回実施。今回は1月11~21日まで全国の18歳以上の男女3千人を対象に行い、1671人が答えた(回答率55.7%)。
設問と回答は次の通り。
1 自衛隊に対する関心 ()内は前回
関心がある(小計) 67.8% (71.5%)
・非常に関心がある 14.9% (19.4%)
・ある程度関心がある 52.9% (52.1%)
・ある程度関心がある 52.9% (52.1%)
関心がない(小計) 31.4% (28.2%)
・あまり関心がない 25.9% (22.9%)
・全く関心がない 5.5% (5.2%)
・全く関心がない 5.5% (5.2%)
ア 自衛隊に関心がある理由
・日本の平和と独立を守る組織だから 32.2% (46.1%)
・国際社会の平和と安全のために活動しているから 18.9% (19.8%)
・大規模災害など各種事態への対応などで国民生活に密接なかかわりを持つから
41.7% (26.5%)
・マスコミなどで話題になることが多いから 2.5% (2.4%)
・国民の税金を使っているから 2.3% (3.3%)
・自衛隊は必要ないから 0.9% (0.7%)
・国際社会の平和と安全のために活動しているから 18.9% (19.8%)
・大規模災害など各種事態への対応などで国民生活に密接なかかわりを持つから
41.7% (26.5%)
・マスコミなどで話題になることが多いから 2.5% (2.4%)
・国民の税金を使っているから 2.3% (3.3%)
・自衛隊は必要ないから 0.9% (0.7%)
イ 自衛隊に関心がない理由
・差し迫った軍事的脅威が存在しないから 16.4% (20.3%)
・自衛隊は必要ないから 1.9% (3.0%)
・自分の生活に関係ないから 39.1% (30.4%)
・自衛隊についてよく分わからないから 37.6% (43.6%)
・自衛隊は必要ないから 1.9% (3.0%)
・自分の生活に関係ないから 39.1% (30.4%)
・自衛隊についてよく分わからないから 37.6% (43.6%)
2 自衛隊に対する印象
良い印象を持っている(小計) 89.8% (92.2%)
・良い印象を持っている 36.7% (41.4%)
・どちらかといえば良い印象を持っている 53.0% (50.8%)
・どちらかといえば良い印象を持っている 53.0% (50.8%)
悪い印象を持っている(小計) 5.6% (4.8%)
・どちらかといえば悪い印象を持っている 4.9% (4.1%)
・悪い印象を持っている 0.7% (0.7%)
・悪い印象を持っている 0.7% (0.7%)
3 自衛隊の防衛力
・増強した方がよい 29.1% (29.9%)
・今の程度でよい 60.1% (59.2%)
・縮小した方がよい 4.5% (4.6%)
・今の程度でよい 60.1% (59.2%)
・縮小した方がよい 4.5% (4.6%)
4 自衛隊の役割と活動に対する意識
(1)自衛隊に期待する役割(複数回答、上位4項目)
・災害派遣(災害の時の救援活動や緊急の患者輸送など) 79.2%
・国の安全の確保
(周辺海空域における安全確保、島嶼部に対する攻撃への対応など)60.9%
・国内の治安維持 49.8%
・弾道ミサイル攻撃への対応 40.2%
・国の安全の確保
(周辺海空域における安全確保、島嶼部に対する攻撃への対応など)60.9%
・国内の治安維持 49.8%
・弾道ミサイル攻撃への対応 40.2%
(2)自衛隊の災害派遣活動の認知度(複数回答、上位4項目)
・被災者の救難・捜索などの人命救助活動 94.9%
・被災者への給食・給水・入浴などの生活支援活動 89.6%
・水、医薬品、おむつなどの緊急物資の輸送 78.5%
・被災者への医療支援活動 74.8%
・被災者への給食・給水・入浴などの生活支援活動 89.6%
・水、医薬品、おむつなどの緊急物資の輸送 78.5%
・被災者への医療支援活動 74.8%
(3)自衛隊の海外での活動に対する評価 ()内は前回
評価する(小計) 87.3% (89.8%)
・大いに評価する 36.7% (39.2%)
・ある程度評価する 50.6% (50.6%)
・ある程度評価する 50.6% (50.6%)
評価しない(小計) 7.4% (7.3%)
・あまり評価しない 6.2% (6.5%)
・全く評価しない 1.1% (0.8%)
・全く評価しない 1.1% (0.8%)
(4)国際平和協力活動への取り組み
・これまで以上に積極的に取り組むべきである 20.6% (25.9%)
・現状の取り組みを維持すべきである 66.8% (65.4%)
・これまでの取り組みから縮小すべきである 5.3% (4.6%)
・取り組むべきでない 1.7% (1.0%)
・現状の取り組みを維持すべきである 66.8% (65.4%)
・これまでの取り組みから縮小すべきである 5.3% (4.6%)
・取り組むべきでない 1.7% (1.0%)
5 防衛についての意識
(1)身近な人が自衛隊員になることの賛否
・・・
防衛関連ニュース
護衛艦「いせ」米海軍空母「カール・ビンソン」と訓練
(2018年3月11日~)
2018年3月26日更新
海自2護群2護隊(佐世保)のヘリ搭載護衛艦「いせ」(艦長・田昌樹1佐)は3月11日から、南シナ海北部の海空域で米海軍の空母「カール・ビンソン」を中核とする空母打撃群と共同巡航訓練を行っている。
海自隊員4人が連絡幹部として「カール・ビンソン」に乗り組み、同艦をはじめミサイル駆逐艦「ウエイン・メイヤー」や「マイケル・マーフィー」と各種戦術訓練を実施している。
防衛関連ニュース
稲留2佐 母校日体大の卒業式で祝辞
「自分を信じ」ブルー隊長に
(2018年3月10日)
2018年3月26日更新
後輩たちに祝辞を述べる稲留11飛行隊長(右端)=3月10日、日本体育大で
空自4空団(松島)11飛行隊「ブルーインパルス」隊長の稲留仁2佐は3月10日、母校・日本体育大学(東京都世田谷区)の卒業式に来賓として招かれ、卒業生1477人に対して祝辞を述べた。
稲留隊長は平成7年に体育学部を卒業。祝辞では多くの隊員の尽力で現在まで飛行ができたことを強調し、「航空自衛隊は掛け算の組織。ひとりでも(協力する気持ちが)〝ゼロ〟では成り立たない」と述べた。
23年前の自身の卒業式の際にはまだ進路が決まっていなかったことを明かし、「本日、将来への不安をいだかれている方は、臆することはない。私も・・・
防衛関連ニュース
鈴木2佐がラストフライト
「仲間や家族の支えに感謝」海自61空
(2018年2月6日)
2018年3月26日更新
ラストフライトを終え記念撮影に納まる鈴木飛行隊長(前列中央)=2月6日、厚木航空基地で
【61空=厚木】海自61航空隊(司令・北原浩一1佐)で飛行隊長を務める鈴木浩美2佐は2月6日、C130R輸送機9052号による飛行で、操縦士としての任務を終えた。
鈴木隊長は昭和56年3月に33期航空学生として入隊。2空(八戸)を皮切りに、KM2練習機、P2J哨戒機、P3C哨戒機、B65連絡機、YS11M輸送機などさまざまな機種で操縦士として従事。総飛行時間は約1万2500時間にのぼり、海自航空部隊における部隊運用に尽力してきた。
最終フライトから・・・
防衛関連ニュース
服務無事故で3000日 海自大湊衛生隊が達成
2018年3月26日更新
服務無事故3千日を達成した大湊衛生隊の隊員たち(同隊で)
【大湊】海自大湊衛生隊(隊長・大小田学2佐)はこのほど、服務無事故3千日を達成した。
歴代衛生隊長、先任伍長の指導の下、全隊員が規律の厳守の重要性を常に意識し、平成21年10月以来、約8年2カ月を経て記録に到達した。
大小田衛生隊長は「先輩方の功績をむだにすることがないよう、規律の順守、無事故日数の継続にさらに努めてほしい」と述べた。
防衛関連ニュース
岩前統幕長が「防衛政策」で講演 日本国防協会
(2018年4月11日)
2018年3月26日更新
日本国防協会は4月11日(水)午後3時から東京都新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷で、岩茂・前統合幕僚長を講師に迎え、「国防問題講演会」を開く。演題は「我が国の防衛政策の現状と課題」。
聴講希望者は協会事務局に電話(03―5229―5866)、FAX(03―5229―2050)、Eメール(b.chief@kokubou-league.com)で申し込む。聴講料は会員・隊員・OBが千円、一般2千円。