(ありがとう 台湾)
あの東日本大震災からもう1年が経とうとしています。我々日本人はあの震災で何を教訓としたのでしょうか。
私が被災地に住んでいて思うのは、平時から地震に備えておくこと、津波を真剣に考えなかったこと、政権がひどいと天災が人災となり復興が進まないこと、政治家は肝心な時に存在感がなくなり何の役にも立たないこと、でありました。そして、破壊された我が地域で見たものはお互い困窮したあの状況で日本人としての互いに譲り合う精神でした。
先日、このブログで取上げたチベット出身のペマ・ギャルポ氏の著書『最終目標は天皇の処刑~中国の日本解放工作のおそるべき全貌』をご紹介したところ、数名の方々から、この本を早速購入して読んでいます、とのご連絡を頂きました。非常にためになることが書かれておりますので多くの方に読んで頂きたく思います。出たばかりの本なので多くは紹介できませんが、気になるところを一部ご紹介したいと思います。
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東日本大震災で、大きな被害を受けた日本に対し世界各国から様々な援助の手が差し伸べられました。それは政府からだけではなく、各国民一人一人が不幸に見舞われた日本人に心底からの応援をしてくれました。
例えば、台湾で集まった義援金は震災後1カ月足らずで日本円にして140億円を超えました。
しかも、その大半は一般市民からのものです。アメリカの赤十字による寄付が100億円ですから、人口がアメリカの10分の1に過ぎない台湾で140億円も集まったということは、如何に彼らが心配してくれているかの表れでしょう。
その後もその額は増え続け、台湾総統府の発表によると2011年5月1日の時点で約163億円、最終的には200億円に迫る金額で、海外の義援金としては過去最高額だそうです。
ところが、この事実を報道したのは一部のメディアに過ぎませんでした。
その一方で、中国から15人の救援隊が派遣された時は、「民族の感情を超えた人道主義」と言った美談仕立てにして、大手メディアが大々的に報じています。
一方、インドから中国の3倍に当たる47名がやって来て、過酷な滞在環境の中、瓦礫の山の中からの遺体収容など一番つらい仕事を受け持ちました。
インドだけではありません。中国以外にも様々な国から救援隊が駆けつけて、本当に親身になって働いてくれたはずです。にもかかわらず、ニュースになるのは圧倒的に中国のことばかり。
ちなみに中国からの義援金は10億円に満たない額です。金額や人数の多寡を、あまりとやかく言うつもりはありませんが、それにしても台湾が10数倍の金額を寄付してくれた事実を、ほぼ無視するというのは、あまりにも不自然ではありませんか。
東日本大震災では、津波による被害によって、福島第一原発で放射能漏れ事故も発生しました。世界規模の放射能汚染を各国が懸念する中、日本政府は真っ先に中国に向かい、事故の状況を説明しています。外務省は他の各国についてもそれぞれ説明に行くと言っていましたが、なぜ、中国が最初なのかという明確な説明はなく、釈然としないものがありました。この事実も、日本のメディアはほとんどベタ記事でしか伝えませんでした。
また、救援隊に関して言えば、台湾はいち早く派遣を表明して準備を整えていました。ところが、日本政府は理由をつけて3日間も足止めしたのです。その結果、彼らはしびれを切らして見切り発車で駆けつけてくれました。これもまた、中国に対する配慮と考えられます。このような自国の非常時にまで、中国に遠慮する日本の外交とは何なのでしょうか。
こうした報道や政府対応の偏りに、何か作為的なものを感じます。日本に対する中国の工作がいかに走行しているのかを物語っているのです。
しかも、中国は救援隊を派遣する一方で、中国軍ヘリコプターを西南海域で自衛隊の艦船に異常接近させたことが、震災直後に2回あったのです。彼らには「隙あらば」という気持ちは常にあるのです。
菅前総理は震災被害に対して10万人の自衛隊員を救助に投入すると発表しましたが、実際に投入するにしても、わざわざ発表するのは危機感がなさ過ぎると思います。中国は当然、「それなら日本の国境防衛がどの程度手薄になっているのか試してみよう」という気持ちになるでしょう。
このような非常時なのですから、日本に対しての一切の挑発行為を慎んで然るべきなのに、中国はやはり抜け目なくやることはやってくる。その点に、まさに中国らしさを感じました。
国際社会の目がなければ、尖閣諸島あるいは沖縄まで入っていたかもしれません。
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被災した日本を踏み台にして支那・朝鮮にしか目が行っていない政権では、まともな復興など望むべきもなかったのです。
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