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防衛省移行10年の歩み 政策官庁として課題に取り組む

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防衛省移行10年の歩み 政策官庁として課題に取り組む

2017年11月7日更新
宿願果たし「庁」から「省」へ昇格 国際平和活動に寄与
 「防衛省」が発足して今年で10年。振り返れば、昭和29年7月の防衛庁設置後、政策官庁である「省」への移行は宿願だった。半世紀に及ぶ関係者の尽力により、平成19年1月、防衛庁は晴れて「省」に昇格。記念式典に出席した当時の安倍晋三首相(第1次安倍内閣)は、「防衛省の発足は戦後レジームから脱却し、新たな国造りのための第一歩だ」と語った。
 その後10年、防衛省は政策官庁として南西方面の防衛強化をはじめ、北朝鮮の核・ミサイル開発への対処など、さまざまな安全保障上の課題に取り組んできた。さらに東日本大震災など大規模災害での被災者救援、イラク人道復興支援、南スーダンPKO、ソマリア沖・アデン湾の海賊対処など海外の平和構築活動にも積極的に寄与してきた。
 この10年を写真と年表で振り返るとともに、陸自OBの佐藤正久外務副大臣(参議院議員、元1陸佐)に、「防衛省10年 その評価と今後への期待」をテーマに寄稿してもらった。

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(↑年表は「朝雲アーカイブ」でのみ公開しています)

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 平成19年1月9日、「防衛省」が発足し、市ヶ谷庁舎の正門で新しい「門標」の除幕式を行う防衛省の幹部。中央左が初代防衛相となった久間章生大臣、同右が木村隆秀副大臣

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 政権交代で民主党が第1党となり、鳩山内閣は8年余り続いた海自のインド洋補給支援活動の終了を決めた。写真は最後の派遣部隊となった補給艦「ましゅう」と護衛艦「いかづち」が東京・晴海埠頭に帰国、部隊を出迎えた鳩山首相(中央背広)=平成22年2月6日

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 平成26年9月27日、長野・岐阜両県にまたがる御嶽山が突じょ噴火し、紅葉見物中の大勢の登山客が巻き込まれた。直ちに陸自12旅団などが災害派遣され、火山灰が降り注ぐ中で被災者の救出活動が行われた

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 空自の次期主力戦闘機、F35Aの導入のため、米国で空自隊員の教育訓練が急ピッチで進められている。平成29年2月には空自操縦士が初めてF35Aで飛行した。一方、日本国内では同型機の機体製造が進み、飛行試験も行われた。臨時のF35A部隊は平成29年度末、三沢基地に新編される計画だ
・・・他





 防衛関連ニュース

<防衛省10年 その評価と今後への期待①>
 危機管理体制の強化、大きな進歩
 佐藤正久氏(外務副大臣、参議院議員、元1陸佐)

2017年11月7日更新

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佐藤正久氏(外務副大臣、参議院議員、元1陸佐)
 昭和29年、日米相互防衛援助協定が調印され、防衛庁設置法と自衛隊法が可決、防衛庁と陸海空の3自衛隊の体制が確立した。
 それから約半世紀にわたり、総理府(現・内閣府)の外局であった防衛庁は、平成19年、「防衛省」へと移行した。
 平成29年、防衛省は「庁」から「省」に移行してから10周年を迎えた。この10年を振り返るにあたり、政策官庁としてのシステムの変化、平和安全保障法制(いわゆる安保法制)、防衛省設置法改正による運用一元化の三つに焦点を当ててみたい。

政策立案から実行までがスムーズに
 まず、大きなシステムの変化だったのは、「庁」から「省」移行に際し、防衛大臣から法案や予算案提出ができ、政策の立案から実行までがスムーズになったことだ。
 「庁」時代は国の防衛に関する主任の大臣は、内閣総理大臣であり、防衛庁長官は主任の大臣ではないため、国の防衛に関し直接閣議を求めることができなかったが、「防衛大臣」を置くことで、様々な危機に迅速かつ的確に対応することができるようになった。危機管理体制が強化されたことは大きな進歩である。
 また、従来「付随的任務」であった国際平和協力業務は、自衛隊の「本来任務」と位置づけられたことで、日本が国際平和へ取り組むことを内外に明確化できた。

日本の平和と安全 より確かなものに
 次に、安保法制について見てみよう。平成27年に成立した安保法制は、既存の法律10本を一括改正した「平和安全法制整備法」と新設の「国際平和支援法」の2本立てである。
 前者は日本の平和と安全をより確かなものとすることを目的としている。「平時」「重要影響事態」「グレーゾーン事態」「存立危機事態」「武力攻撃事態」の五つの事態を想定しており、自衛隊、そして日米の連携によって・・・





 防衛関連ニュース

遠航部隊 帰国を前に実習幹部が露・ウラジオストク研修 
韓国・ピョンテクにも寄港

2017年11月7日更新

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 かつての要塞を利用して造られた「ウラジオストク要塞博物館」で、旧ソ連時代の戦車などを研修する実習幹部(10月15日、ロシアのウラジオストクで)
 北・中・南米、極東など環太平洋を中心とした8カ国13寄港地を約5カ月かけて巡航してきた海自の29年度遠洋練習航海部隊(練習艦「かしま」、護衛艦「はるさめ」で編成、指揮官・眞鍋浩司練習艦隊司令官)は11月1日の帰国を前に、ロシアのウラジオストクと韓国のピョンテクに寄港した。
 露海軍太平洋艦隊司令部が置かれたウラジオストクには10月14日、海自練艦隊として初めて入港。・・・





 防衛関連ニュース

「都市型防衛」で協力・交流
 シンガポール陸軍司令官 陸幕長と合意
(2017年10月23日)

2017年11月7日更新

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 陸自の儀仗隊を巡閲するシンガポール陸軍司令官のオン少将(右)。その左は山崎陸幕長(10月23日、防衛省で)
 山崎陸幕長は10月23日、来日したシンガポール陸軍司令官のメルビン・オン・スウ・キアット少将と防衛省の陸幕で会談した。シンガポール陸軍司令官の陸幕訪問は25年ぶり。
 会談は約20分間行われた。両氏は日本を含めた東アジア地域の情勢が不安定化しているとして、今後も引き続き、両陸軍種間で「都市型防衛」などをテーマに協力・交流を進めていくことで合意した。
 オン司令官は会談の後、中央即応集団司令部(座間)を訪問し、・・・





 防衛関連ニュース

空自入間・飛点隊×国交省飛行検査センター
意見交換で親睦深める
(2017年9月28日、29日)

2017年11月7日更新

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 U125飛行点検機の前で飛点隊の隊員たちと記念撮影する海老池飛行検査センター長(前列左から4人目)ら(9月29日、入間基地で)
吉廣司令「新機種導入へ参考になった」
 【飛点隊=入間】空自飛行点検隊(司令・吉廣敏幸1佐)は9月28、29の両日、国土交通省航空局の海老池昭夫飛行検査センター長以下12人を初めて入間基地の同隊に招き、相互交流を行った。
 同センターは、愛知県の中部国際空港(セントレア)を拠点に全国の航空保安施設などを飛行して検査を行っている機関。セスナCJ4型機など2機種6機を運用し、日本の空の安全を保つため、日々業務を遂行している。飛点隊は業務上の共通点があることから、研修を目的に昨年7月から5回に渡り・・・





 防衛関連ニュース

溺れた男性を救助 陸自東北方面衛生隊
新任医官2人に感謝状
(2017年10月2日)

2017年11月7日更新

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 人命救助の功績で長谷川鶴岡市消防長(中央)から感謝状を贈られた東北方面衛生隊の阪本2尉(左)と與那嶺2尉(右)=10月2日、鶴岡市消防本部で
 【東北方衛】東北方面衛生隊(隊長・井内裕雅1佐)の野外病院隊に所属する阪本直広2尉と與那嶺直人2尉の二人の新任医官は10月2日、人命救助の功績が認められ、山形・鶴岡市消防本部から感謝状を贈られた。
 二人はともに防衛医科大学校36期卒業生。同大病院などでの研修を経て6月1日、現部隊に着任した。
 休暇にそろって山形県鶴岡市のゆら海水浴場で釣りをしていたところ、助けを呼ぶ声を聞いた。声のした場所に駆け付け、海岸沿いの岩場付近で溺れている男性を発見。近くにいた人たちと4人がかりで波打ち際に引き上げたが男性は心肺停止状態だった。
 二人はただちに救命措置に取り掛かった。男性は口から泡を吹いていたため、人工呼吸を行えず、交互に心臓マッサージを行った。およそ10分後に心拍活動と意識反応が確認され、救急隊に引き継いだ。40歳代の男性は病院へ搬送され、一命を取り留めた。
 人命救助の功績に長谷川幸吉鶴岡市消防長から感謝状が贈られた。二人は「臨床研修などを生かし、一命を救うことができた。もっと研修を積んで役に立てるようになりたい」と決意を新たにした。





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