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[転載]「たたずまいの美しい国、日本へ」 今一度、日本人として考えてみたいこと。

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              日本人が変わっても、日本の自然は決して変わらない
 
 
産経新聞が『国民の憲法』要綱を発表されたことに対して中山恭子参議院議員が産経に「たたずまいの美しい国、日本へ」を書かれています。一部抜粋して掲載させて頂きます。
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敗戦後の日本で、民主主義、多数決、個人主義、人権といった概念は絶対の真実のように考えられた。
だが、例えば、個人主義が徹底した社会は非常に孤独な社会になりがちで、決して好ましい社会の有り様ではない。日本が大切にしてきた家族の温かさ、その何ともいえぬ温もりある社会は長い年月をかけて培ってきたものであり、決して失いたくない
 
人権についても、その単語自体はなかったものの、日本人は常に互いに他を思いやり遠慮し合いながら生きてきた。そこには、生きとし生ける者への慈しみの心があり、西洋の人権をはるかに超えた概念が包含されている。
 
個々の社会、地域が育んできた文化は固有の価値があり、尊重されるべきものである。国際法を遵守しつつ、法の在り方は各々の文化を基にしたものであってよい。
ハンチントン氏は世界の文明を8つに分け、キリスト教、イスラム教文明と並び日本は一国で一文明を有していると書いた。
日本が長い歴史の中で多種多様の異文化も咀嚼し熟成させた文化は、豊饒さと包容力を誇る湿潤な風土は、物事を白か黒かで割り切ることのない精神性も育んできた。その日本文化は21世紀、ポストモダンの時代に国際的に大きな存在感を示し平和に貢献し得る。我々は自らの歴史と文化の深みと価値に気付かねばならない。
 
大使として3年を過ごしたウズベキスタンの首都タシケントに、ナヴォイ劇場という素晴らしい建築物がある。壁面のプレートに、「45年から46年にかけ極東から強制移送された数百人の日本国民がこの劇場の建設に参加し、その完成に貢献した」と刻まれている。「日本人捕虜」という表現を、91年、ソ連からの独立後初の外交案件として「日本国民」に改めたとカリモフ大統領から伺ったことがある。「日本と戦争したこともなければ日本人を捕虜にした覚えもないから」との理由である。
シベリアに抑留され中央アジアで重労働に従事させられた「日本国民」の働きぶり、生活ぶりは現地の人々に感銘を与え、今も語り継がれている。66年に首都を大地震が襲い、周りの建物は全て崩壊したにもかかわらず、この劇場はびくともしなかったという。
戦争に負け帰国できるかすら分からない中にあってなお、若者達は日本人として恥ずかしくないように陰日向なく働き、良い物を残した。彼らは各地で任務に就いていた混成部隊である。当時の若者達に、「お天道様が見ている」という教えが家庭や社会を通じて広く浸透していた証左だろう
 
和を重んじ、家族を大切にし、嘘をつかず、卑怯を恥とし、清潔に規律正しく暮らす。素朴な徳目を、日本人らしい立ち居振る舞いを、国民一人一人が思い起こし実践することで国全体のたたずまいまで美しくなると信じている
憲法とは物の根底の事柄を扱うものであり、法律で対応可能な項目はできる限り法律に委ねるのが日本の風土に合致する。西洋の法理論に則った多くの条文と章建てを前提とせず、日本独特の雰囲気を湛(たた)える憲法の制定に動き出そう。(2013.5.9 産経新聞正論)
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戦後、アメリカによって民主主義を与えられたとされ、その民主主義がいつの間にか“絶対”となり、誰もが否定できないものになってしまいました。そういう言葉がなくとも日本はもともと“民主主義”の国であり、あえてそんな言葉など必要なかったのです。
 
同じように人権という言葉も“絶対”とされてしまい、今やこれを否定しようものならひどい人間のようにされてしまいますが、記事にある通り、人権という「単語自体はなかったものの、日本人は常に互いに他を思いやり遠慮し合いながら生きてきた。そこには、生きとし生ける者への慈しみの心があり、西洋の人権をはるかに超えた概念が包含されている」と、この言葉の中にこそ日本的なものが書かれているのであります。
 
日本人は西洋的な個人主義の“孤独”が合う民族ではなく、家族の“温かみ”こそ長年培われてきた良き伝統であります。民主主義も人権も個人主義も、そんな言葉は本来の日本には必要ないくらい「和を重んじ、家族を大切にし、嘘をつかず、卑怯を恥とし、清潔に規律正しく暮らす」民族であるのです。特に昔から「お天道様が見ている」と親からも言われ続け、誰が見ていなくとも悪いことやずるいことをしない、自ら律することのできるのが日本人の生き方であります。
 
そういう家族が集まって地域社会を構成し、その地域社会が集まって国家となり、その中心にあるのが皇室であり天皇陛下であるのです。
天皇陛下自らこのような徳目を実践して国民に示されることで、国民もそれにならって徳目を実践する。その手引きが戦後廃止された「教育勅語」であり、そこに書かれている徳目こそ、現行憲法よりはるかに優れた日本人としての精神、日本の文化や国柄に合致するものでありました。
 
以上のことだけでも占領憲法は日本人に合わない異質のものであることが理解できるわけであります。 
今、日本人が“絶対”と思い込んでいる“空疎な言葉”に縛られ、それが左翼に利用され、日本人本来のよき生き方を捨て去ることは如何に愚かなことであるかを知ることが、憲法議論の前提でなければならないのであります。
 
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転載元: さくらの花びらの「日本人よ、誇りを持とう」


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