懸念されていた通り、日本国からPKO部隊が銃弾の供与を受けた件で、韓国政府は、謝礼どころか、日本政府への批判を強めているそうです。日本国政府は、人道的な観点から支援を決定したにも拘わらず、支援した相手国から批判を受けているのですから、逆恨みも甚だしいと言わざるを得ません。
戦地にあっては、弾薬の不足は致命傷ともなりかねず、陸自の部隊からしますと、1万発の銃弾を供出すれば、それは、即ち、自部隊の安全もまた低下することを意味します。日本国の自衛隊は、自らの危険を承知で韓国部隊に銃弾を提供する一方で、韓国側は、自衛隊の配慮を慮ることなく、自分達の安全と面子さえ守られればよいと考えたのでしょう。一方、内戦への突入が現実味を帯びてきた南スーダンの情勢を考えれば、日本国側には、韓国の要請を拒絶するオプションはあったでしょうか。仮に、拒絶したならば、韓国側は、今度は、危機にある韓国PKO部隊と同区域の避難民を見捨てたとして、日本国の非情さを、国際社会に向けて大々的に宣伝したかもしれません。何れにしましても、韓国と関わり、韓国を援けたがために、日本国は、当の韓国から非難されることとなったのです。
韓国は、日本国による武器輸出三原則のなし崩しを阻止したいようですが、この一件は、むしろ、非韓三原則―助けない、教えない、関わらない―の正しさを証明したようなものなのではないでしょうか。
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