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自衛隊中央病院 テロ・特殊災害下の大量傷者受入訓練
(2017年10月7日)
2017年10月31日更新
現場の即応能力を強化
全国の自衛隊病院の中核を担う自衛隊中央病院(三宿)は10月7日、テロ・特殊災害などを想定した「大量傷者受入訓練」を行った。隊員たちは〝国際マラソン大会での爆破テロ〟を想定し、大量傷者のトリアージ(重症度判別)を行ったほか、都内で唯一、大型ヘリが降着できる屋上ヘリポートを使って患者の航空搬送などを演練し、テロ・特殊災害への対応能力を強化した。訓練中、小野寺防衛大臣をはじめ、山崎陸幕長、住田和明東方総監らが視察、中央病院の即応態勢を確認した。(文・写真 星 里美)
「マラソン大会で爆発」を想定 速やかにトリアージ、野外手術システム展開
中央病院は平成24~28年度までの過去5回、首都直下地震を想定した「大量傷者受入訓練」を行ってきた。今年度は近年多発する国際テロを受け、「テロ・特殊災害」に対する訓練を主要項目に取り入れ、現場と病院の連携と対応能力の強化を図った。
訓練には、中央病院、陸自衛生学校(三宿)、ヘリ団(木更津)、1飛行隊(立川)などの隊員約500人と東京消防庁の消防隊員17人が参加。「都内で開かれた国際マラソン大会のゴール付近で爆発が起き、約300人の負傷者が発生した」との想定で、衛生学校の体育館内に爆破テロ発生現場が再現された。
爆発の直後、通報を受け駆け付けた第3消防方面本部の消防隊員が検知器を使い化学剤などの有無を検査。異常がないことが確認されると、大会の医療支援に当たっていた自衛隊の衛生隊員が次々に現場に急行した。
隊員たちは負傷者の・・・
防衛関連ニュース
北演29 自衛隊札幌病院 対特殊武器衛生隊と連携
ヘリ緊急後送患者受入も
(2017年9月19日~24日)
2017年10月31日更新
102対特殊武器治療隊との共同訓練で「強毒性感染症患者」の受け入れ要領を確認する札幌病院の医官ら(9月19日、札幌病院で)
【札幌病院=真駒内】自衛隊札幌病院(病院長・上部泰秀陸将)の職員約350人は9月19日から24日まで、「北部方面隊総合戦闘力演習(北演29)」に参加し、管内部隊との連携を強化した。
札幌病院は演習に先立ち15日から「機能別訓練」を実施。19日は対特殊武器衛生隊(朝霞)との「連携規定(案)」を基に、隷下部隊の102対特殊武器治療隊と実効性の検証を行い、連携要領を改善した。
さらに、同治療隊員が札幌病院に配属された場合を想定し、「強毒性感染症患者」の・・・
防衛関連ニュース
海自が横須賀で、米海軍と共同で衛生特別訓練
(2017年10月17日)
2017年10月31日更新
海自は10月17日、横須賀地区で米海軍と共同の衛生特別訓練を実施した。
日米衛生部隊の連携要領の向上が目的で、海自は横須賀病院長の井上公俊将補を訓練統制官に横監、病院、基地業務隊、衛生隊の約160人、米海軍からは横須賀米海軍病院長を統制官に同院など在日米海・空軍の約350人が参加した。
防衛関連ニュース
陸自西方が実動演習 北方の協同転地演習と連接
(2017年10月14日~11月22日)
2017年10月31日更新
陸自西部方面隊は10月23日、九州の日出生台演習場などで「平成29年度方面隊実動演習」を開始した。11月22日まで。
訓練は湯浅悟郎西方総監を担任官に、西方、北方の隊員約1万4000人、車両約3800両、航空機約60機が参加。島嶼侵攻事態の対処能力を向上させるため、対着上陸作戦や水陸両用作戦などを演練する。
訓練中、日米物品役務相互提供協定(日米ACSA)に基づき、米陸軍の・・・
防衛関連ニュース
ロシア巡洋艦1隻が宗谷海峡を西航
(2017年10月14日)
2017年10月31日更新
10月14日午後7時ごろ、ロシア海軍の「スラバ」級ミサイル巡洋艦1隻(満載排水量1万1490トン、艦番号011「ワリヤーグ」)が北海道・宗谷岬の北東約60キロの海域を西に向かって航行するのを海自2空群(八戸)のP3C哨戒機と1ミサイル艇隊(余市)のミサイル艇「わかたか」が確認した。
露艦はその後、宗谷海峡を西航して、オホーツク海から日本海に入った。同艦は9月24日に宗谷海峡を東航している。