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岩見沢で記録的大雪 770人420両 12施群、懸命の除雪![]() 住民が見守る中、独居高齢者宅に積もった雪を人力で除雪する12施群の隊員(1月19日、北海道・岩見沢市内で)
北海道中部の岩見沢市が記録的豪雪に見舞われ、1月17日から同22日まで除雪支援で陸自が災害派遣された。 北海道空知、石狩地方で12月から断続的に雪雲が入り込む状態が続き、岩見沢市では同16日時点で積雪が95センチに達し、市が豪雪対策本部を設置。1月11日以降20センチ以上の降雪が連日続き、同16日に昭和21年の統計開始いらい最大の積雪194センチを観測した。 市内幹線道で車の行き違いが困難になり、9路線の市内路線バスが全面運休。JR室蘭本線で普通列車の運休が相次ぎ交通が混乱。小中学校で臨時休校や始業式の開始が遅れ、民家やビニールハウスが雪の重さで全半壊する被害が続出。隣接する三笠市でも積雪が平年の約3倍に達し市民生活に大きな影響が生じたため、同17日午後6時50分、道知事が陸自12施設群(群長・野路敬也1佐、岩見沢)に除雪支援の災害派遣を要請した。 災派部隊は18日朝から人員150人、車両35両で岩見沢、三笠両市に展開。7条通りなど幹線道の積雪を民間のロータリー車と協力してダンプで運び出し、独居高齢者宅を訪れ人力で屋根の雪庇除去や玄関前の通路を拡張するなどの作業の1日3交代24時間態勢で開始した。両市への降雪は16日以降収まり、災派部隊は22日午後2時に撤収要請を受けた。 延べ派遣人員は約770人、同車両約420両。災派部隊が担当した幹線道の除雪距離は岩見沢市約5・8キロ、三笠市約3・5キロ。除雪を支援した独居高齢者宅は20軒だった。 |
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秩父・父不見山で山林火災 東方ヘリ部隊が消火![]() 山林火災の現場で空中消火作業を行う12ヘリ隊のCH47ヘリ(1月17日、埼玉県小鹿野町で)
群馬県と接する埼玉県秩父郡小鹿野町の父不見山(ててみえずやま、標高1047メートル)で1月17日、山林火災が起き、東方隷下のヘリ部隊が空中消火を行った。 同日午前、小鹿野町の隣の秩父市の山林で伐採作業中の男性から「近くの山林で煙が上がっている」と119番通報があり、栃木、埼玉の県防災ヘリと東京消防庁のヘリが消火にあたったが鎮火せず、午後1時、埼玉県知事が陸自1師団長(練馬)に災害派遣を要請した。 東方航(立川)、1飛行隊(同)のUH1多用途ヘリ3機、OH6偵察ヘリ2機が現場の情報収集を行い、午後3時すぎから5時すぎまで12ヘリ隊(相馬原)のCH47輸送ヘリ2機が計9回約45トンの空中消火を行った。 ヘリ部隊は18日朝から活動を再開。東方航、1飛などのUH、OHヘリ計6機が情報収集、12ヘリ隊のCHヘリ3機が空中消火を行い、午後2時半すぎ撤収要請を受けた。 火災は約5ヘクタールを焼き、同3時前に鎮火。災派部隊の延べ派遣機数は18機、空中消火の総数は47回約330トンだった。 |
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米陸軍参謀総長が大臣、陸幕長表敬![]() 着任後の初来日で儀仗隊を巡閲するオディエルノ米陸軍参謀総長。左は君塚陸幕長(1月19日、防衛省で)
米陸軍参謀総長のレイモンド・オディエルノ大将が1月19日、着任あいさつのため防衛省を訪れ、田中防衛相、君塚陸幕長を表敬した。同参謀総長は昨年9月に着任して以来、今回が初の海外訪問で、米国が打ち出したアジア太平洋地域を重視する姿勢から日本を最初の訪問国に選んだ。 君塚陸幕長は同日の記者会見で、同参謀総長が最初に日本を訪れたことに触れ「政府間、米陸軍と陸自との間で(米の新国防戦略などに)照らし合わせ、具体化しようという表れ」とした上で、「米側と防衛省の考えに大きなズレはなく、今後も日米友好と防衛上の実効性を上げるため、具体的に計画し実行していくことを確認した」と述べた。 |
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南スーダン・ジュバ 重機など相次ぎ到着 支援調整所も始動![]() 成田からウガンダのエンテベ空港を経由して南スーダンのジュバ国際空港に到着した天幕など物資第1便と、受け取りの先遣要員ら(1月16日)
国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)に派遣されている自衛隊国際平和協力隊は、1月15日の現地入り後、直ちに支援調整所を立ち上げ、国連や関係機関との調整を開始した。 同国の首都ジュバには、現地支援調整所長の生田目徹1陸佐以下、施設隊先遣隊の13人を含む23人、隣国ウガンダのエンテベでは11人がそれぞれ、空路や陸路で逐次届く資機材をはじめ、重機、糧食、天幕などの受け入れに当たっている。 ジュバには19日、エンテベ空港から大型トレーラーで国境を越え約1週間かけて運ばれてきた陸自車両などが到着した。また、21日に油圧ショベルなどの重機を搭載して成田を出発したアントノフ大型輸送機も24日、エンテベ空港に到着。重機等は現在、大型トレーラーにより陸路ジュバに向かっている。 今後、施設隊の1次隊本隊は28日に先発の約40人、2月中旬に派遣施設隊長の坂間輝男2陸佐以下の主力1波約120人、3月下旬に主力2波の約30人が出発する予定。 1次隊の計約210人は当初、天幕生活でスタートし、逐次プレハブに移行しながら宿営地整備などの基盤整備に当たる。 |
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海賊対処 11次隊2艦が出発 「任務完遂を」と田中大臣![]() 海賊対処水上部隊11次隊の出発行事で「意義ある任務」と派遣隊員を激励する田中大臣(1月21日、横須賀・吉倉桟橋で)
ソマリア沖アデン湾で民間船舶の護衛活動に当たる海自海賊対処水上部隊11次隊(指揮官・山本克也1護隊司令)の出発行事が1月21日、横須賀・吉倉桟橋で行われ、田中防衛相が出席、派遣隊員を激励し、隊員・家族ら約1000人とともに見送った。 大臣はこの後、海自横須賀地区を初視察、河野克俊自衛艦隊司令官の案内で同地区の逸見岸壁に接岸中のイージス護衛艦「きりしま」(艦長・豊住太1佐)を視察した。 11次隊は護衛艦「むらさめ」(艦長・松野征治2佐以下170人)、同「はるさめ」(同・佐藤誠2佐以下180人)で編成、司令部要員を含む隊員約380人と海上保安官8人が乗艦。 同日午前10時過ぎから行われた出発式典で訓示した田中大臣は、「海洋立国、貿易立国である我が国にとって海上輸送の安全を脅かす海賊行為の防止は死活的で重要な課題。アデン湾では多数の国々や国際機関が海賊対処に取り組んでおり、諸君の活動は国際協力という面でも大いに意義あるもの」と強調。その上で、「日本国民と国際社会からの大きな期待が向けられていることを自覚し、同乗する8人の海上保安官、各国の仲間たちとともに任務を完遂してほしい」と要望した。 この後、田中大臣は逸見岸壁で「きりしま」を視察。士官室で河野自艦隊司令官から状況報告を受けるとともに、「きりしま」搭載のイージス・システムやSM3ミサイルによる弾道ミサイル防衛などの概要を聞き、艦内を見て回った。 |
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「しらせ」 氷状厚く 昭和基地接岸を断念 第53次南極地域観測協力を行っている海自砕氷艦「しらせ」(1万2650トン、艦長・中藤琢雄1佐以下約175人)は1月21日、厚い氷と積雪の影響で砕氷航行が極めて困難な状態のため、昭和基地沖への接岸を断念した。昭和基地に到着できなかったのは、旧「しらせ」による第35次南極地域観測協力以来18年ぶり。 1月24日現在、「しらせ」は昭和基地から西北西約20キロ地点を砕氷航行中で、輸送に適切な地点まで進んだ後、搭載のCH101輸送ヘリで観測隊の越冬に必要な物資を優先して空輸するほか、ヘリで運べない観測機材などの大型物資は雪上車で輸送する。 「しらせ」は1月上旬に南極の定着氷域に進入したが、厚さ約4メートルの氷と約2メートルの積雪に阻まれ、砕氷航行が困難な状況になった。同21日に中藤艦長と山岸観測隊長が対応を協議し、昭和基地沖への接岸断念を決めた。 今後の物資輸送は、可能な限り空輸や氷上輸送で行い、現地の状況を判断して輸送量を決める。「しらせ」は2月中旬に昭和基地沖を離岸し、豪フリーマントルを経由して4月に帰国する予定。 |
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スクランブル1~3四半期
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