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自衛隊高級幹部会同 首相「あらゆる事態に備えよ」
小野寺大臣「全身全霊で職務に」
(2017年9月11日)
2017年9月14日更新
第51回自衛隊高級幹部会同が9月11日、防衛省で開かれ、安倍首相と小野寺防衛相がそれぞれ訓示を行った。自衛隊の最高指揮官として登壇した安倍首相は、北朝鮮の核・ミサイル開発問題など激変する安全保障環境を踏まえ、「あらゆる事態に備え、国民の命と平和な暮らしを守る。この崇高な任務に対し、いかなる困難にもひるまず、強い使命感を持ってたゆまぬ努力を続けてほしい」と激励した。小野寺大臣も防衛力整備の重要性を訴えた上で「私自身、全身全霊をもって自らの職務に当たる」と述べ、決意と覚悟を示した。
防衛関連ニュース
第51回自衛隊高級幹部会同 安倍首相訓示
2017年9月14日更新
本日、我が国の防衛の中枢を担う幹部諸君と一堂に会するに当たり、自衛隊の最高指揮官たる内閣総理大臣として一言申し上げたいと思います。
九州北部豪雨の現場で濁流に漬かりながら人命救助や行方不明者の捜索に当たる諸君。豪雨が続く被災地では避難される方々に寄り添い、心の支えとなりました。
灼熱のアデン湾、南スーダンで世界の平和と安全のため、黙々と汗を流す諸君。自衛隊の諸君の高い使命感に裏打ちされた懸命な姿が私だけでなく、多くの国民のまぶたに浮かびます。
北朝鮮による我が国上空を飛び越えるミサイル発射や核実験という暴挙。自衛隊は発射直後から落下までミサイルの動きを切れ目なく完全に探知、追尾していました。速やかな放射能調査により、国民の安全を確認しました。
北朝鮮がミサイル発射の検討を表明した時には、即座にPAC3部隊とイージス艦を展開させました。「県民の安心につながった。迅速な対応に感謝する」。島根、広島、愛媛、高知の知事からの言葉です。
国民の負託に全力で応え、与えられた任務を全力で全うする隊員諸君、国民から信頼を勝ち得ている自衛隊は私の誇りであります。
同時に我々は、信頼に応える責任の重みをかみしめなければならない。
南スーダンの日報問題をめぐっては・・・
防衛関連ニュース
第51回自衛隊高級幹部会同 小野寺防衛大臣訓示
2017年9月14日更新
本日、最高指揮官である安倍晋三内閣総理大臣の御臨席の下、自衛隊高級幹部会同を開催できますことを誠に喜ばしく思います。
防衛大臣就任以来、私と共に日夜任務に精励し、支えてくれている諸君に対し、改めて敬意を表するとともに、防衛大臣として一言申し上げます。
10年前、防衛庁は、安倍総理の下で「防衛省」に移行いたしました。本日は、防衛省・自衛隊を指揮監督された歴代の防衛大臣の皆様にも御臨席をいただいております。ありがとうございます。省移行後の10年、防衛省・自衛隊は、歴代大臣の指揮の下、東日本大震災などの大規模災害や、弾道ミサイル発射などの各種事態に全力で対応してまいりました。
一方、我が国を取り巻く安全保障環境は、10年前と比較し、格段に厳しさを増しています。今月3日、北朝鮮は、過去に比べはるかに出力の大きい6回目の核実験を実施しました。また、8月29日には弾道ミサイルを予告なく発射し、我が国上空を通過させており、北朝鮮の核・ミサイル開発は、重大かつ差し迫った、新たな段階の脅威となっています。
また、中国は、海洋活動の拡大にみられるように、既存の国際秩序とは相いれない独自の主張に基づき、力による現状変更の試みを継続しており、地域や国際社会の安全保障環境に与える影響について強く懸念されています。
こうした厳しい安全保障環境において、国民の生命と財産、領土・領海・領空を守り抜くためにも、我が国の安全保障政策をさらに力強く前に進め、必要な防衛体制を整えなければなりません。政策遂行の重責を担う高級幹部諸君を前に、今後取り組むべき課題について申し上げたいと思います。
まず、安全保障政策の根幹となる、・・・
歴代防衛相経験者が臨席
会同には山本副大臣、福田、大野両政務官、豊田事務次官、河野統、山崎陸、村川海、杉山空の各幕僚長、鈴木防衛装備庁長官をはじめ、3自衛隊の将官の部隊長や各機関の長ら約180人が出席した。
今年は「防衛省移行10周年」を迎え、壇上には高村正彦氏をはじめ、石破茂、中谷元、浜田靖一、小池百合子、北澤俊美、一川保夫、森本敏各氏の歴代防衛相経験者が臨席した。
安倍首相は訓示で「真に国民のための自衛隊たれ。自衛隊創設以来のこの素晴らしい理念を今一度しっかりと胸に刻み、国民の負託に応えていく。最高指揮官たる私自身が先頭に立って皆さんと共に全力を傾けたい」と決意を述べた。
その上で、日本の上空を飛び越える・・・
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日印防衛相会談 無人車両研究など
協議開始 日印で装備協力推進
(2017年9月5日)
2017年9月14日更新
会談を前にインドのジャイトリー国防相(左)と握手する小野寺防衛相(9月5日、防衛省で)
小野寺防衛相は9月5日、来日したインドのアルン・ジャイトリー国防相と防衛省で会談し、両国の官民を挙げて「デュアルユース(軍民両用技術)」などを中心とした防衛装備・技術協力をさらに推進していくことで一致した。
両大臣は、海自のUS2救難飛行艇のインドへの輸出に向けた両国のこれまでの取り組みと努力を評価した上で、今後は新たに陸上無人車両(UGV)やロボット工学(ロボティクス)の分野についても研究協力に向けた協議を開始することで合意した。
「対テロ」初の共同訓練目指す
会談では2国間・多国間の共同訓練を含む防衛交流の促進を確認。陸軍種間では初となる対テロ分野の共同訓練を2018年に開催することを目指すほか、国連平和維持活動(PKO)や人道支援・災害救援(HA/DR)分野での交流も活発化させる。
海軍種間では対潜戦を含む2国間訓練の実施を追求する。小野寺大臣は、来年実施される日米印3カ国の海上共同訓練「マラバール2018」に海自のP1哨戒機を含む最新装備を参加させる意向を表明し、・・・
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多国間共同訓練「赤道17」 統幕隊員を派遣
(2017年9月4日~15日)
2017年9月14日更新
統幕は9月4日からニューカレドニアで行われている国際緊急援助活動に関する多国間共同訓練「赤道17」に統幕学校の3陸佐1人を派遣した。15日まで。
同訓練はニューカレドニア駐留仏軍が主催し、自衛隊の正式参加は今回で2回目。日仏をはじめ、米、豪、英、トンガ、・・・
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東シナ海で日米情報交換訓練
(2017年9月6日、7日)
2017年9月14日更新
海自は9月6、7の両日、東シナ海で日米共同の情報交換訓練を行った。
訓練には海自から81航空隊(岩国)のEP3電子戦データ収集機とOP3C画像情報収集機各1機、米海軍からEP3E電子偵察機1機が参加し、各機が探知した目標の情報を交換する訓練を行った。
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SH60Jヘリの墜落事故原因 機器復旧時に人為的ミス
(2017年9月7日)
2017年9月14日更新
海幕は9月7日、青森県竜飛崎沖の日本海で8月26日に起きた大湊航空隊のSH60J哨戒ヘリ(8282号機)の墜落事故に関し、機器の復旧作業中に機体の姿勢変化を把握しなかったために起きた「人為的ミス」と発表した。
同機は26日午後10時33分、夜間発着艦訓練を行うために護衛艦「せとぎり」から発艦したが、機長席と副操縦士席の方位指示器に母艦の磁気の影響を受けて大きな誤差が出ていることが分かった。同機は復旧操作を行うため、艦から離れて・・・
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福島でモーターグライダーが行方不明
2人捜索 松島、百里救難隊
(2017年8月27日~28日)
2017年9月14日更新
福島県福島市で8月27日、飛行中のモーターグライダーが行方不明となり、空自松島、百里両救難隊が捜索に当たった。
28日午前5時過ぎ、松島救難隊のU125A救難捜索機、UH60J救難ヘリ各1機が現地に向かい、およそ3時間後、UH60Jが行方不明機の機体らしきものを発見。
その後、救難員が要救助者合わせて2人を収容。百里救難隊のUH60Jヘリ1機も捜索活動に当たった。