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防衛大学校卒業式 557人が門出 ラオスから初の卒業生
(2018年3月18日)
2018年3月23日更新
首相訓示「日本の平和と繁栄、諸君の双肩に」
防衛大学校(神奈川県横須賀市、國分良成学校長)の卒業式が3月18日、自衛隊最高指揮官の安倍首相を迎えて同校記念講堂で盛大に行われ、本科62期などの卒業生計557人の新たな門出を祝った。首相は訓示で学生歌(校歌)の一節「礎ここに築かん、新たなる日(ひ)の本(もと)のため」を引用し、「日本の平和と繁栄は、ひとえに諸君一人一人の双肩に掛かっている。諸君にはかけがえのない『平和の守り神』として、精強なる自衛隊を作り上げてほしい」と述べ、卒業生を激励した。
式には安倍首相、小野寺防衛相をはじめ、豊田事務次官、河野統、山崎陸、村川海、丸茂空の各幕僚長や各国駐在武官ら来賓、卒業生家族ら計約1300人が出席した。
国歌斉唱の後、國分学校長が卒業生一人一人に卒業証書を手渡し、福田秀樹大学改革支援・学位授与機構長から卒業生に学位記が授与された。
國分学校長は「諸君は危険や危機と隣り合わせの中で、一瞬の判断と決断を求められることになる。物事の軽重を判断し、本質を見極める能力を磨き上げ、日本と世界の平和と安全のためにその人生を捧げてもらいたい」と式辞を述べた。
続いて安倍首相が訓示し、「困難な任務に就く道を自らの意志で進み、自衛官となる諸君は日本の誇りだ」とたたえた上で、「常に国民のそばにあって安心と勇気を与える存在になってほしい。世界を曇りのない眼(まなこ)で見据え、新たな技術への関心を旺盛にし、既存の思考の枠組みを超えようとする柔軟な発想で今後降りかかる課題に取り組んでいってもらいたい」とエールを送った。
小野寺大臣は「諸君の・・・
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防衛大学校卒業式 総理大臣訓示(全文)
(2018年3月18日)
2018年3月23日更新
自衛隊最高指揮官として訓示し、「精強なる自衛隊を作り上げてほしい」と述べる安倍首相(3月18日、横須賀市の防大記念講堂で)
本日、伝統ある防衛大学校の卒業式に当たり、これからの我が国の防衛の中枢を担う諸君に心からのお祝いを申し上げます。卒業おめでとう。諸君の誠に凜々しく、希望に満ちあふれた姿に接し、自衛隊の最高指揮官として心強く、大変頼もしく思います。
「真に国民のための自衛隊たれ」。自衛隊創設以来、この素晴らしい理念を胸に、先輩たちは今この瞬間も荒波を恐れず、乱気流を乗り越え、泥にまみれながらも、極度の緊張感に耐え、強い誇りをもって任務を立派に果たしています。
平和は決して人から与えられるものではありません。我々の手で勝ち取るものであります。自らの手で自らを守る気概なき国を、誰も守ってくれるはずがない。安全保障政策の根幹となるのは、我が国自身の努力に他なりません。そして、我が国の平和の最終的な支えが自衛隊です。平和を求める日本の揺るぎない意志と能力を明確に示すものであります。
諸君は本日をもって先輩たちの仲間入りをします。この困難な任務に就く道を自らの意志で進み、自衛官となる諸君は日本の誇りです。私は諸君の先頭に立って、諸君と共に日本の平和を守り抜く決意であります。
昨年、北朝鮮は2度にわたり、我が国上空を飛び越えるミサイル発射を強行しました。いかなる挑発にも屈することはない。この思いで、24時間、365日、警戒に当たる隊員諸君がいます。海の上ではイージス艦が来る日も来る日も荒波に耐え、大しけの海にもひるまず、最高度の態勢を維持しています。
PAC3の部隊は弾道ミサイル防衛の最後の砦。その重圧が終わりの見えない緊張を極限にまで高めます。発射の事前察知は極めて難しく、ひとたび発射されれば、我が国まではわずか10分。初動に1秒の遅れも許されません。そうした中、・・・
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陸上総隊司令官に小林陸将 海は渡邊横総監
(2018年3月27日)
2018年3月23日更新
CRF司令官から
政府は3月20日の閣議で、初代の陸上総隊司令官に小林茂中央即応集団(CRF)司令官を充てる人事を了承した。陸自ではこのほか、初代の教育訓練研究本部長に岩谷要研本長、陸上総隊幕僚長に藤田浩和高射学校長、初代の水陸機動団長に青木伸一西方幕僚副長が就く。海自では勇退する道満誠一横須賀地方総監の後任に渡邊剛次郎教空団司令官が就任する。将に2人、将補に16人が昇任する。発令はいずれも3月27日付。
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河野統幕長、印・スリランカで参謀長級会談
欧米3カ国も歴訪
2018年3月23日更新
スリランカのシリセナ大統領兼国防大臣(右)と握手を交わす河野統幕長(3月9日、スリランカ旧首都コロンボの大統領公邸で)
河野統幕長は3月4日から10日まで、インドとスリランカを訪問し、それぞれ参謀長級会談を通じて両国との防衛協力を一層強化していくことで一致した。
5日から7日まで訪れたインドでは、首都デリーの国防省で参謀長委員会委員長のスニル・ランバ海軍大将、サンジェイ・ミトラ国防次官と会談したほか、インド軍の東部海軍コマンドを視察した。
日本とインドは互いに「特別戦略的グローバル・パートナー」と位置付けており、昨年3月の外務・防衛次官級協議「2プラス2」では日本政府が掲げる「自由で開かれたインド太平洋戦略」と、インドが掲げる「アクト・イースト」政策を・・・
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パシフィック・パートナーシップ(PP)2018に
陸海空医療チーム参加
(2018年3月20日~6月2日)
2018年3月23日更新
陸海空自の医療チーム約40人と調整要員約10人は3月20日から、米太平洋軍主催の医療・文化活動「パシフィック・パートナーシップ(PP)2018」に参加する。6月2日まで。
自衛隊の医療チームはミクロネシア連邦(3月20日~4月2日)、パラオ(4月3日~16日)、スリランカ(4月25日~5月9日)、ベトナム(5月17日~6月2日)を訪問し、現地で医療活動に当たる。
一方、4月3、4日にはインドネシアで開かれる「女性・平和・安全保障セミナー」に隊員2人を派遣する。
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中央病院職業能力開発センター 62期生修了式
(2018年3月8日)
2018年3月23日更新
執行官の千先中央病院長(右)に62期修了生を代表して答辞を述べる小野1曹(いずれも3月8日、職業能力開発センターで)
11人が原隊復帰「技術生かし部隊に貢献」
公務中の負傷、疾病で障害を負った隊員の円滑な部隊勤務や社会復帰に向けた技術修得指導を行う自衛隊中央病院職業能力開発センター(三宿、松岡秀広センター長)で3月8日、第62期生12人(陸自隊員9、海自1、空自1、技官1)の修了式が行われ、継続の1人を除く11人が技術を身に付け原隊に復帰した。空挺降下訓練中の事故で右足首に障害を負い、昨年4月に同センターに入所した大貫忍技官(木工科)は、1年間の研修を終え「スキルを生かして部隊に貢献していきたい」と抱負を語った。
修了式には、内局人事教育局給与課の青博給与調査官、川口雅久衛生学校長、陸海空自衛隊の給与・法務関係者などの来賓と千先康二中央病院長をはじめとする病院関係者約30人が出席した。
松岡センター長が更生指導の成果を報告した後、修了生一人一人に修了証書を授与。
執行官の千先病院長は式辞で「皆さんは職務遂行中、不慮の災害を受け、思わぬ後遺症を残すことになったが固い信念をもって当センターに入所した。新たに・・・
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護衛艦「ふゆづき」が米訓練に参加
(2018年3月8日~14日)
2018年3月23日更新
海自3護群3護隊(舞鶴)の護衛艦「ふゆづき」(艦長・平野一照2佐以下、乗員約190人)は2月26日から3月22日まで、米グアム島方面で平成29年度「護衛艦米国派遣訓練」を行った。
「ふゆづき」は26日に横須賀を出港し、日本からグアムまでの海域とグアム島周辺の海域で洋上訓練などを実施した後、3月8日から14日までの間、米海軍・・・
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C2輸送機が米国巡る国外運航訓練
(2018年3月12日~19日)
2018年3月23日更新
空自3輸空(美保)のC2輸送機1機は3月12日から19日まで、米国の各基地を巡る国外運航訓練を実施した。参加人員は403飛行隊長の吉田哲也2佐以下約15人。
同機はハワイ州・ホノルルのパールハーバー・ヒッカム統合基地、イリノイ州・ベルビルのスコット空軍基地、カリフォルニア州・フェアフィールドのトラビス空軍基地、グアムのアンダーセン空軍基地に寄航し、飛行経路や地域の特性などを確認した。
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愛媛地本、復興祈念コンサートに参加
14旅団、14特科隊の活動も紹介
(2018年3月11日)
2018年3月23日更新
【愛媛地本】愛媛地本(本部長・茅野剛也1佐)は3月11日、松山市の「坂の上の雲ミュージアム」で開催された「第3回東日本大震災復興祈念コンサート」に参加した。
コンサートは、東日本大震災被災地の復興祈念と南海トラフ大地震への心構えを共有することを目的に行われた。
南海地震に備えた震災学習を実施している済美高校(松山市)の生徒、同校と交流のある東陵高校(宮城県気仙沼市)の生徒がそれぞれ活動報告、・・・