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統合運用を担う3自衛隊の女性幹部に聞く

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統合運用を担う3自衛隊の女性幹部に聞く

2018年2月6日更新
存在感増す女性隊員、その取り組みと課題
 女性自衛官の配置制限が解除され、防衛省・自衛隊のあらゆる部隊・部署で女性隊員が輝きを放ち、存在感を増している。その〝先駆け〟として第一線で実績を積み、現在は自衛隊の統合運用を担う、近藤奈津枝海将補(統幕首席後方補給官)、吉田ゆかり1空佐(統幕運用2課災害派遣班長)、大香織1陸佐(陸自幹部学校防衛法制教官)の3人に各部隊・部署の取り組みや課題、職務に対する思いを聞いた。(聞き手・星 里美 写真・横田大法)

〝その時〟への備え万全に 災害現場にジェンダー視点を
 統幕運用2課災害派遣班長 吉田ゆかり 1空佐

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  運用部署で初めて女性班長に着任した統幕運用2課災害派遣班長の吉田1佐
 吉田ゆかり(よしだ・ゆかり)氏
 防大40期(女性1期)。平成8年空自に入隊。23年2佐、29年1佐。防大指導教官、航空保安管制群松島管制隊長、空幕人事計画課などを経て、29年8月統幕運用部運用2課災害派遣班長。佐賀県出身。43歳。
 趣味はミュージカル鑑賞。好きな言葉は幹校入校中にマナー講師に教えられた「笑顔に勝る化粧なし」。常に笑顔でいることを心掛けている。
 「災害派遣班長は非常に重責を担う役職。災害が発生した際には一人でも多くの人に手を差し伸べられるよう、貢献していきたい」――。
 2011年8月、東日本大震災で甚大な被害を受けた松島基地に管制隊長として着任した吉田1佐。当初、3月に赴任予定だったが、大震災の発生で、4カ月遅れで着任し、以降、「自分は何かできたのか。何もできなかったのでは」という気持ちを常に胸に抱え続けてきたという。それだけに統幕の「災害派遣班長」という役職への思い入れは強い。
 昨年7月に着任してすぐ九州北部豪雨災害が発生し、当時は班員として実任務に対処。その後も各種事案への対応を経験し、自衛隊の災害派遣の幅広さと任務の重要さを改めて痛感した。
 「公共性、緊急性、非代替性」の三つの原則に基づき、・・・

PKOに初のジェンダー教官派遣 光栄であり責任重大
陸自幹部学校防衛法制教官 大香織 1陸佐

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 エチオピアPKOセンターにジェンダー教官として初めて派遣された大1佐(陸自幹部学校提供)
 大香織(おおさき・かおり)氏
 防大43期(女性4期)。平成11年陸自に入隊。25年2佐、30年1佐。第2次東ティモール派遣施設群、福岡地本募集課計画班長、2後方支援連隊輸送隊長などを経て、29年8月陸自幹部学校防衛法制教官。福岡県出身。42歳。
 ライフワークは6歳から始めた剣道。錬士6段の有段者で剣道との付き合いは自衛隊人生より長く、全自大会での優勝経験も持つ。
 統幕事業の一つである国連平和維持活動(PKO)の一環として昨年12月、東アフリカのエチオピアの首都・アディスアベバにあるエチオピア平和支援訓練センターに初めて「ジェンダー教官」として派遣された。
 「国連が行う国際社会の平和と安定を担うPKOセンターに派遣されるのはうれしく、光栄で、同時に責任重大だと感じました」と大1佐。
 15年前の2002年、2尉だった頃に東ティモールPKOに派遣され、初めて国連平和維持活動に従事した。その経験をいつか生かしたいと思っていたところ、昨年6月、スウェーデン軍国際センターで北大西洋条約機構(NATO)が主催する「ジェンダー教官養成課程」に入校する機会を得て、現地で「ジェンダー教官」の資格を取得した。
 防大を卒業後、神戸大学大学院で国際法を学び、修士(法学)を取得した経歴を持つ大1佐。法の下の平等や機会平等を促進していくという国際法の潮流を基礎知識として有していたため、スウェーデンでのジェンダー教育もスムーズに吸収することができたという。
 今回、派遣されたエチオピア訓練センターでは・・・

統合輸送統制機能強化で災派・緊急事態に備える
統幕首席後方補給官 近藤奈津枝 海将補

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 着任1年を振り返り「輸送能力の強化」を優先課題に挙げる統幕首席後方補給官の近藤将補
 近藤奈津枝(こんどう・なつえ)氏
 昭和63年山口大学卒業後、臨時採用教員として中学校で国語教師を経験し、同年海自に入隊。平成17年2佐、22年1佐、28年海自初の女性将補。海幕経理課経理調整官兼主計班長兼経理班長、佐世保地方総監部経理部長、海幕厚生課長などを経て、28年12月統幕首席後方補給官。山口県出身。52歳。
 休日はゴルフやドライブを楽しむ一方、緊急対処に備えるため、もう一つの趣味の海外旅行は、ここ6、7年は機会を得られていない。
 「目の前の事態対処もやりがいがあるし、将来ビジョンの検討もやりがいがある」――。着任1年間を振り返り、こう語る近藤将補。
 自衛隊の作戦運用に欠かせない、(1)物品の補給(2)装備品の整備(3)部隊・装備品の輸送(4)施設(5)衛生――を司る統幕後方補給。
 「部隊運用のためのロジスティクス(兵站)において今最も求められているのは輸送能力の強化。必要な人・物が適時・適切な場所になければならないのが基本。それをカバーするのが輸送能力であり、十分な能力強化ができていないのが現状」と優先課題を挙げる。
 特にロジスティックスにおける「統合機能」の発揮は、防衛省・自衛隊だけでなく、各省庁、民間、防衛産業、米軍、NGOなど関係する組織全てが総合的に連携し、有益に機能する体制の中で可能になると考えている。
 「平素から・・・





 防衛関連ニュース

空自ますみ会が遺族会「ともしび会」に寄付
(2018年1月25日)

2018年2月6日更新

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 倉本空幕厚生課長(左端)に「ともしび会」への寄付金を手渡す井筒さん(その右)ら「ますみ会」役員(1月25日、空幕で)
 空自幹部・OBの夫人らでつくる親睦団体「ますみ会」(丸茂美登里会長=空幕長夫人=以下約140人)は1月25日、防衛省の空幕厚生課を訪れ、空自遺族会「ともしび会」への寄付金を遺族会の事務局長を務める倉本昌弘厚生課長に手渡した。
 寄付は昭和51年から毎年行われており、この日は同会役員の井筒裕子さん、阿部寛子さん、田中康江さんの3人が来省した。
 今年60周年を迎えた「ますみ会」では航空自衛官の夫を支えることを目的とした夫人間の相互扶助、ボランティアを通じた社会貢献、遺族会への寄付に加え、今後は女性自衛官のサポートについても活動の幅を広げていく方針だ。
 井筒さんは寄付について、「ますみ会名誉会員である遺族会の方々に寄り添うためのもので、私たち会員の気持ちです」と語った。





 防衛関連ニュース

海自202教空が60万基準時間無事故飛行
さらなる継続へ決意新た
(2017年12月22日)

2018年2月6日更新

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 202教空の60万基準時間無事故飛行を受け、記念撮影を行う徳島教空群の隊員たち(12月12日、徳島基地で)
 【徳島】海自202教育航空隊(司令・今村靖弘2佐)は12月12日、昭和39年5月以来約53年間かけて「60万基準時間無事故飛行」を達成した。
 徳島教育航空群(群司令・福島博1佐)の隊員が見守る中、今村司令が機長を務めるTC90練習機(6825号機)が徳島飛行場に着陸。エプロンに到着後、今村機長は福島群司令に「60万基準時間無事故飛行達成」を報告した。
 その後、機長への花束贈呈や記念撮影が行われ、徳島教空群の隊員たちはさらなる航空無事故継続への決意を新たにした。





 防衛関連ニュース

2018カレンダー写真コンテストで
尾上さん表彰 空自浜松広報館
(2017年12月3日)

2018年2月6日更新

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 2018年空自浜松広報館カレンダー写真に選ばれ、谷嶋司令(左)から表彰された尾上さん(12月3日、同館で)
 【浜松】空自浜松広報館は12月3日、「2018年航空自衛隊浜松広報館カレンダー写真コンテスト表彰式」を行った。谷嶋正仁浜松基地司令が写真の採用者に表彰状を授与、写真入りカレンダーが来館者にお披露目された。
 採用されたのは大阪府泉南市在住の会社員、尾上孝一さん(43)の「デルタロール」。131点の応募作品の中から来館者の投票で選ばれた。作品は平成27年12月に行われた新田原基地航空祭で、ブルーインパルス(4空団11飛行隊=松島)の・・・





 防衛関連ニュース

海自砕氷艦「しらせ」昭和基地での物資輸送が完了
(2018年1月9日)

2018年2月5日更新

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 昭和基地沖の氷山に展開し、氷状調査を行う「しらせ」乗員。写真は「しらせ」のドローンを使って撮影された(1月20日、南極リュツォホルム湾の昭和基地沖で)


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 持ち帰り物資を回収するため、昭和基地のヘリポートに着陸する「しらせ」艦載のCH101輸送ヘリ(1月15日)


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 新年の飛躍を誓い、艦の前でジャンプする「しらせ」の女性乗員11人。今回、女性乗員数は過去最多となった(1月3日)
・・・他
 南極の昭和基地沖に昨年末到着し、文部科学省の第59次南極観測隊の支援を実施している海自の砕氷艦「しらせ」(艦長・宮好司1佐以下乗員179人)は1月9日、同基地への燃料や食料などの物資輸送業務を完了した。
 現在、乗員たちは昭和基地以外の観測拠点や日本隊の施設への物資輸送、観測支援、持ち帰り物資の艦への積み込みなどに従事している。

総量981トン 雪上車やヘリ使い
 「しらせ」は年末の12月23日に昭和基地の沖合約500メートルの定着氷に無事〝接岸〟。同日からパイプラインを展張し、25日までに昭和基地に434.6トンの燃料を輸送した。
 大型物資の輸送は雪上車を使って実施され、このほか「しらせ」艦載のCH101輸送ヘリを使った空輸も行われた。
 氷上に・・・





 防衛関連ニュース

海自「あまぎり」ムンバイ沖で日印共同訓練
(2018年1月18日)

2018年2月5日更新

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 日印共同訓練で近接運動を行う(手前から)インド海軍フリゲート「テグ」、同軍潜水艦、海自護衛艦「あまぎり」(1月18日、インドのムンバイ沖で)=海自ヘリから撮影


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 共同訓練中、「あまぎり」の艦橋を研修するインド海軍連絡士官(左)=1月18日
・・・他
 ソマリア沖・アデン湾での海賊対処任務を終えて帰国途中の海自水上部隊28次隊(指揮官・齊藤浩司1佐)の護衛艦「あまぎり」(艦長・森陸晃2佐)は1月15日から18日まで、インド北西部のムンバイに寄港した。
 寄港中、齊藤1佐と森2佐らはムンバイにあるインド西部艦隊司令部を訪れ、R・B・パンディット司令官を表敬した。一方、・・・






 防衛関連ニュース

河野統幕長、インドでフォーラムに出席
米英豪印と2国間会談
(2018年1月17日~20日)

2018年2月5日更新

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 インドで開催された「ライシナ・ダイアローグ」に出席した(左から)河野統幕長、豪海軍のバレット本部長、インド軍のランバ委員長、米太平洋軍のハリス司令官(1月18日、インドのニューデリーで)
安全保障環境の認識共有
 河野統幕長は1月17日から20日まで、インドのニューデリーに出張し、インドと日米英豪などが参加する多国間フォーラム「ライシナ・ダイアローグ」(インド外務省、同国シンクタンク・オブザーバー研究財団共催)に出席するとともに、各国軍の参謀長ら高官と2国間会談を行った。
 初めて防衛省・自衛隊から出席した統幕長は、スニル・ランバ印参謀長委員会委員長、ハリー・ハリス米太平洋軍司令官、ティム・バレット豪海軍本部長と共にパネルディスカッションに参加。「インド太平洋地域における海洋安全保障」をテーマに・・・





 防衛関連ニュース

<平成30年度防衛費 重要施策を見る(3)海自>
「対機雷戦」担える護衛艦整備

2018年2月5日更新

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 三菱重工業が提案する「30年度護衛艦」のイメージ。従来の半分の100人規模で運用できる「コンパクト護衛艦」で、水上・水中無人機などを装備して対機雷戦能力も付与される(防衛省HPから)
 「北朝鮮に関しては、(国連の)安保理決議の実効性を確保する観点から、しっかり情報収集を行っていく必要がある」――。
 村川海幕長は1月23日の定例会見で、国連の制裁決議を履行するため、海自が北朝鮮船舶の監視活動を実施していることを認め、東シナ海の公海上でドミニカ船籍のタンカーに北朝鮮船舶が横付けし、積み替えを行う「瀬取り」を行った事例を挙げ、さらなる警戒監視の強化を訴えた。
 一方、中国海軍艦艇の日本周辺海域での行動も活発化。防衛省は同11日、中国原潜が「尖閣諸島・大正島の接続水域を潜没航行した」と発表したばかりだ。
 こうした状況に対処するため、海自の艦艇・航空機部隊は「年末年始も相当数が日本海や東シナ海で警戒監視任務に就いていた」(海幕幹部)といい、各部隊の任務は厳しさを増している。
 海自はこれに対応するため、平成30年度予算案で1兆1433億円を要求。ここで注目されるのが少ない乗員数で運用できる新型の「コンパクト護衛艦(30DD)」の建造(2隻、922億円)だ。
 現中期防では「常時継続的な警戒監視」を目的に、護衛艦の隻数を48隻から「54隻体制」に増勢することが明記されており、「30DD」はその要求に応える艦となる。同艦は既存のDDに搭載された対潜・対水上・対空の各装備から・・・





 防衛関連ニュース

空自飛点隊員10人、ANAで研修 安全の重要性学ぶ
(2018年1月12日)

2018年2月5日更新

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 ANAの安全教育センターで展示品を見学する空自飛行点検隊の隊員(1月12日、東京都大田区で)
 【飛点隊=入間】空自飛行点検隊は1月12日、東京都大田区に所在する全日本空輸(ANA)グループの安全教育センター(ASEC)に飛行安全教育の目的で隊員10人を派遣した。
 同施設はANAが過去の航空事故の経験とヒューマンエラー(人為的過誤)について教育する〝安全の学び舎〟として、社員向けに平成19年1月に設立。「事故の悲惨さを体感する」「エラーの現実を体験する」「安全の維持を体得する」という三つのコンセプトに基づき、・・・






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