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8年前、東ティモールPKO参加隊員たちが植林 

4/12日付
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8年前、東ティモールPKO参加隊員たちが植林 
平和へ根付くマングローブ

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 8年前に派遣隊員たちが植林し、成長した現在のマングローブ(3月20日、東ティモール・ディリ郊外の海岸で)
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 苗木を手に膝まで水に浸かって植林を行う陸自隊員たち(平成16年3月13日)
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 8年前、東ティモールPKOに参加した陸自隊員たちがボランティアで同国の海岸に植えた苗木が漁業や環境保全に役立つ海上の森林=マングローブとして現地に根付いている。平成16年3月に第4次派遣施設群の隊員たちがNGO主催の植林事業に協力してディリ郊外の海岸に植えた木が成長したもので、今年3月20日、初代駐東ティモール大使で同国の大統領選挙監視団長として派遣された旭英昭東大特任教授(65)=写真=が確認。同教授から「植林に参加した隊員たちにぜひ伝えてほしい」とメッセージが届いた。

当時の隊員に伝えてほしい 「あんなに大きく」 感慨深い初代旭大使

 旭教授は平成15年から約2年間、初代駐東ティモール大使として同国に勤務した。その際、国連PKO参加で展開中の第4次派遣施設群(川又弘道群長以下西方主力405人)の隊員と一緒にボランティアでマングローブの植林活動に参加しており、苗木の生育状況を8年ぶりに確認するため首都ディリから車で北東の海岸線に向かった。
 約1時間後、道路沿いの浅瀬の海岸に緑の葉を茂らせたマングローブが見えてきた。同教授は車を止め、マングローブの様子をカメラに収めた。帰国後、旭教授は写真を手に「こじんまりとした生え方を想像していたが、あんなに大きくなるとは思わなかった」と感慨深そうに振り返った。
 マングローブは熱帯や亜熱帯地方の汽水域にヒルギ科などの植物が形成する森林で、周辺は良質な漁場になり護岸機能も持つ。東ティモールの海岸はかつて豊かなマングローブが存在したが土砂流入や伐採などで多くが失われ、同国がインドネシアから独立した平成14年以降、公益財団法人オイスカ(本部・東京)が再生のために植林事業を行っていた。
 16年3月、同法人が主催した植林ボランティアに4次群から川又弘道群長(現13旅団長)以下隊員約200人が週1日の休養日を利用して参加。地元のボーイスカウトらと膝まで水に浸かり苗木を植えた。旭教授は休日返上で参加した若い隊員たちが「どれくらい育つのだろう」「大きくなったら見に来たいな」など話しながら木を植え、土地の若者や子どもたちと交流する姿が印象的だったという。
 4次群は同年6月に撤収。旭教授は翌17年5月、生死に関わる急病で帰国。療養中のまま定年を迎え、平成19年、東大教養学部国際化部門の教授に招かれた。
 旭教授は同年4月に東ティモール独立後初の大統領選挙に日本の選挙監視団団長として同国を訪問しており選挙監視任務は2度目。「大使の任務半ばで現地を離れたこともあり、今回は自分の"足跡探し"も考え訪問した。マングローブ植林はそのひとつで、東ティモールの国づくりに一緒に汗を流した隊員の皆さんに現状を伝えたかった」と話した。
 マングローブの写真を見た川又元4次群長は「足場の悪い中で植えたことを憶えている。植林した一部でも苗木が育ってよかった。UNMISET(国連東ティモール支援団)の民生支援とは別に日本独自の陸曹を中心にしたボランティア活動だが、復興を願う現地の人たちとコミュニケーションを取るいい機会だった。今後、東ティモールが平和に発展することを願っている」と当時を懐かしそうに振り返った。
 

4/12日付
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震災被災者支援団体から感謝状 那覇4個部隊に

 【那覇】東日本大震災の被災者を支援するため沖縄県内の企業など187団体で作る「東日本大震災支援協力会議」(会長・沖縄県知事)が3月5日、功労団体として陸自那覇駐屯地業務隊と103輸送業務隊、空自83空基地業務群と那覇ヘリ隊の4個部隊に感謝状を贈呈した。支援物資の輸送が評価された。
 

4/12日付
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1年前に搬送した少女再び急患空輸 秋田救難隊

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 急患空輸した女の子を救急隊に引き継ぐ秋田救難隊員(3月2日、厚木飛行場で)
 【秋田】秋田救難隊は3月2日、昨年4月に急患空輸した女児を再び空輸した。
 秋田市の秋田大学病院に入院中の生後1歳2カ月の女の子で、生体肝移植のため同救難隊がUH60J救難ヘリで東京の国立成育医療センターに搬送。移植後、秋田大病院に入院していたが急性肺炎を発症したため再度同センターで治療が必要になった。
 2日午後6時半、患者を乗せたU125A救難捜索機23号機(機長・小島剛志3佐以下5人)が秋田空港を離陸。同7時半前に厚木飛行場に着陸し、消防の救急隊に引き継いだ。任務後、小島機長は「今回も無事搬送できてよかった」と話した。
 

4/12日付
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奄美大島西方沖で貨物船が消息絶つ 海自機が捜索

 パプアニューギニアから中国に向かった香港船籍の貨物船「ニューラッキー7」(4143トン、乗員17人)が4月3日、鹿児島県奄美大島西方沖で消息を絶ち、同5日に香港救助調整本部が海上保安庁に捜索を依頼。午後1時半すぎ第10管区海上保安本部長が海自1空群司令(鹿屋)に捜索の災害派遣を要請した。
 同日午後3時半すぎ、1空群のP3C哨戒機が同島西方沖約150キロの海上で救命ボートを発見し、海保に通報。巡視船が貨物船の乗員2人を救助した。1空群は8日までP3C1機を出し捜索を行い、同日午後5時すぎ撤収要請を受けた。
 

4/12日付
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防大60期生ら入校 「世界の模範に」と国分新校長

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 防大の60期生などの入校式で「防大が世界の模範となることを願う」と式辞を述べる国分良成校長(4月5日、同校講堂で)
 防衛大学校(神奈川県横須賀市、国分良成校長)本科60期生などの平成24年度入校式が4月5日、同校講堂で下条みつ政務官をはじめ来賓、入校生家族ら約1400人が出席して行われた。
 国歌斉唱に続いて国分校長が各科学生を任命、各科代表の宣誓、申告が行われた。国分校長は式辞で、防大が今年で創立60周年を迎え、2万人を超える卒業生が国防だけでなく自然災害など緊急事態に対処、さらに国連平和維持活動を通じた国際貢献の分野で大きな成果を上げていると指摘。
 特に昨年3月11日の東日本大震災の発生と福島第1原発事故に対する自衛隊の救援・復旧活動を「人間性あふれる献身的な活動」と高く評価するとともに、「福島原発に自衛隊のヘリが放水した映像を誰もが想いを熱くして凝視した。私個人にとっては防大の校長職を引き受ける決意と使命感を固めた瞬間だった」と述べ、4月1日付で着任した自らの思いを披歴。
 その上で、「防大があらゆる点で日本一、世界の模範となる大学となること」と自身の願いを語り、入校生に対し、「日本の防衛と安全を支える士官候補の自覚を持ち、他者を理解する良き人間、良き社会人、真の国際人となること」を要望した。
 下条政務官は、近年の安全保障環境下では、任務の多様化・国際化、科学技術の発達に伴う各種装備の高度化に柔軟に対応することが求められているとして、「質の高い人材育成、教育訓練の実施など人的基盤の充実が非常に重要となっている」と述べるとともに、「防衛省・自衛隊が直面するさまざまな課題に対し、勇気を持って敢然と立ち向かうことができる幹部自衛官となれるよう、本日から日々精進してもらいたい」と激励した。
 今年の入校生は、本科60期生が理工学専攻393(うち女子34)人、人文・社会科学専攻109(同10)人の計502人。このほかタイ、インドネシア、カンボジア、ベトナム、モンゴル、フィリピン、東ティモール、韓国の8カ国23人の留学生が入校。
 大学院に当たる研究科は、理工学研究科前期課程51期69(同8)人、同後期課程12期9人、総合安全保障研究科前期課程16期11(同1)人、同後期4期5(同2)人が入校した。
 
 

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