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海自遠洋練習航海部隊 所感文
フォートローダーデール～バルパライソ～グアヤキル
2017年9月27日更新
「ＷＰＮＳ」の取り組みとして「かしま」に乗艦したカナダ海軍の若手士官（中央左）と協力して占位運動の訓練を行う実習幹部（８月１９日）
エクアドル最大の貿易港であるグアヤキルの広場で、夕刻、音楽演奏を披露する練艦隊の音楽隊員（８月２４日）
南米で遠航折り返し
北・中・南米を巡航中の海自遠洋練習航海部隊（練習艦「かしま」、護衛艦「はるさめ」で編成、指揮官・眞鍋浩司練艦隊司令官）は９月１６日、カナダ西海岸のバンクーバーに入港した。これに先立ち、部隊は南米チリのバルパライソとエクアドルのグアヤキルに寄港。以下は同地を訪問した実習幹部からの所感文。
フォートローダーデール～バルパライソ
赤道を通過、真冬のチリに 渡辺 将好 ３海尉
米フロリダ州のフォートローダーデールを離れ、１８日間の長期航海を行いながら我々は南半球のチリ共和国に向かっている。こちらは北半球の国々とは季節が真逆で冬だ。
赤道を通過して以来、海水温度と気温は下がり、天体観測などで甲板に出る際には寒さを感じている。航海に慣れた実習幹部もこの寒さには戸惑っているが、いかなる環境でも勤務できることは艦艇乗組員の必須条件だ。
自らのことだけではなく、他の乗員にも目を向ける姿勢が幹部には求められる。体調に留意し、厳しい訓練に今まで以上に取り組み、洗練された幹部を目指したい。
「良き艦長になる」イメージできた 兼田 翔 ３海尉
南米チリのバルパライソに向かう１８日間の航程中で、本遠航２度目となるパナマ運河通航があった。そこでは幹部自衛官としての将来像について考える機会を得た。
通航時には、外国人の水先案内人が乗艦し、操艦を支援する。水先案内人とは運航に関する情報交換だけでなく、ユーモアを交えた会話で乗員と交流を深める。もちろん全て英語だ。
開門を通るときは艦長自らが操艦する。その適時、適切な操艦に圧倒され、「良き艦長になる」という自らの夢を強くイメージ付けることができた。
「豊かな国際性」と「プロフェッショナリズム」。これらは自分が目指すべきところだ。
「天文航法」には技量とセンス 赤坂 嘉弘 ３海尉
日本を出国して２カ月がたった。この間にさまざまな訓練を行ったが、中でも難しいのが「天文航法」である。
六分儀という星の高度を測定する機器を使用し、自らの位置を計算して求める訓練だ。小さな測定のミスが結果として数十マイルもの誤差を生んでしまうこともある。技量とセンスが求められ、訓練を始めたころは皆が苦労した。しかし、今では多くの実習幹部が六分儀の使い方に慣れ、位置を正確に求められるようになった。
ＧＰＳがない時代に大海原を渡った先人達の苦労を知ることができた。そして・・・
防衛関連ニュース
施設科職種合同訓練 陸自1施設団
92式地雷原処理車など投入
（2017年7月14日~21日）
2017年9月27日更新
７０式地雷原爆破装置の投射器を設置する施設科隊員（東富士演習場で）
人員用通路開設から戦車用通路拡幅まで
【１施団＝古河】１施設団は７月１７日から２１日まで、東富士演習場で１施大（朝霞）、１２施設隊（新町）と合同で「施設科職種合同訓練」を行った。
今回は９２式地雷原処理車（９２ＭＣＶ）、７０式地雷原爆破装置（７０ＭＣ）の投射を行い、各部隊の障害処理能力の向上を図った。
訓練は５施群（高田）が担任し、団隷下の４施群（座間）、３０６施設隊（松本）、３０７施設隊（宇都宮）に加え、１施大、１２施隊が参加した。
各部隊は演習場内の第５戦闘射場（ＣＲ５）と第２・第３爆破場でそれぞれ９２ＭＣＶと７０ＭＣの投射を実施した。
このほか、携帯障害処理器材、小型指向性散弾の実爆を行い、地雷原などでの人員用通路の開設から戦車用通路への拡幅、対戦車壕の処理、戦車通過の検証などを行った。
展開した各施設部隊は、・・・
防衛関連ニュース
陸自評価支援隊、101施器と協同で
対ヘリボーン戦闘など訓練
（2017年7月1日~4日）
2017年9月27日更新
架橋された「ＭＧＢパネル橋」を通過する７４式戦車（東富士演習場で）
【評価支援隊＝滝ヶ原】評価支援隊戦車中隊は７月１日から４日まで、東富士演習場で１施団が実施した１０１施設器材隊（古河）の訓練検閲の場を活用し、協同訓練を行った。
課目は「方面隊の攻勢作戦における後方地域で全般支援に任ずる施設団内の器材隊の行動」で、戦車中隊は「７４式戦車によるＭＧＢパネル橋の通過」「対ヘリボーン戦闘における機動打撃」の訓練に臨んだ。
ＭＧＢパネル橋・・・
防衛関連ニュース
対空ミサイル実射検閲
短SAM発射、要撃に成功 陸自13高特中
（2017年8月16日、17日）
2017年9月27日更新
海上に現れた目標に向けて発射された１３高特中の短距離対空ミサイル（静内対空射撃場で）
北海道･静内で
【１３旅団＝海田市】１３旅団は８月１６、１７の両日、北海道・太平洋岸の静内対空射撃場で１３高射特科中隊（日本原）の対空ミサイル実射検閲を実施した。
同隊が装備する８１式短距離地対空誘導弾（短ＳＡＭ）と９３式近距離地対空誘導弾（近ＳＡＭ）の射撃能力を評価するもので、今回は短ＳＡＭを実射した。
短ＳＡＭ小隊は・・・
防衛関連ニュース
5月･北海道のLR2墜落原因は
自動操縦の誤解除 陸幕が調査結果発表
（2017年9月13日）
2017年9月27日更新
陸幕は９月１３日、北海道北斗市の袴腰山（６１６メートル）に５月１５日墜落し、乗員４人が殉職した北方航空隊本部付隊（丘珠）所属のＬＲ２連絡偵察機２３０５７号機事故の調査結果を発表、その要因を（１）意図しない自動操縦の解除（２）操縦士が解除状態であることを未認識（３）雲中のため機体の異常姿勢への対処不十分――の３点とした。
同機は５月１５日午前１１時２３分、緊急患者空輸任務のため札幌市の丘珠空港を離陸、同４８分１４秒ごろ、函館空港への着陸進入のため操縦士が函館空港管制機関と交信した。その際、操縦桿の背面にある無線通話のスイッチを押すときに、誤って前面の自動操縦解除スイッチ類にも接触し、同機の自動操縦が解除されたと推定された。
機体は高度約１千メートルから右降下旋回を始めたが、搭乗員は自動操縦状態にあると誤認識。また機体が雲中にあったため、機体の異常姿勢にも気付かず、・・・
防衛関連ニュース
ロシア潜水艦が宗谷岬沖を浮上航行
（2017年9月6日）
2017年9月27日更新
９月６日午前６時頃、ロシア海軍の「キロ」級潜水艦（水中排水量３１２５トン）１隻が北海道・宗谷岬の北西約５０キロの海域を東に向かって浮上航行しているのを海自２空群（八戸）のＰ３Ｃ哨戒機が確認した。
同艦はその後、宗谷海峡を東航し、日本海からオホーツク海に抜けた。
防衛関連ニュース
首相乗せ政府専用機 インドを往復
（2017年9月13日~15日）
2017年9月27日更新
空自特輸隊（千歳）のＢ７４７・４００政府専用機は９月１３日から１５日まで、インド訪問の安倍首相を乗せ、同国アーメダバードのサルダール・ヴァラップバーイー・パテール空港と東京・羽田を往復した。
防衛関連ニュース
米海軍CMF司令官に感謝状
統幕長「円滑な任務遂行に貢献」
（2017年9月6日）
2017年9月27日更新
感謝状を手にするＣＭＦ司令官のドネガン中将（左）と真殿海将補（９月６日、バーレーンで）
アフリカ東部のソマリア沖・アデン湾で海賊対処に当たる各国部隊の運用調整などを行う、米海軍の連合海上部隊（ＣＭＦ）司令部が置かれるバーレーンで９月６日、司令官のケビン・ドネガン海軍中将に河野統幕長からの感謝状が贈られた。統幕防衛計画部副部長の真殿知彦海将補が伝達した。
自衛隊は海自の海賊対処水上、航空両部隊をはじめ、今年３月から７月までは「第１５１連合任務部隊（ＣＴＦ１５１）」の司令官に４護群司令の福田達也海将補を派遣している。
真殿将補は「部隊行動に係るさまざまな支援要請に真摯（しんし）に対応された」と謝意を示し、「我が国の法令上の制約を理解し、特段のご配慮をいただくとともに関係各国との調整を積極的に支援し、司令部の円滑な任務遂行に多大な貢献をされた」と感謝状を読み上げ、ドネガン司令官に第１号防衛協力章を添えて手渡した。
防衛関連ニュース
かき氷屋オープン! 9月末までの昼休み 西警団整補群
（2017年9月1日）
2017年9月27日更新
オープニングセレモニーでかき氷を味わう吉村群司令（右から２人目）ら（９月１日、空自春日基地で）
【西警団＝春日】西警団整備補給群（群司令・吉村一彦１空佐）は９月１日、隊員間の情報交換の場として、「かき氷屋」を庁舎裏に〝オープン〟し、話題を集めている。同月末まで、昼休み限定でかき氷を味わうことができる。
同日、オープニングセレモニーが行われ、西警団司令の小笠原卓人将補も出席。テープカット後、約３０人がイチゴ味などのシロップをかけてかき氷を堪能した。
隊員の健康促進へ、情報交換の場
活動のきっかけは・・・