トップニュース
海自遠洋練習航海部隊 所感文
サンディエゴ~チアパス~パナマ運河
2017年7月26日更新
充実した日々の連続 各国と親善訓練、研修
横須賀からハワイを経て太平洋を横断し、アメリカ大陸に到着した海自の29年度遠洋練習航海部隊(練習艦「かしま」、護衛艦「はるさめ」で編成、指揮官・眞鍋浩司練艦隊司令官)は7月1日、「世界三大運河」の一つ、パナマ運河を通峡し、大西洋に入った。7月13日には米東海岸ロードアイランド州ニューポートに入港した。ここでは実習幹部から届いた米サンディエゴ、メキシコのチアパス、そしてパナマ運河通峡の所感文をお届けする。
サンディエゴ
小旗振り子供たちが入港出迎え 福留 圭一 3海尉
我々遠航部隊は現地時間6月14日0900、ついに太平洋を横断し、米西海岸のサンディエゴに入港した。岸壁には大きな旭日旗が翻り、その隣で在留邦人と思われる子供たちが盛んに小旗を振って出迎えてくれた。
現地での研修を終えた我々は、美しい海岸沿いの景色や植民地時代の名残を今にとどめるオールドタウンの町並みに心躍らせ、リトルイタリーでうまいピザを食べ、ガスランプクオーターで生のフラメンコを見物しながらビールを飲んだ。
フロンティア・スピリットが最後にたどり着いた西の果ての地で、かつて希望を胸にこの地を踏んだ日系移民たちのように海を渡った我々は、次の目的地メキシコに向けて十分に英気を養った。
日米友好染みた より「絆」深めたい 宮地 翔 3海尉
本寄港地では、米海軍第3艦隊司令官の講話をはじめ、空母「セオドア・ルーズベルト」や病院船「マーシー」の研修などがあった。
両艦は目的の異なる2隻だが、共通することは規模の大きさだ。米海軍の抑止力の大きさを肌で感じた。司令官講話では、「経験すること」「交流すること」の大切さに共感し、その意欲が高まった。
サンディエゴでは1人の女性との出会いがあった。横須賀勤務の経験がある米艦艇のコマンディング・オフィサーだ。自主研修先を決めかねていた私を見かねて、声をかけてくれた。私の様相からJMSDF(海自)であるとすぐに分かったという。
日米の友好の深さを身に染みた瞬間だった。同時にこの「日米の絆」をより深めたいと強く思った。
中将はじめ女性の活躍光る米軍 大川 沖 3海尉
空母「セオドア・ルーズベルト」を研修した際はちょうど指揮官交代の準備中で、艦内を旗旒(きりゅう)で飾る米国の文化が興味深かった。講話を賜った第3艦隊司令官のノラ・タイソン中将をはじめ、多くの女性が・・・
防衛関連ニュース
ジブチ独立40周年記念パレード
海賊対処部隊が堂々行進
(2017年6月27日)
2017年7月26日更新
パレードで行進する海賊対処航空隊27次隊と同支援隊7次隊の隊員たち。スタンド屋上で警戒監視に当たるのはジブチ軍の兵士(6月27日、ジブチで)
【統幕】ソマリア沖・アデン湾で海賊対処に当たる航空隊27次隊と支援隊7次隊の隊員約30人は6月27日、活動拠点を置くジブチ共和国で開催された「独立40周年記念式典」に、米仏伊中の部隊と共に受閲部隊として初めて参加した。
式典は、ジブチ軍のザッカリア参謀総長を統裁官に同市内のパレード場で行われ、ゲレ大統領をはじめ、政府関係者、各国大使、同地で共に活動に当たる各国部隊代表者などが参列。自衛隊からは・・・
防衛関連ニュース
「チーフWAVE」の第1回会報 女性隊員活躍に向け議論
(2017年6月21日)
2017年7月26日更新
【31空群=岩国】31航空群(司令・二川達也海将補)は6月21日、女性自衛官の活躍推進のため今年度から試行を開始した「女性先任海曹(チーフWAVE)制度」の「第1回会報」を岩国基地で開催した。
31空群は群司令部のほか、71、81、91、111各航空隊、31整補隊、岩国航空基地隊、岩国システム分遣隊、標的機整備隊(江田島)の8個部隊でそれぞれ女隊自衛官1人を「チーフWAVE」に指定。群司令部の・・・
防衛関連ニュース
地震でLO派遣 3自が情報収集 鹿児島
(2017年7月11日)
2017年7月26日更新
7月11日午前11時56分ごろ、鹿児島湾を震源とする最大震度5強(マグニチュード5.3)の地震が発生し、陸海空自衛隊が発災直後、情報収集を行った。
鹿児島地本の連絡幹部(LO)3人は鹿児島県庁と南九州市役所に向けて出発。その後、陸自8施大(川内)が川内市役所に、・・・
防衛関連ニュース
佐世保基地の見学ツアー支援 長崎地本
(2017年6月25日)
2017年7月26日更新
「はまな」乗員から艦内の説明を受ける海自佐世保見学ツアー参加者(6月25日、補給艦「はまな」で)
【長崎】地本は6月25日、募集対象者向けの佐世保基地見学ツアーを開催した。
参加者は佐世保史料館で海自の歴史や任務についての説明を受け、展示品を見学。昼食は米軍基地内のフードコートで本場のアメリカ料理を味わった。
午後は補給艦「はまな」を見学、乗員から艦の概要や任務について説明を受けた。参加者はフォークリフトが走り回れるほど広い補給倉庫や乗員のラッパ吹奏に感嘆していた。
このほか、副長や先任伍長、若手乗員との懇談も行われ、参加者からは「海上自衛官になった時のイメージがわいた」「頑張って勉強し、海自の試験に合格したい」といった声が聞かれた。
防衛関連ニュース
中学生が管制業務体験 海自厚木基地を研修 川崎出張所
(2017年6月20日)
2017年7月26日更新
管制シミュレーション室でポーズを取る生徒たち(6月20日、海自厚木基地で)
【神奈川】川崎出張所は6月20日、海自厚木航空基地で行われた川崎市立宮内中学校2年生7人の職場体験を支援した。
基地では最初に4空群の広報資料館で概要説明を受けた後、管制塔で航空管制業務を見学。その後、管制シミュレーション室に移動して体験学習も行った。英語や数字が飛び交う交信に、生徒たちも興味津々の様子だった。
午後は格納庫で新型P1哨戒機の機内を見学し、生徒たちは間近で見る航空機の大きさに驚いていた。厚木運航隊では実際に救難消防車に乗り込み、放水銃からの放水も体験した。
海自航空部隊に興味を持った生徒は「貴重な体験ができた」「自衛隊にはさまざまな仕事があることを知った」などと感想を述べていた。