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君が代
畏くも天皇、皇后両陛下におかせられましては17日、東京・上野の日本学士院会館で「日本学士院第103回授賞式」に行幸啓あそばされた。今月10日から体力低下などのため宮城(皇居)御所でご静養あそばされておられた皇后陛下が、約1週間ぶりに宮城の外でのご公務をなされあそばされた。
今回の「日本学士院賞」受賞者は9人の研究者。16世紀ドイツの宗教改革者、マルティン・ルターの研究者として知られる東京大大学院の松浦純教授(63)と、通常の物質では見られない性質を示す「強相関電子材料」の研究で功績がある理化学研究所の十倉好紀(とくらよしのり)・創発物性科学研究センター長(59)は「恩賜賞」も併せて受賞した。
日本学士院は、教育・学術の進歩発展を図るため、明治12(1879)年1月15日に創設された東京学士会院をその前身としています。日本には江戸時代、徳川幕府下に昌平黌や蕃書調所など官立の学校があり、すでにこれが当時として一種の学士院及び大学の機能をもつものでありましたが、19世紀以降、欧米諸国との交流が開け、日本が近代化の途をたどるに際して、時の政府が教育文化の欧化に意を用い、東京学士会院を設立しました。
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恩賜賞、日本学士院賞及び日本学士院エジンバラ公賞の授賞制度は、明治43年に創設され、学術上特にすぐれた論文、著書その他の研究業績に対して授賞を行っています。授賞式は明治44年より毎年挙行され、平成25年度で第103回を迎えました。昭和24年以降の授賞式には天皇陛下の行幸を、平成2年からは天皇皇后両陛下の行幸啓を仰いで挙行されています。過去の受賞者には、木村栄、高峰譲吉、野口英世をはじめ、後にノーベル賞を受賞した湯川秀樹、朝永振一郎、福井謙一、江崎玲於奈、小柴昌俊、野依良治、鈴木 章がいます。
また、昭和62年には、本院名誉会員エジンバラ公フィリップ殿下からの申し出により、「日本学士院エジンバラ公賞」が創設され、広く自然保護及び種の保全の基礎となるすぐれた学術的成果を挙げた者に対して、この賞を授与することとしています。第1回の授賞は昭和63年6月に行われました。昭和31(1956)年、日本学士院法の公布により、学士院は再び独立、碩学優遇の府として、また学術の発達に寄与するための必要な事業を行うべき機関として、授賞、紀要発行、国際学士院連合における史料編纂活動、外国アカデミーとの会員交流などの諸事業を続行しています。
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