前福島県知事の佐藤栄佐久の「うつくしま 福島をあきらめない」という講演が地元でありました。
講演前に佐藤前知事の付き人のような方が講演のビデオをセットしていた時、会場にいた私に声をかけてきました。
「福島は事故を起こしてしまったのですから、事故を起こしてしまっては原発はもうダメです」
これに対して私はこう言いました。
「我が国は安全という夢のような神話のために想定すべきことを想定せず、原発は事故が起こらないという前提のもとで、わかっていたにもかかわらず安全を怠ってきたのですから、なるべくしてなったのではないですか。」
不機嫌な顔になったので、せっかく遠くから来て頂いたので話題を替えました。
「佐藤前知事はお忙しいでしょう」
「佐藤前知事は今、マスコミの取材で大変忙しいです。昨日も東京新聞のインタビューが一面に掲載され、中日新聞も取材が来ています。特に沖縄では引っ張りだこです。琉球新報、沖縄タイムスでは見開き全面を使って取上げていました」
周りに人もいたので私は何も言わずにこの付き人の顔を見ると、気まずそうに「失礼します」と言って行ってしまいました。
この前知事は単に左翼に担ぎあげられ利用されているだけではないでしょうか。
佐藤栄佐久・前福島県知事は汚職事件で知事の身を引いたのですが、それもいろいろいわくつきのようです。また佐藤前知事は脱原発なのですが原子力安全委員会や経産省などを狭い視野で批判して、個人的で感情的な発言が目立っていました。
また、先月フランスに招かれたと言って、フランス原発の前での「人間の鎖」の画像を会場で誇らしげに見せていました。
会場には当然のように左翼市民もいて、前知事の発言に盛んに反応をしていました。
そして何よりこの前知事の歴史認識でこういう発言がありました。
「戦前、刑務所にいた方はいい人たちばかりでした」
「???」
戦前、特高に捕まっていたのは「国家破壊」や「天皇を亡き者にする」という共産主義者たちではなかったのでしょうか。彼らが戦後、GHQから釈放されて日本はおかしくなっていったことを認識ないのでしょうか。
残念ですが、こういう人を全国で講演させてはいけない、と率直に感じました。