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人権国家フランスの正体 ~ ベトナムと明号作戦

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侵略国家は白人の国家。日本は侵略国家ではない。明号作戦!

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 1858年8月31日、ベトナムのダナン軍港に侵入してきたフランスの軍艦の砲声によってベトナムの歴史は暗転しました。圧倒的なフランスの軍事力の前にベトナムは植民地時代に入ったのです。明治17年(1884年)、清仏戦争によりベトナムは清国との朝貢関係は絶たれ、完全に植民地化されました。この後、ベトナム人はフランスの高圧的態度に憤慨し、クーデターを起こしますが、フランス軍に鎮圧され、ベトナムの皇帝である咸宜帝(ハムギてい)はアルジェリアに流されます。フランスは九歳の成泰帝(タインタイてい)をつけ、皇帝のあらゆる権力を奪い名ばかりの皇帝にします。その後、第一次世界大戦中の蜂起を機に咸宜帝は維新帝(ズイタンてい)とともにレユニオン島の流しにされました。こうしてフランスはベトナム皇帝の権力を奪い侮蔑してベトナム人を悲憤させるわけです。

 当時ベトナム人の中にはフランスびいきで裕福な家もありました。。名誉白人に相当するのだと思いますが、こういう人はパリへ留学ができます。フランスは人権の国ですからパリへ行けば人権なるものを学び帰国します。

アンドレ・ビオリス(フランス作家)「インドシナSOS」 GHQ焚書図書開封2より
上流階級に属していたベトナム人がフランスから帰国して・・・

「彼は民主主義思想を持って帰り、フランスと協力をしようと考えていた。
 船から上がると総ての「フランス帰り」と同じようにたちまち彼も迫害の的になってしまった。彼の言うには、新聞を創刊し、それによって彼が私たちフランス人から教えられた原理に従い、人間としての権威に欠くべからざる最小限度の自由を穏やかな調子で主張し始めたのだった。
 しかるに総督府はあらゆる手段を使って、この新聞を潰そうとした。すべての印刷所に命じて印刷を禁止した。郵便局はこれを配達しないか、さもなければ彼に返送した。彼は口頭または文書で抗議した。ふんじばられた。(逮捕された)」


 フランスの主張する自由と人権をベトナムに持ち込もうとすると逮捕されたのです。ひどい話です。有色人種は人ではないから自由も人権もないということでしょう。フランスの人権は自己都合のものです。

 下流階級のベトナム人がどのような扱いをうけたでしょうか。

囚人の収容施設にて

「茅ぶきのバラックが長い列を作っていて、その中の一棟に入ったとき、私たちを迎えたものは呻き声と鉄の響きと、私の小鼻から離れない腐敗の臭気だった。窓が無いので、暗さに慣れようとする私の眼に徐々に映って来るのは、足を鉄の鎖でつながれて二列にされ、木の枠に窮屈そうに詰め込まれて、坐ったり寝たりしている囚人だった。バラック一棟に二百人の囚人が収容されていて、彼等は一斉に、その熱病患者のような絶望的な眼を私たちに向けて哀願の手をさしのべた。私には黒い皮膚がその骨の上にこびりついた顔と、衰えて皹の入った唇と、一面に膿を持った傷だらけの手足が解った。
(中略)
 その生理的な衰弱は赤痢に対する抵抗力がないために、死ぬものが少なくない状態なのだ。死体の運搬は毎朝行われ、バラックの一棟に一日に平均2,3人の死亡があるということだった。
 囚人は大部分ここへ入れられてから数ヶ月経っている。彼等は何をしたというのだろう?博士と州知事とが協議して名簿を調べている間に、私はこのような質問で数名の囚人に尋ねてみた。そしてそれを私に従ってきてくれたベトナム人が通訳してくれた。不幸な囚人たちは私の問いに低いもの憂い声で答えた。彼等は税金が納められなかったのだ」


 人権国家の正体です。一応、フランスの名誉のために書いておくと上記引用はアンドレ・ビオリスさんというフランスの女性作家がベトナムでおこっている非人道的な行為をフランス本国で告発したものです。

 そして第二次世界大戦期、日本軍はベトナムに平和進駐し、フランスと同居することになりました。戦局が逼迫した昭和20年(1945年)3月9日、日本軍は反仏クーデターを発動(明号作戦)。3万の日本軍は9万のフランス軍を撃破します。そして阮朝(グエンちょう)の保大帝(バオダイ帝)はベトナム帝国としてフランスからの独立を宣言しました。ラオス、カンボジアも同様に独立しました。保大帝は
「戦争終了後は友邦日本とともに苦難を越えて共同してゆきたい」と語りました。日本敗戦後も多数の日本兵士がベトナム軍に参加しフランスと戦っています。(第一次インドシナ戦争) 昭和61年(1986年)に8人の元日本兵がベトナム政府から表彰を受けています。フランスは人権国家で日本は侵略国家だったなんてわけありません。まったく逆だったのです。



参考文献
 徳間書店「GHQ焚書図書開封2」西尾幹二(著)
 中公新書「物語 ヴェトナムの歴史」小倉貞男(著)
 WEB草紙「ベトナム秘史に生きる日本人」玉居子精宏(著)
  http://web.soshisha.com/archives/vietnam/2007_0802.php
参考サイト
 WikiPedia「ベトナム」「阮朝」「ベトナム帝国」

添付画像
 成泰帝(PD)

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