(稲村の火)
日本の教育について、初代内閣安全保障室長の佐々淳行さんがこのように話していました。
「インドネシアに大地震があり、インド洋に大きな津波があり東南アジア諸国を襲い、22万人が流された。このあと小泉首相(当時)がクアラルンプールでマレーシアのマハティール首相にお見舞いを申し上げたところ、「日本はすごい国ですね。小学校教育で『稲村の火』という津波の時の避難の仕方をご指導されている。素晴らしい危機管理の国です。」と言われると、小泉首相は『稲村の火』を知らず、後ろにいた外務省の連中に聞くと、知らない。外務省はすぐ東京の文科省に聞くと、これも知らない。・・・」ということだそうです。
『稲村の火』は戦前では小学校の修身の授業で習うものですが、今は教えなくなりました。
日本の首相が日本の有名なお話を外国の首相に聞いて初めて知ったなど、これほど恥ずかしい話はありません。これほどまでに日本の教育は劣化、荒廃してしまったのです。
国家の基本は教育にありますが、このままでは我が国の行く末が益々心配であります。
「家族の絆は国家の礎」。 この言葉はいかにも日本的な素晴らしい言葉です。
これは「新しい歴史教科書をつくる会」で使われている言葉です。
このつくる会前会長の藤岡信勝さんが学校の社会科教育を憂い、このようにご指摘されています。
「現状の中学の科目で社会科の中に歴史と公民があるが、歴史教科書で階級闘争史観の土台部分を教え、その応用編として中学3年の公民で仕上げとして、その具体的な課題(外国人参政権、人権、アイヌなど)を列挙して教える組み立てにしてある。その意図はそれに取り組む活動家を養成するものであり、革命家を育てることである。そのベースは歴史の反日史観、階級闘争史観でたたき込む。戦前の日本というだけで暗黒のイメージ日本を刷りこむ。そうすることで、暗いイメージがトラウマのように残る。」
教育がいかに大切であるか。
また現状の教育がいかに“左翼”に都合よく利用されているのか。
八重山の教科書採択を見れば一目瞭然です。左翼はいまだにあんな闘争を続けているのです。
彼らは自分のたちの主義主張を通すためには法律もへったくれもないのです。
こういう“我がまま”、“自分勝手”がまかり通る社会の先に何があるか、誰もが理解できるでしょう。
日本人の価値観を変えていき、伝統・文化を失わせ、しまいには天皇陛下まで無きものにしようというかつての二段階革命の延長が見え隠れします。
多くの日本人も「そこまではない」と思っていても、実際はその筋書き通りになっていることは見逃せません。
彼らは「教師は上から子供たちを教える教育者ではなく、子供が主体的に学び習うのを支援する存在だ」という。つまり強制はよくないということです。道徳教育を反対し、価値観の押しつけはよくない、「早寝早起き朝ごはん」運動にも反対してきました。
その一方で、自分たちのイデオロギーや価値観は子供たちに押し付けるのです。似非科学によるジェンダ―フリー、若年期で性交を推奨する非常識な性教育を推し進め、国旗・国歌に愛着を持てない日本人をつくろうとしてきました。
日本人に先人の偉業を教えず、悪いことばかりしてきたように教えて誇りを失わせ、一方では明治天皇暗殺未遂事件(大逆事件)を隠して幸徳秋水を教え、社会主義者の石川啄木、小林多喜二などを取上げ、レーニンや、マルクス、ソ連のコルホーズ、ソフホーズなど教え込む。
また各国の“革命”に時間をかけて重点的に教えることで、革命がさも新たな民主主義的な明るい世界になるようなイメージをつくっていますが、現実は革命ほどみじめなものはないのです。
革命で国を失うことほどみじめなことはないことは、革命が起きた国の人々が共通して嘆いてきました。
我々が歴史から学ぶべきは“革命を起こす”ではなく、“革命などは絶対に起こしてはならない”ということです。
また、家族の絆よりも個人主義を教え、女性・母親まで社会に出して働かせるのが当たり前になっています。これが家族崩壊の要因であるのは多くで指摘されていることです。
男女共同参画や夫婦別姓がその仕掛けであり、拙速な子宮けいがんワクチンもアジュバンドという免疫増強剤がペットの避妊に使われているので、人間が摂取すると不妊につながると言われていますが、これもまだ確証はない状況です。しかしこの子宮けいがんというのはセックスをしなければ罹らないので、最大の予防策は性道徳意識にあることは現政府も承知していることなのです。しかし、このことを無視して中学生などの女の子にワクチン接種を先行させているのです。。
家族破壊、並びに日本民族の遺伝子根絶が国家の破壊に結びつくことを真剣に考えるべきです。
教科書では在日の参政権や人権侵害を取上げ、そういう考えを植え付け、自衛隊を違憲だと教え、占領憲法を平和憲法などと自分たちの偏った間違いを教えています。そして最後には“地球市民”と教えるのです。
しかしこれは間違いです。
我々は“日本国民”であります。
神話からはじまり、国が出来て(肇国)以来、天皇陛下を中心にしてきた国柄が我が国なのです。
“祖国”日本を強く意識してこそ日本国と日本人の存在価値があるのです。
このたての繋がり、天皇陛下と先人たちが築き、護ってきた我が国日本を破壊して、彼らの目指す世界統一国家などあり得ないのです。
我々日本は豊かな国です。
しかし、豊かであるのに豊かさを感じないのは“心”がともなわないからではないでしょうか。
この“心”とは日本人として脈々と受け継げられてきた“もの”であると思うのです。
この“心”を取り戻さない限り、物は豊かに溢れても、いくら便利になっても、永遠に豊かさを感じることはないと思うのです。
つまり日本人の持って生まれた感性は、貧しくとも豊かさを感じることが出来る民族であると思うのです。
“心”の豊かさを取り戻すためにも今必要なのは教育の見直しであると確信しています。
・・・・・・・・・・・・