2012-04-23
GHQ憲法に影響を与えた憲法研究会
かつて日本は美しかった誇りある日本、美しい日本へ
憲法研究会もGHQと同じピンカーズ。
現在、日本国憲法とよばれるGHQ製憲法はGHQの押し付けでなく、日本人も関わったという話を聞いたことがあります。実際、民間でも憲法草案が作成されており、昭和20年(1945年)12下旬に憲法研究会の草案がGHQに届けられ、GHQのラウエル中佐によって翻訳され、GHQの憲法草案作成の委員会に配布されました。このことが「押し付けではない」の根拠になっていると思われます。
この憲法研究会のメンバーは元東大教授の高野岩三郎、憲法史研究者の鈴木安蔵が中心となっています。両者は共産主義者です。この憲法研究会に助言したのがGHQのハーバート・ノーマンであり、これまた共産主義者で後のマッカーシズム(赤狩り)によって追われ、カイロで自殺しています。つまり、憲法研究会はGHQのピンカーズ(赤いやつ)と同じ穴のムジナであったわけです。
GHQはOSSの影響を受けています。OSSというのは戦略情報局というCIAの前身にあたるものです。このOSSについては米国で資料公開が行われており、ハーバート・ノーマンはOSSの要員であり、日本国憲法作成の首魁であったケーディス大佐もOSSの要員です。OSSでは二段階革命を考えており、第一段階では天皇を温存し、天皇の力を利用しブルジョア民主革命をおこし、二段階目で天皇を退け、共産革命を起こすというものです。
憲法研究会では共和制を理想とするが「現在の過渡的段階の実態にかんがみて、しばらく『民主主義的性格』の強き立憲君主制たるを妥当と考へる」としています。二段階革命を伺わせる内容です。また憲法改定手続きも一旦憲法改正を行い、10年後に新憲法を制定することにしており鈴木安蔵は次のように述べています。
参考文献
転展社「戦後日本を狂わせたOSS日本計画」田中英道(著)
岩波現代文庫「日本国憲法の誕生」古関彰一(著)
参考サイト
国立国会図書館 高野岩三郎の憲法改正案
添付画像
高野岩三郎(PD)