トップニュース
日本・ASEAN防衛次官級会合 地域の課題、緊密に連携
(2017年9月12日、13日)
2017年9月28日更新
装備技術協力推進も確認
防衛省主催の第9回「日ASEAN防衛当局次官級会合」が9月12、13の両日、福岡市内のホテルで開かれ、北朝鮮の核・ミサイル開発問題や東・南シナ海情勢、テロ、サイバーなど、地域の共通の課題に日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)が緊密に連携対処していくことで一致した。昨年11月に我が国が表明した日本とASEANとの防衛協力強化の指針「ビエンチャン・ビジョン」に基づき、防衛省・自衛隊による能力構築支援や防衛装備・技術協力を含めたさまざまな形で安全保障協力を推進していくことも確認した。
会合には日本のほか、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムのASEAN加盟全10カ国と同事務局から次官クラスが出席した。防衛省からは真部朗防衛審議官が出席し、議長を務めた。
今年は「ASEAN創設50周年」の節目に当たることから、安全保障面におけるこれまでの成果を確認するとともに、さらなる「一体性の強化」に向けて協力していくことで一致した。
地域情勢をめぐる意見交換では、北朝鮮問題をはじめ、海洋進出を強める中国を念頭にした東・南シナ海情勢、・・・
防衛関連ニュース
山本副大臣、ジブチ視察
「海賊対処、緊張感持ち着実に」
(2017年9月13日)
2017年9月28日更新
派遣隊員の案内で海賊対処に当たる自衛隊の活動拠点を見て回る山本副大臣(中央)=9月13日、ジブチで
【統幕】アフリカのジブチ共和国を拠点にソマリア沖・アデン湾で海賊対処活動に当たる陸・海自の派遣部隊は9月13日、山本防衛副大臣の視察を受けた。
ジブチには現在、海自の海賊対処航空隊28次隊(指揮官・鎌倉正幸2海佐以下2空群=八戸=基幹の約60人)と同支援隊8次隊(同・姫田良明1陸佐以下中央即応連隊=宇都宮=基幹の約110人)が派遣されている。
自衛隊の活動拠点を訪れた山本副大臣は、隊員の説明を受けながら施設を見て回った後、・・・
防衛関連ニュース
日本PKO25周年 国連フィールド支援局長
アトゥール・カレ氏に聞く
2017年9月28日更新
日本が国連平和維持活動(PKO)を開始して今年で25周年。これまで自衛隊がアジア、中東、中米、アフリカの各地で積み上げてきたきめ細やかな国づくり支援と平和構築の実績は、世界から高い評価を受けている。こうしたPKOの現場で自衛隊と長年深く関わってきた国連フィールド支援局長のアトゥール・カレ氏(58)=インド出身、写真=がこのほど、東京での会議に出席するため米ニューヨークの国連本部から来日し、朝雲新聞との単独インタビューに応じた。主な一問一答は次の通り。(聞き手・日置文恵、写真も)
道路・橋の建設、能力構築支援、女性隊員の活躍 素晴らしい功績を残した
――日本はPKO開始から25周年を迎えた。
カレ局長 自衛隊は1992年に初めてカンボジアPKOに参加して以来、モザンビーク、ルワンダ、ゴラン高原、東ティモール、ネパール、ハイチ、スーダン、南スーダンまで、全ての活動において素晴らしい功績を残してくれた。
――自衛隊との関わりは。
カレ局長 私は2002年~05年まで国連東ティモール支援団(UNMISET)の副特別代表、06年~09年まで東ティモール事務総長特別代表兼東ティモール統合ミッション(UNMIT)団長などを務めた経験があり、日本隊の仕事ぶりはよく知っている。
東ティモールでは、道なき道が続く山がちな土地に、UNMISETに派遣された陸上自衛隊の施設部隊が堅固で頑丈な道路と橋を建設してくれた。それらは15年を経てもなお、卓越した品質を保って使われており、人々は「ジャパニーズ・ロード」「ジャパニーズ・ブリッジ」と呼んで日本が建設してくれたことを記憶に留めている。
その後、同国に派遣された陸自OBたちが自ら個人の資金を出し合って「日本地雷処理・復興支援センター(JDRAC)」というNPO法人を設立し、東ティモールの人々の自立を助ける能力構築支援を行っていることを知って大変感銘を受けた。これは自衛隊の訓育の在り方と相手国との関係を象徴する素晴らしい一例だ。
一方、UNMITに軍事連絡要員として個人派遣された栗田千寿2陸佐(前・NATO事務総長特別代表補佐官)は、東ティモール第2の都市バウカウを拠点に地元指導者をはじめ、女性や子供を含むさまざまな立場の人からの信頼を得て現地の様子をつぶさに観察・分析し、ニーズの把握に努め、司令部に適時適切な情報提供をしてくれた。
栗田2佐は・・・
防衛関連ニュース
対北圧力の強化 日独防衛相確認
(2017年9月21日)
2017年9月28日更新
小野寺防衛相は9月21日、ドイツのウルズラ・フォン・デア・ライエン国防相と電話会談し、弾道ミサイル発射と核実験を繰り返す北朝鮮に対し、日独による緊密な連携のもと、国際社会が一致して圧力を強化し、対処していくことの重要性を確認した。
防衛関連ニュース
対北圧力の強化 日米韓課長級もテレビ会談
(2017年9月20日)
2017年9月28日更新
日米韓の防衛当局は9月20日、課長級のテレビ会議を開き、核・ミサイル開発を強行する北朝鮮に対し、国際社会と協力して最大限の圧力をかけ続けることで一致した。
会議には、防衛省から大和太郎防衛政策課長、米国防省のアンドリュー・ウィンターニッツ東アジア筆頭部長代行、韓国国防省の朴哲均(パク・チョルギュン)国際政策次長が参加。3カ国の緊密な連携を確認するとともに、米国は日本と韓国に対する揺るぎない安全保障上のコミットメント(関与)を再確認した。
防衛関連ニュース
大湊SH60Jヘリ墜落でAUV用い海底捜索
(2017年9月16日~24日)
2017年9月28日更新
海自護衛艦「せとぎり」に搭載されていたSH60J哨戒ヘリ(大湊航空隊)が墜落した事故で民間調査船「新海丸」の自律型潜水調査機器(AUV)による海底捜索が9月16~24日、日本海で行われた。
捜索が行われたのは墜落が想定される・・・