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Channel: 電脳工廠・兵器(武器,弾薬)庫
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[転載]古きよき日本への回帰

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筆者が師と仰ぐ、さくらの花びら大兄さまの秀逸記事、「最も生かしきれていない人材は女性、と安倍総理」に賛同し拙ブログ転載させていただきました。
拙ブログに、さくらの花びら大兄さまが転載御礼かたがた次のようなコメントをいただきました。

「夫婦共稼ぎが結果、核家族すら崩壊、そして家族各自が個人個人好き勝手ばらばらになっています。
今からでも大家族に移行していかなければ、いくら道徳を教えようが、国家の礎たる家族が弱体しては強い国家とはなりません。それは修身・斉家・治国・平天下の示す通りです。」


コメント終わり

いただいたコメントは正鵠を射ておられます。
拙ブログでも再三再四取上げて記事としていますが、
今の日本に必要なのは、愚かな政治屋が唱える「改革・維新」ではなく、戻ることです。日本人があるべき姿に回帰することです。
今の日本人は、日本のよき伝統、文化、風習、慣習、制度を過去のものとしようとしています。
本当にこれでよいのでしょうか?

約300年前、元禄年間に来日したフランス人は、「子育ては日本の最大の美徳で、到底外国人の及ぶところではない」とまで激賞し、160年前の文政年間に、来日していたフィッセルは『日本風俗備考』の中で、次のように述べています。
「私は親子の愛情の交流こそが、日本人の特質であると考えている。この密接な関係は、死ぬまで誰も引き裂くことはできない」。子供に対するこうした親の愛情が、田舎町に至るまで貸し本屋とおもちゃ屋を繁盛させていた。黒船を率いて来日したペリー提督も、日本の幼児教育の素晴らしさを賞賛しました。西洋人にとって、このような親子の愛情の交流の深さは驚きだったのだろう。そして、西洋人にそういう驚きと感嘆を与えたものが、もともとの日本の家族の姿だったのです。
この姿は、戦前までは、日本の家族に受け継がれていた。大正11年11月、20世紀を代表する科学者・アインシュタインが来日し、日本の家族主義の伝統に感銘をうけ、アインシュタインは次のように述べています。
 「日本の家族制度ほど尊いものはない。欧米の教育は個人が生存競争に勝つためのもので極端な個人主義となり、あたり構わぬ闘争が行われ、働く目的は金と享楽の追求のみとなった。家族の絆はゆるみ、芸術や道徳の深さは生活から離れている。激しい生存競争によって共存への安らぎは奪われ、唯物主義の考え方が支配的となり、人々の心を孤独にしている。
日本は個人主義はごく僅かで、法律保護は薄いが、世代にわたる家族の絆は固く、互いの助け合いによって、人間本来の善良な姿と優しい心が保たれている。この尊い日本の精神が地球上に残されていたことを神に感謝する」
西洋人によるこうした見方は、多くの日本人にとって意外な感じがするだろう。
戦前までの日本は封建的で、個人は「家」に縛り付けられ、自由が抑圧されていた、人権が保障されていなかった、その主たる原因は家父長制・男尊女卑の家制度にある、伝統的な家族制度を破壊したことによって、戦後の自由で平等な社会が実現したと、邪悪な思想にとらわれている人が多いからです。
確かに、そういう一面はあったかもしれません。しかし、戦前までの日本のあり方が、すべて悪かったわけではない。何もかも悪かったのであれば、上に引用したような西洋人の見方はありえません。彼らは、「子育ては日本の最大の美徳」「親子の愛情の交流こそが、日本人の特質」「世代にわたる家族の絆は固く、互いの助け合いによって人間本来の善良な姿と優しい心が保たれている」と言っている。そこに、戦後の日本では失われつつある、本来の日本の家族の美点があったと考えられます。

つい最近までの日本の家庭では、子供や孫と父母・祖父母・曾祖父母が同居し、世代間の協力が行われてきました。若い者は、人生の先輩の経験や知恵を尊重して老人を大切にし、老人は、愛情をもって子孫の養育に協力しました。社会においても、先人の努力によって今日の社会があるとして老人に感謝し、老人をいたわる敬老の精神がありました。老人も、子孫に文化・伝統を伝え、次世代に立派な社会や国を受け渡せるよう、生涯責任を果たす努力をしてきました。
 こうしたよき世代間のつながりは、さらに祖先と子孫の関係へとつながっていきます。日本人は、祖先と自分たちの生命とは切り離せないものと感じてきたのです。
自分の存在を考えてみると、父母があって自分がある。また両親にはその親があり、そのまた上にも親がいる。自分は父と母の2人から生まれたが、祖父、祖母は4人ある。曾祖父、曾祖母は8人、更に遡れば16人、32人という様に、代をさかのぼって、連綿と続いています。しだいに世代を重ねていくと、どれくらいの祖先につながるのかといえば、10代で約2千人、1代を30年として換算して3百年ぐらい、江戸時代の初めで2千人の祖先とつながる。28代、約840年さかのぼると、なんと1億3千万人にもなる。日本の現在の人口を超えてしまうわけである。50代さかのぼれば、平安時代の中ごろで何と20億もの人々と繋がる。人類が発生した時に遡れば、莫大な数の祖先がいることになります。
 これは生物学的・生命科学的な事実です。日本人は、こうした祖先から自分に続いてきた生命の流れを自覚、感謝し、その過去からの流れの中で自分の役目を考えてきたのです。それは、自分から子供・子孫へという、これから将来へ向かう流れの自覚でもあったのです。
 子として親に感謝する心は、親のまた親である祖先への思いとなっていく。子孫として今日あることは祖先のおかげであると感じて、祖先に感謝する。そして、祖先から受けた恩に対して、子孫としてこれに報いようとするのです。自分が祖先もそうしてきたように、子どもを産み育て、さらに子孫が幸福に暮らし、繁栄していけるように、親としてあるいは祖父母として、努力し、そこに自分のアイデンティティや役割意識を感じてきた。世代間の生命の継承という流れの中で、祖先には感謝と敬愛を表し、子孫には子孫繁栄の基礎作りに努めてきたのです。現世の日本人のように自分たちの代の幸福を望むだけでなく、祖先を慰霊し、子孫の繁栄を願ってきたのです。ここには本来の日本の家族の姿があります。
日本の家庭では祖先を大切にし、祖先の霊を祀り、祖先の生命が死後も存続し、祖先と子孫が霊的につながっているという観念がありました。祖先祭祀は、一般に仏教の教えと思われていますが、仏教に由来するものではありません。わが国独自のものなのです。
仏教発祥の地・インドには、先祖供養の風習はなく、お墓もなく遺体を川に流して自然に帰すところが多く見られます。本来、亡くなった人を供養するという考え方のなかった仏教が、中国を経て日本に入ったのちに、日本人がもともと行っていた祖先祭祀の習俗を取入れ今日に至っているのです。ですから、日本人が先祖供養をするのは、日本人本来の精神の表れなのです。

日本人は祖先祭祀を行うことで、自分の生命の源を敬い、祖先の生命は、どこまでも遡れば神に到る。それゆえ、祖先への崇敬の念は神への信仰へと連続していたのです。
日本人は、自分というものを一人ではないと考えていました。親も祖先も、子供も子孫も、みな自分と繋がっており、そういう繋がりの中に自分がいると考え、親子は一体であり、祖先と子孫も一体である。親子一体、祖孫一体が、日本精神の特徴なのです。それは、生命を重んじ、生命を大切にする生き方にも連なります。
戦後の日本では、生命というものが最高の価値であるという考えが一般的になった。そこで考えられているのは、個人個人の生命でしょう。しかし、実際の生命は、親から子、子から孫、祖先から子孫へと受け継がれ、受け渡されてきたものです
東日本大震災が発生した昨年「絆」が叫ばれました。
しかし、現在の復興状況、多くの諸問題を見るにつけ、関東大震災より見事に復興した戦前の日本を見れば、荒廃してしまった日本人の精神ばかりです。
今日、求められているのは、こうした生命観に基づく価値観であり。そして、生命の実態に基づいて道徳を考えるならば、家族から祖先へと道徳を広げていった日本の伝統的な道徳には、時代が変わっても失ってはならないものがあるのではないでしょうか?
 大東亜戦争は諸外国の戦争と違い、本土に近づくほど、熾烈を極めました。
何故でしょうか?
愛する国土、國體、郷土、愛する家族、祖国の伝統、文化を護る為だったのではないでしょうか?
これらは肇国以来の先人・先祖の思いでもあるのです。
わが国には優れた先人、偉人がおられます。しかし、それら先人・偉人の人間形成に影響を及ぼしたのは大家族での教育であり、父母の愛でした。
失ってはならない日本の姿です。

弁護士、法学者でもあり、秀明大学教授を勤められ、平成20年に亡くなった佐藤欣子氏は、次のように述べています。「戦後のわが国の家族の基本原則は個人の尊厳と両性の平等だけである(憲法第24条)。しかし、それは結局のところ、エゴイズムや相手を自分の欲望充足の手段視する孤独で殺伐たる人間関係をもたらした。日本の家族は一家の中心を失い、共通の信仰や理想を失い、祖先と子孫に対する責任も日本文化の伝承の役割も放棄したのである。そしてこれは日本人の人を愛する能力を大幅に破壊した。結婚を避け、子どもを生まず高齢者を嫌悪するなどはその結果に過ぎない」と酷評されています。



良識ある、国思う皆様、ご一考願いたい。







転載元: 美し国(うましくに)


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