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日出生台演習場の米軍使用で5年ぶり
調印式には「四者協」を構成する自治体の長として、大分県の広瀬知事をはじめ、同県由布市の相馬尊重市長、九重町の日野康志町長、玖珠町の朝倉浩平町長が出席し、それぞれ署名を行った。陸自からは西方総監の代理として、西方訓練課長の梅田宗法1佐が立ち会った。
宮城県大衡に「ときわ台南住宅団地」
「防人の島」護り続け
山口で日米子供サッカー
<手帳の達人>
北関東防衛局「第39回防衛問題セミナー」
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朝雲10大ニュース2017
2017年12月27日更新
北朝鮮に振り回され
防衛省・自衛隊の2017年を振り返れば、北朝鮮の無謀な核・ミサイル開発に振り回され続けた一年だったと言えよう。今年、北は計15回弾道ミサイルを発射したほか、9月には核実験を強行した。
こうした北の暴挙に対し、トランプ米大統領は複数の空母打撃群や戦略爆撃機などの部隊を半島周辺に展開させ、海・空自もこれを支援した。
3位 北朝鮮がミサイル15回発射・核実験も
日本海に集結し、共同訓練を行う日米の水上・航空部隊。米空母「ロナルド・レーガン」(右手前)や海自護衛艦「ひゅうが」(その奥)など艦隊の上空を飛行するのは空自6空団のF15戦闘機部隊(6月1日)
「平和安全法制」については、自衛隊の新任務の訓練が本格化した。海外で初の「邦人等保護措置訓練」がタイで行われ、護衛艦「いずも」は初の米艦防護を日本海で実施(防衛省は非公表)、半島有事も視野に入れ、即応態勢を強化した。
2位 米艦防護
日米共同訓練に伴い、初の「米艦防護」を実施した海自のヘリ搭載護衛艦「いずも」(手前)。奥は米海軍補給艦「リチャード・E・バード」(5月1日、房総半島沖で)
8位 海外初「邦人等保護訓練」
タイで行われた多国間共同訓練「コブラゴールド」で邦人等の保護措置訓練を行う陸自隊員(2月19日)
日本周辺では平成28年度の空自スクランブルが「1168回」と過去最高を記録するなど、中国海・空軍の動きがさらに活発化。これを受けて空自は7月、沖縄の南混団を「南西航空方面隊」に格上げした。
5位 沖縄に南空新編
沖縄の防空能力を高めるため、空自南西航空混成団を廃止し、7月1日付で「南西航空方面隊」が新編された。写真は宮澤政務官(手前右)から指揮官旗を受ける武藤茂樹初代司令官(空自那覇基地で)
2017年は防衛装備品の〝海外移転元年〟としても記憶されるかもしれない。教育体系の変更で不用となった海自TC90練習機5機のフィリピンへの無償譲渡が来春完了。比海軍操縦者の教育も徳島基地で実施中だ。
国産機の〝売り込み〟も本格化。6月の・・・
防衛関連ニュース
日出生台演習場の米軍使用で5年ぶり
協定更新 九州防衛局
(2017年10月30日)
2017年12月27日更新
関係者が出席する中、協定書に署名する九州防衛局の三貝局長(テーブル奥右)と広瀬大分県知事(同左)=10月30日、大分県庁で
三貝局長と広瀬大分知事らが署名
【九州局】大分県庁で10月30日、九州防衛局と「日出生台演習場問題協議会(四者協)」との間で、「日出生台演習場の米軍使用に関する協定」の更新に係る調印式が行われ、九州防衛局の三貝哲局長と大分県の広瀬勝貞知事らが署名した。同協定の更新は5年ぶり。
調印式には「四者協」を構成する自治体の長として、大分県の広瀬知事をはじめ、同県由布市の相馬尊重市長、九重町の日野康志町長、玖珠町の朝倉浩平町長が出席し、それぞれ署名を行った。陸自からは西方総監の代理として、西方訓練課長の梅田宗法1佐が立ち会った。
この協定は平成9年に福岡防衛施設局長(当時)と四者協との間で締結されたもので、「沖縄県道104号線越え実弾射撃訓練」の本土での分散実施に当たり、在沖米海兵隊による・・・
防衛関連ニュース
宮城県大衡に「ときわ台南住宅団地」
防衛省交付金を活用 東北防衛局
(2017年11月5日)
2017年12月27日更新
テープカットする大衡村の萩原村長(右から3人目)と、その右は東北局の深澤局長(11月5日、宮城県大衡村で)
〝魅力あふれる村づくり〟
【東北局】宮城県大衡(おおひら)村で11月5日、「ときわ台南住宅団地」の完成記念式典が行われ、大衡村の萩原達雄村長、同村議会の細川運一議長をはじめ、施工業者など多数の関係者が参加した。東北防衛局からは深澤雅貴局長が出席し、完成を祝った。
大衡村は、仙台市の中心部から北に約20キロに位置する「仙台北部中核工業団地群」の一部を成しており、自動車関連産業を中心に企業進出が進んでいることから、人口増加を受けて住宅環境も大きく変わりつつある。「ときわ台南住宅団地」はこうした環境の変化に対応するため整備された。
団地の近くには「おおひら万葉こども園」や「大衡小学校」もあり、若い共働き夫婦が安心して働ける育児環境を提供できるのが大きな特徴だ。また、・・・
防衛関連ニュース
「防人の島」護り続け
陸自対馬駐屯地、創立37周年記念行事
(2017年11月17日)
2017年12月27日更新
大勢の島民が見守る中、対馬市の目抜き通りを行進する74式戦車などの陸自車両
駐屯地で実施された「対州馬」の乗馬体験を楽しむ子供たち
3自衛隊が市中行進も
対馬駐屯地は11月17日、創立37周年記念行事を開催した。今年のテーマは「防(さき)人(もり)の島~古(いにしえ)の時代から地域と共に」で、駐屯地や対馬市厳原町内の目抜き通りを会場に、各種式典や島内所在の陸海空3自衛隊による観閲行進などを行った。
桐谷雅宣副市長ら来賓多数を迎えた記念式典は、駐屯地グラウンドで行われた。
駐屯地司令の大倉正義1佐が整列した隊員たちを前に「我々は『国防の最前線・対馬を護る武人』という意識を堅持し、いま一度その原点に返り、陸海空3自衛隊の総力を結集して断固として対馬を守り、島民の期待と信頼に応えられるよう、一層奮励努力していこう」と力強く述べた。
続いて午前11時40分から対馬市中心部の大通りで3自衛隊の観閲行進が実施された。陸自対馬警備隊、海自対馬防備隊、空自19警戒隊(海栗島)など、対馬所在部隊に加えて、・・・
防衛関連ニュース
山口で日米子供サッカー
元気いっぱい60人がプレー 中国四国防衛局
(2017年10月21日)
2017年12月27日更新
記念写真に納まる日米の児童と保護者たち。前列中央は(右から)中国四国局の赤瀬局長、米海兵隊岩国航空基地司令官のファースト大佐、周防大島町の椎木町長(10月21日、山口県の周防大島町で)
【中国四国局】中国四国防衛局は10月21日、日米交流の一環として、山口県の周防大島町総合体育館で「SUO―OSHIMA日米子供サッカー」を開催した。当日はあいにくの大雨のため、屋内での開催となった。
このイベントは、米軍岩国基地周辺の住民と基地関係者の相互理解を目的に平成26年度から毎年行われているもので、今回で4回目。
当日は、周防大島町内のサッカースポーツ少年団と米海兵隊岩国航空基地ユースサッカーの6才から12才までの児童を中心に約60人が参加。保護者ら約100人の声援を受けて日米混合チームによる練習や試合を楽しんだ。
開会に当たり、赤瀬正洋局長が「サッカーを通じてお互いに触れ合いながら、たくさん友達を作って楽しんで下さい」とあいさつ。
周防大島町の椎木巧町長は「ここ周防大島は、・・・
防衛関連ニュース
<手帳の達人>
「自衛隊手帳」の上手な使い方②
自分だけのオリジナル参考書
2017年12月27日更新
B3曹の週間予定表。使い方の自由度をフルに活用
新隊員後期教育隊「衛生」で班付として勤務する女性自衛官B3曹の「自衛隊手帳」はカラフルだ。年間、月間、週間予定表を通して、仕事は黒、重要な行事は赤、プライベートは青のペンを使って記入している。
学生教育の際、班長の指導を間近に見て気付かされることは多い。止血帯の使用法、包帯の巻き方、心臓マッサージ、人工呼吸、保温処置など、実技を含むいろいろな訓練で自分の知識等を再確認。それを週間予定表の右ページに書き込み、自身の指導についても自己採点、思いついた改善点などを書き込んでいる。
衛生救護員として原隊に戻った際にはオリジナルの参考書になりそうだ。
人に見られた場合を考えて、プライベートの用事には独自の記号やシールを使用。趣味の食べ歩きで訪れた店、食べたメニューと値段、一言コメントを青で記入。今ではちょっとしたデータベースになっており、同期会の幹事を務めた際、お店選びで役立った。
その日あったことや思い付きなどを寝る前に1行でも手帳に書き込む。そんなメモでも後から読み返すと意外に日記らしくなっている上、不安や悩みを書き出すことで、ストレス減少にもつながっているという。
防衛関連ニュース
北関東防衛局「第39回防衛問題セミナー」
(2018年1月22日)
2017年12月27日更新
▽日時=平成30年1月22日(月)午後2時~4時(開場午後1時半)
▽場所=めぐろパーシモンホール(東京都目黒区)
▽入場無料(定員200人、事前申し込み制)
▽テーマ=「日本を守る!防衛装備品の研究開発」
▽講演=(1)萩原祐史氏(防衛装備庁技術戦略課技術企画室長)「防衛技術戦略~技術的優勢の確保と優れた防衛装備品の創製を目指して」(2)久島士郎氏(防衛装備庁先進技術推進センター所長)「先進技術センターにおける研究開発について」
▽申し込み=北関東防衛局HP(http://www.mod.go.jp/rdb/n-kanto/)に記載の申し込み先にFAXまたはメールで。
▽締め切り=定員に達し次第
▽問い合わせ=北関東防衛局企画部地方協力基盤整備課、電話048(600)1844(直通)