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Channel: 電脳工廠・兵器(武器,弾薬)庫
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[転載]二・二六事件 汚名は見直されるべきではないか

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                        二・二六事件慰霊像
 
2月26日を前に、この記事を書かせていただきます。なぐり書きのほどご容赦ください。
(尚、二・二六事件詳細は「学校で教えない歴史」で数回に亘って書いております)
・・・・
 
明治維新第一の功臣と言われた西郷南洲翁(隆盛)は、明治10年の役で自ら首領となって官軍に抗したため、“賊魁隆盛”とも言われたが、明治22211日にはその賊名を許されて正三位を贈られた。
この西南の役による南洲翁の立場は、二・二六事件の青年将校以上に重大であるが、その心事が君国を思うにあったことが認められ、生前の功労を思し召されて正三位の御沙汰となったのであろう。
 
昭和11226日払暁。
第一師団管下の青年将校約20名が、部下の兵士一千数百名を引率して叛乱を起こした。
降り積もる雪の中を実力行使して、当時の重臣らを襲撃して、国中を震撼させた事件、二・二六事件。
上官の意向を無視して兵を動かし、多くの重臣を襲撃したその罪は、もとより万死に当たる。
ただ、当時の上層部が、この事件の日本歴史上における重大性に気付かず、その頃の軍部内における「皇道派」と「統制派」との勢力争いも知らないがために、この事件を何の反省もせず、ただ一方的な憎しみを以て青年将校たちを極刑に処した。その誤る処置が、その後の日本の戦争突入となったことは事実である。
処刑された安田優少尉(25歳)は法廷で、「軍上層部が戦時統制経済によって独占利益をむさぼろうとする財閥に懐柔され思うがままに操られてしまうと、国家は意図的に引き起こされる戦争によって滅亡の危機に直面しかねない・・」 まさに国を憂う発言であった。
 
統制派の代表で陸軍きっての切れ者の永田鉄山は北支の資源獲得などのため「支那を叩け」という考えであった。それに対して皇道派は「一度支那大陸に足を踏み込むことは世界戦争を覚悟せねばならぬ、支那を安買いすることの危険である」ことを主張し、ソ連の防共こそ重視すべきとした。
これが表面化したのは19336月の満州事変後の日本の国防政策を決定する省部会議であった。
しかし、この会議内容は最高機密であったにもかかわらずどこから漏らされて、いつの間にか「皇道派はソ連と戦争を従っている」と言われ、対ソ恐怖論をいだく宮中の重臣や財界、政界が皇道派を自然に危険視するようになっていったのだ。しかし、事実は全くの逆であった。
 
永田鉄山の支那と戦争突入すべきと財閥との癒着を危惧した相沢三郎中佐は、ついに永田鉄山を殺害し天誅を加えた。二・二六事件の前の年の8月であった。相沢を慕った青年将校たちは大きな影響を受けた。相沢は今も処刑された青年将校たちと共に賢崇寺にいるのはそのためである。
 
我が肇国(国がはじまって)以来の歴史を学び、軍人勅諭、教育勅語、帝国憲法によって日本の国体が万邦無比であると教えられた皇道派青年将校たちが、その国体を護ろうと起こした叛乱であった。
しかし、この事件によって皇道派が追い出されると、統制派は事件直後からこの事件関係の報道・言論を一切禁止し、厳重な取り締まりが行われ、事件の処理に当たった特別軍法会議は非公開で弁護もなし、しかも一審だけの暗黒裁判を行った。事件の真相は軍発表だけで、この報道管制は厳重に続けられたまま戦争に突入していった。従って事件について国民が知らされたのは軍発表以外何もなかった。
戦後になって埋没していた資料が発表された。しかしまだまだ謎も多いのだが、国民はもはやこの事件のことは学校でもきちんと教えられず、五・一五事件との違いすら分からず、何にことやらわからないのが実態であろう。
 
昭和41年、「華族―昭和百年の側面史」で事件当時に内大臣秘書官の木戸幸一はこう言っている。
「二・二六事件が起こることを知っていた。・・・。僕は1カ月も前から情報をキャッチしていましたよ。今度は軍はえらいことをやる。千人くらいの人間が動くという情報なんです」
情報を知っていたならばなぜ叛乱を阻止しなかったのか。
 
陛下に近い木戸幸一は事件後も陛下に青年将校を早く処分するように上奏していたようだが、この時の陛下の御判断に少なからず影響したのは間違いないでありましょう。
事件後、陛下は「反逆の徒を徹底的に鎮圧せよ」と何度も仰せられていた。
この木戸は大東亜戦争時も陛下のそばにいて、歪んだ情報を与えていた。その時、木戸と同居していたのは都留重人というアメリカ共産党員であり、コミンテルンの手先であった・・・。
 
国家を敗戦に導いた統制派の失態とともに、青年将校たちの一片の志を顧みて、その汚名は見直されるべきではないか。
 
 
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転載元: さくらの花びらの「日本人よ、誇りを持とう」


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