予測されていた通り、韓国は、フランスで開催されているアングレーム国際漫画祭において、漫画企画展として「慰安婦展」を開催したそうです。一方、日本側が準備してきた”対抗漫画”は撤去させられたというのですから、主催者側のアンフェアな対応には落胆させられます。
この件を重く見た日本側も、鈴木庸一・駐フランス大使がパリでの29日の会見において、アジア助成基金や日韓請求権協定を挙げて、”解決済み”との立場を説明したそうです。しかしながら、この説明では、むしろ、逆効果となります。否定すべきは、”日本の軍人が朝鮮女性を戦場に強制連行した”とする韓国の国策漫画において描かれている内容であり、”解決済み”の説明では、こうした非人道的な行為を日本国が過去に行ったことを認めたことになるからです。つまり、”事実は存在しましたが、その償いは既に済んでいます”ということになり、韓国側の主張を一部ではあれ認めることになるからです。
事態は、既に”解決済み”では解決できない段階に来ているのですから、政府は、新たな対応策にこそ着手するべきです。そしてそれは、十分な証拠と根拠を示した上での河野談話の否定しかないのではないかと思うのです。
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