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Channel: 電脳工廠・兵器(武器,弾薬)庫
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[転載]異国にいて想う日本(3)

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「戦争は卑劣だ。が、最も卑劣な行為ではない。それよりも、戦争は無意味だと考える腐敗し、堕落したモラル、愛国心にしがみついていることのほうがもっと卑劣だ。戦うべき対象もなく、自分の身の安全の方が大切だと考える人間ほど惨めな生き物はない。そういう人間は自分よりも優れた人間の助けによってしか、自分自身、自由の身になれない、情けない生き物だ」
ジョン・スチュアート・ミル
 
異国にいて想う日本(3)
-いつ蘇る日本の誇り-
 
歴史を知ることは、決して心躍る楽しいことばかりではありません。綺麗事ばかりでもありません。心ならずも命を賭けた戦いに出なければならないこともあれば、隠忍自重で機を待つ辛い日々も見えてきます。時に心を引き裂き、古傷に塩を塗るかもしれません。しかし、それが事実であれば直視しなければなりません。そうした悠久の歴史の中を延々と受け継がれてきた祖先の血が私たちの体の中に流れているのです。歴史を知ることは、自分を知ることでもあるのです。今の自分は悠久の歴史の中に位置づけられるものであり、これから続く子供たちへの通過点なのです。わたしたちは、日本人として生まれ、いつの日か日本人としてこの世を去ります。国籍を変えても血を変えることはできないのです。
外国では、その国に生まれたことに誇りを持ち、特に外国人に対しては「誇り」ます。そして、「歴史」は、必ず、「自国」を中心とした歴史であり、故に自国は常に平和を愛し、降りかかる火の粉を先人たちは血を持って振り払い、独立を守ってきた、と自国の行動は、正しいものであると教えられます。タイでは、ビルマ、ラオス、カンボジアとの争いは数えきれないほどありますが、必ずタイが中心で、タイに正当性があります。故にタイの国民はタイ人であることに誇りを持つのではないでしょうか。タイ族以外のタイ人であっても、凡そ、タイ人と名乗る限り、タイ人であることを誇り、タイ人であることに喜びを感じることは当然のこととされています。どの家庭にも国王の御真影が飾られ、更には、国王即位60年に際しては、全国の各家庭に御真影が政府により配布されました。目線よりも高い場所に御真影を飾り、毎日朝夕にはテレビで国歌が流れ、公式行事では国王賛歌が流れると、自然に国民も王室に対する尊敬の念が根付きます。対して、君が代を歌うことを拒否し、日の丸掲揚に起立することを拒否する教師を日本人は自らの汗から生まれた税金で養っています。「国柄」を否定する教師に対して国民が非難の声を上げない国が正常でしょうか。日の丸を平然と踏み躙る人を咎めることもせず、唯々諾々と入国を許しています。それでいいのでしょうか。
戦後、我が国はそれまでの「覇気」を失い、故ない十字架を背負わされ、「堪え難きを耐え、忍び難きを忍び」、「後ろめたさ」を感じながら只管下を向いて脇目も振らず額に汗して働き、働いてきました。廃墟の中からでも文句一つ言うわけでもなく、律儀にも「賠償金」を各国に払い続けてきました。「謝罪」を求める国があると、「平身低頭」するように「謝罪」を繰り返してきました。それは、いまだに続いています。我々は永遠に謝罪し続けなければならないのでしょうか。それほどまでに罪深いことをしてきたのでしょうか。アジア諸国は、日本人の血と引き換えに独立を勝ち得たのではなかったのでしょうか。戦争=悪と言うのは日本に対してのみあてはまるのでしょうか。世界のどの国も戦争は権利として保持されているのではなかったでしょうか。それ故にでしょうか。アジア・アフリカに植民地を持った欧米西洋列国の中で旧植民地に謝罪した国があったでしょうか?香港返還に際して英国は謝罪したでしょうか?マカオ返還に際してポルトガルは謝罪したでしょうか?韓国は、ベトナム戦争時の自国軍の住民に対する残虐行為に現地では謝罪しましたが、後日自国内でそれを撤回しました。
「八紘一宇」のもと、シンガポールを解放した日本軍兵士は、それまでの敵兵であるインド人たちと共に食事をし、オランダ軍を駆逐したインドネシアでは、若者たちに武器を与えて軍事訓練までしました。そうした「日本の心」がビルマの、インドの、インドネシアの独立戦争となりました。しかも、オランダより膨大な戦費を要求されたインドネシアの窮状を救ったのは、再
起不能なまでに打ちのめされた戦後の日本でした。鉛筆すら自国で作ることが出来ず、米国製を「買わされた」フィリピン人が、かつての日本統治の「台湾」「朝鮮半島」の経済発展に羨望の目を向けることに、現代の日本人は気付かないのでしょうか。日本が台湾、朝鮮半島に齎した「近代化」に対して、西洋列強はマジア・アフリカの植民地に対して自国言語と伝統的統治権力構造の破壊以外の何を残したのでしょうか。彼らが標榜する「自由」「平等」を現地社会に適用したでしょうか。ロシアを撃破した日本の快挙にアジアの先人は自国の独立の夢に希望を見出し、アジア地域での西洋列強を駆逐した日本陸海軍の壮挙、日本軍の進撃を現地の人々が歓喜して迎えたのは何故でしょうか。大東亜戦争が西洋列強のアジア植民地支配を打破し、植民地を解放した事実をいつ理解するのでしょうか。タイの王族でもある元首相ククリット・プラモートは,「日本というお母さんは、母体を壊してまでもアジア諸国という子供を産んでくれました、・・・われわれは12月8日を忘れてはならない」と言っています。日本人は、このククリット元首相の意図とは全く逆の意味で12月8日を捉えます。何故でしょうか。何故、国の存亡を賭けた対米開戦を決断せざるを得なかったのか、と言う先人の苦悩を考えないのでしょうか。
我々は、河原の石から生まれたわけでも、木の股から生まれたわけでもなく、連綿と続く歴史の中で生を受け、その血の中に祖先を抱いて、ともに生きています。歴史・文化とは遺伝子として先祖代々連綿と受け継がれ、体に流れるそうした血の連続であり、民族の根本をなすものです。従って誤った歴史・文化は、そうした血の連続を断つものです。外国に出た日本人が、いつとはなしに「日本」について考え、学校教育で受けた画一的な日本の歴史に疑問を抱き始めるのは、正にこうした「先祖の血」の叫びなのかもしれません。「嘘も百篇言えば本当になる」とばかりに、「捏造物語」を吹聴してひたすら「日本=悪」を喧伝する国が傍にあります。外国に出てまで「日本」を誹謗・中傷する日本人もいますが、そんな彼らの外国での生活を守っているのは「菊の御紋の日本国旅券」であることの矛盾に気付かないのでしょうか。皇室を、日本を非難しながらなぜ彼らは日本国籍を保持し続けるのでしょうか。
日本国内だけであれば「嵐が過ぎるのを待つ」かもしれませんが、外国では「反論」がなければ事実と見做され、徹底的に攻撃され、時に裁判にもなれば、かつての「その場凌ぎの謝罪」が証拠として採用されます。それは、生活基盤の喪失になり、立ち上がる余裕を与えられません。外国にいれば倒れる前に戦わなければならず、戦う為の武器は、銃ではなく、正しい「歴史・文化」であり「日本国に対する愛情」であり「日本人としての誇り」であり、死してもなお「日本人の誇り」を持って戦い続けることではないでしょうか。
「日本の心」を持って世界に対しながら、「自国」と「外国」は「異なり」、「自国」に勝る国はない、というのが世界の常識であることをしっかりと受け止める必要があります。その「違い」を認めた上で「対等」に付き合うことが肝要です。他国よりのいわれなき「誹謗・中傷」を無批判に受け入れた時、世界の笑いものとなり、「サンド・バッグ」のように叩かれ続けるでしょう。
もしも、「日本=悪」という誤った歴史・文化を幾代にも亘って教え込まれてしまうと、終には民族としての「誇り」は失せ、「この世に存在する資格」すら自ら捨てることになるでしょう。現下の日本人に必要なことは、文化の基である日本語教育であり、日本語による思考基盤の上に築かれる「日本視点」での「日本の歴史」を習得し、その日本の歴史に関わるものとして、それぞれの時代のアジア史、世界史を見て行くべきではないでしょうか。アジアの歴史も、世界の歴史も全て「日本視点」で見なければ、世界の中の日本の歴史を正しく把握することはできません。「自らの歴史=自らの根っ子」を知って初めて外国人に対して「日本を語る」ことが出来ます。
「日本人の心」は世界の全ての民族に共通するものではないとはいえ、日本が世界に誇る「美」であり「文化」です。「文化」であれば、他国との相違を理由に放棄することはできない筈です。「文化」の破壊、放棄は自らの存立基盤の破壊・放棄に過ぎないのではないでしょうか。他者に対する「思い遣り」「労わり」が「無私」であるが故に、それは尊いのです。すべての民族が「人類」という共通項で括られるが故に、「八紘一宇」の考えが自然と生まれてきます。「八紘一宇」の考えは、いつの日にか「日本の心」として感応する人が出てくるものと思います。アジアの多くの国に今もある「親日」の風潮は、まさに「八紘一宇」の波及効果ではないでしょうか。日本人が本来持っている「日本の心」に気付き、戦後の日本社会を覆う被虐の闇を払い、誤った歴史観を廃し、先祖代々営々として作り上げてきた「本来の日本」に立ち返ることを願ってやみません。
(了)
 
 
 
いざ子らよ 戦うなかれ 戦わば 勝つべきものぞ 夢な忘れ
東郷茂徳
 
我ゆくも またこの土に 帰りこむ 国に報ゆる 事の足らねば
東条英機陸軍大将・首相

転載元: チエンマイの原風景


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