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友愛精神の残酷性

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2009/6/18(木) 午後 8:58敬天愛人の屁理屈練習用  Yahoo!ブックマークに登録
  御来訪感謝申し上げます。

 今日は当地福島も朝から雨が降りしきり、やっと梅雨らしくなったかと思ったのも束の間、午後にはやんでしまいました。

 久しぶりのまとまった雨を期待したのですが、今年は例年のような降雨量は見込めないのかもしれません。

 丁度、雨がやむ頃にこのような話題が飛び込んで来ました。
 
 

北、攻撃するなら日本=若手将校が影響力-米専門家
6月18日12時25分配信 時事通信

 【ワシントン17日時事】米シンクタンク「国際政策センター」のセリグ・ハリソン・アジア研究部長は17日、下院外交委小委員会で証言し、「北朝鮮との戦争があるとすれば、北朝鮮が攻撃するのは韓国ではなく日本だ」との見方を示した。ハリソン氏は今年1月に訪朝し、北朝鮮の政府や軍部高官と会談している。
 同氏は「金正日総書記が病気で日常の公務を減らしてから、海外経験のない国粋主義的な若手将校たちが指導部で強い立場にある」と指摘。これらの将校は、金総書記が2002年、訪朝した小泉純一郎首相(当時)に日本人拉致問題を認め、謝罪したことに憤激していたと述べた。
 さらに、国連安保理制裁によってこれらの若手将校が一層立場を強め、「日本との戦争になった場合の北朝鮮の軍事力について、非現実的な分析を行っている」と警告した。
 

 相変わらず、素晴しい民族性であると申し上げるしかありません。
 ハリソン氏の意図は知る由もありませんが、アメリカらしいといえばアメリカらしい話であります。

 この記事を読んでまず感じたのは、米国としても北朝鮮の動向を一応気にはしているが、それほど深刻なものと受け止めていないのも現実であります。
 しかし、日本が騒ぐので下院としても形だけでも取り繕おうとアジア研究部長を呼んで話を聞くことにしただけのことでしょう。

 アメリカにしてみれば、北朝鮮の存在など取るに足らないものであり、事実、アメリカ国民のどれだけの数が北朝鮮の存在を知っているかも覚束ないレベルであります。

 ましてや、軍事的にアメリカに仕掛けて来るなどという命知らずの国家があるなどとは夢にも思っていないのが、自他共に認める世界ナンバーワンの軍事大国アメリカの心情であります。

 したがって、北朝鮮がどんなに挑発的行為を重ねてもアメリカは、まさか「自分に火の粉が飛んで来る」などとは想像も付きません。
 
 そんな程度の認識しかないアメリカの政府・議会にとっても、軍事的には、ハリソンアジア研究部長の今回の報告は「なるほど、そんなものだろうなあ~」と素直に納得できる証言であったと思います。

 アメリカの本音は、(世界最貧国の)北朝鮮程度の小国との紛争にわざわざ出向くほどのことではあるまい、前衛部隊の日本の自衛隊で充分ではないか、というのが元々の認識であると想像いたします。

 北朝鮮が「俺たちを無視するならば、日本を攻撃するぞ!」という脅しをかけて来たとしても、アメリカは「そのような挑発行為は、日本と同盟関係にある我が国としても決して容認できるものではない。」つまり「やれるならやってみろ!」というメッセージを発してお茶を濁す程度でしょう。

 アメリカは、日本と違って戦争でメシを喰っているプロであります。
 北朝鮮に交戦能力があるのかどうか、紛争が勃発した場合どの程度の武力があるのかもすべて調査済みであります。
 また同時に北朝鮮との紛争が起きた場合、中露が余計な動きをしないようにクギを刺すこともすでに処置済みであります。

 ですからこの報道が意味するのは、「そろそろ日本も平和ボケから目覚めろよ」というアメリカからのメッセージと考えれば一番良いのです。
 「自分の国は自分で守るしかないのだよ~」ということであります。
 自らの身を守る意識があって初めて日米安保条約が効を為すのであり、アメリカも堂々と参戦することができるのですが、日本が、政治家が官僚に仕事を丸投げするように、自国の防衛までもアメリカに丸投げするのでは「それはねえだろう!」ということであります。
 韓国のようにその能力がない国ならまだしも、充分過ぎる能力を持っている日本が曲りなりにも主権国家としての義務を放棄するのは許されないよう!ということでもあります。

 世界の警察国家を自負していたアメリカも、今の現状では、日本くらい経済力も技術力もある一人前の国まで手取り足取り面倒見ていらないというのも本音であろうと考えます。
 側面的支援、後方支援をすることはいささかもやぶさかではないが、自主的な行動が前提であると言いたいのだとも考えます。

 いわば「北は日本を攻撃対象としている。さあどうするニッポン!」という問いかけと思えるのです。

 ならば「受けて立ちます!!」という覚悟のメッセージをアメリカに明言すれば良い事であります。

 そのメッセージだけで北朝鮮はビビることは間違いありません。

 「腹が減っては戦はできぬ」という言葉が昔から日本にはあります。
 軍上層部は贅沢をしているかも知れませんが、一般兵士達は食料も満足に与えられず、常に腹をすかしている状況で士気を望む事自体が過酷な話であります。
 現実にはマジの戦闘行為をしたくても出来ないのが北朝鮮の現状であります。

 日本が何らメッセージを北朝鮮に送らないでいると困るのは北朝鮮なのです。
 引くに引けないのです。
 毅然として「売られた喧嘩はいつでも買うぞ」と言ってやれば、あとは向こうが屁理屈と言い訳をつけて折れてくるだけの話なのです。

 南に住んでいる同じ朝鮮民族の韓国が、日本海を「東海(トンヘ)」と馬鹿騒ぎしていますが、これも単なるマスターベーション的な行為であり深い意味はないのです。
 この問題に関するアメリカ人の言葉を借りると「日本列島があるから、日本海とか東海とか騒いでいるが、日本列島がなければ、あの海は太平洋でしかない!」と言い放ちました。
 つまり竹島問題同様、何ら利益も生まない民族のプライドを満たすだけの不毛なものに過ぎないのであります。

 案外、それを一番分かっているのが他ならぬ韓国人なのです。
 単なる「代償行為」であるということを。
 
 元々は存在しない民族のプライドを訴えて来るのであれば、我が日本も元々存在する民族のプライドを訴えてやるしかないのです。

 それが国際社会における礼儀作法であると確信をもって申し上げます。

 それが危機を回避する理性と知性なのであります。

 冒頭画像のような世界最高の最先端技術を駆使した高速鉄道を作れるのは日本だけであります。

 「友愛」などというエセヒューマニズムほど、国際社会にとって残酷なものはないのであります。
 

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