Quantcast
Channel: 電脳工廠・兵器(武器,弾薬)庫
Viewing all articles
Browse latest Browse all 8971

タイで「コブラ・ゴールド13」 在外邦人輸送を演練

$
0
0
2/21日付
ニュース トップ

タイで「コブラ・ゴールド13」 在外邦人輸送を演練
オブザーバー ミャンマー初参加

 外国での騒乱などを想定し、日米隊員の誘導を受けて緊急退避のため米軍のCH53ヘリに乗り込む邦人(2月17日、タイ中部のパタヤ市で)
 米国とタイが共催し、計7カ国が参加する多国間共同訓練「コブラ・ゴールド13」が2月11日、タイのチェンマイなどで始まった。今回はミャンマーが初めてオブザーバー参加している。防衛省からは約80人が参加。このうち約30人が17日、パタヤで在外邦人を輸送する実動訓練を行った。アルジェリアの邦人人質事件をきっかけに邦人の救出が注目される中、今回はアジア、中東、アフリカの日本在外公館からも警備担当者ら30人が加わり、「在外邦人の集合」から「航空機への搭乗」までの一連の手続きを演練した。

防衛省から80人参加

 訓練は「ある国で騒乱や自然災害などにより邦人の緊急退避が必要になった」と想定。邦人役の在バンコク日本大使館員とその家族ら約50人がパタヤ球技場に集結、米軍のCH53ヘリやCH46ヘリに次々と乗り込み、沖合に停泊中の米海軍強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」に輸送された。
 参加者は搭乗前に球技場脇に設けられた「退避統制所」で身分証明や持ち物検査などを行った。退避統制所は米、タイ、インドネシア、マレーシア、日本が共同で開設、運営した。
 搭乗までの間、邦人は日米隊員の警備に守られて行動し、航空機搭乗までの一連の手続きを演練した。
 このほか、自衛隊員は人道的な国際救援活動を想定した指揮所演習や医療訓練を行い、統合運用能力の向上を図った。
 指揮所演習では想定上編成された多国籍軍司令部に要員を派遣し、情報共有や調整要領を演練した。
 また、医療支援の分野では、日本は米、タイ、インドネシア、韓国、マレーシアと共同医療チームを編成。チェンマイ、ピサヌローク、トラットなど計6カ所を巡回診療し、医科診療や公衆衛生教育を行った。
 「コブラ・ゴールド13」には米、タイ、日本をはじめ、韓国、シンガポール、インドネシア、マレーシアの7カ国のほか、今年は初めてミャンマーがオブザーバー参加した。同訓練は今回で32回目。自衛隊は2005年から参加しており、今回で9回目。
 これまで軍事政権下にあり、中国の影響が大きいとみられていたミャンマーが民主化をきっかけに米国との関係を改善、コブラ・ゴールドに初参加した意義は大きく、同訓練の規模拡大につながっていくものとみられる。
 

2/21日付
ニュース トップ

南スーダン ODA連携事業開始
施設隊3次隊が生活道路などを整備

 道路の整備に着手した陸自施設隊3次隊と、完成を心待ちにする子供たち(1月下旬、南スーダンで)
 国連の南スーダン共和国ミッション(UNMISS)に派遣され、同国のインフラ整備に当たっている陸自施設隊3次隊は1月31日、政府開発援助(ODA)との連携事業としてコミュニティー道路の整備に着手した。完成すれば、子供たちの通学をはじめ、住民生活の安全性、利便性が格段に向上する。
 同日、首都ジュバのナバリ地区では起工式が行われ、3次隊長の持田将貴2陸佐以下、東北方主力の約330人の隊員と、南スーダン政府、国連の関係者などが出席した。
 同事業は日本政府が外務省を通じて南スーダンで行う「草の根・人間の安全保障無償資金協力」と連携した初のプロジェクト。3次隊はこれらのODA資金で調達された資材を使用し、UNMISSの指示に基づいて約1・7キロにわたる生活道路と側溝部分を整備する。
 整備が予定されている道路は雨が降ると冠水が激しく、大変危険で不衛生な状態にある。着工を前に、陸自隊員と地元の子供たちが周辺の除草作業とゴミ拾いに汗を流した。
 3次隊は当該事業のほか、ジュバ大学建設予定地の造成や、ジュバとその近郊を結ぶ基幹道路の補修などさまざまな施設活動を並行して行っている。
 

2/21日付
ニュース トップ

日米対潜訓練始まる

 海自と米海軍の対潜特別訓練が2月18日から24日まで、太平洋の東海沖から四国沖にかけての海域で行われている。
 海自は潜水艦隊司令官の矢野一樹海将を訓練統制官に、潜水艦6隻とP3C哨戒機数機が参加。米海軍からは第7潜水艦群司令のフィリップ・G・ソーヤ少将を訓練統制官に潜水艦1隻が参加している。訓練は昭和32年から実施されており、今年で122回目。
 

2/21日付
ニュース トップ

日米で離島奪還訓練
米カリフォルニア州サンクレメンテ島で鉄拳作戦展開

 オスプレイを初めて使用して島に上陸、地域を確保して前進する陸自隊員たち(2月13日、キャンプ・ペンデルトンで)
 米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ(2月13日、キャンプ・ペンデルトンで)
 陸自ヘリボン部隊を乗せ、「ボクサー」から飛来する4機のオスプレイ(2月13日)
 陸自が購入を検討しているAAV7(2月13日、キャンプペンデルトンで)
 沖で待機する強襲揚陸艦「ボクサー」に向かうため、汎用上陸艇LCUに乗り込む陸海空隊員と海兵隊たち(2月7日、キャンプ・ペンデルトンで)
 AAV7などで車列を組み、海岸を進む海兵隊(2月7日、レッドビーチで)
 81ミリ砲を撃ち、攻撃ヘリを誘導する陸自隊員たち(2月9日、サンクレメンテ島で)
 米カリフォルニア州サンクレメンテ島などで行われていた陸自と米海兵隊の共同訓練「鉄拳作戦(アイアンフィスト)」。最終日の2月13日には敵に占領された離島に上陸するとの想定で、MV22オスプレイを使った初の訓練が行われた。

乗艦

 7日午前7時。大きな荷物を担いだ陸自隊員や海兵隊員がキャンプ・ペンデルトンのデルマー海岸に続々と集結してくる。水平線には朝日が昇り、海岸はオレンジ色に染まっていた。しばらくして、海軍の汎用上陸艇(LCU、艦番号1648)が海岸に到着すると、隊員たちは乗艦を開始。冬場も比較的温暖なカリフォルニアとはいえ朝夕はさすがに冷える。浅瀬は3メートルほど。バランスを崩して列を乱す隊員が出ると、教官から大きな罵声が飛んだ。陸自隊員の磨きあげられた黒い戦闘靴は、海兵隊の砂色のコンバットブーツと違って、遠くからでもぴかぴか光ってみえる。全員が乗り込むまで数十分。LCUのウェルデッキが閉まり、沖で待機する「ワスプ」級強襲揚陸艦「ボクサー」(40650トン)に向かって出発した。

サンクレメンテ島

 離島奪還訓練に使用されたサンクレメンテ島は、キャンプ・ペンデルトンの西方約120キロに位置。米海軍所有の無人島だ。全長約40キロ、面積約150平方キロで長細い形をしている。島がまるごと訓練施設として利用されており、特殊部隊ネイビーシールズなどが訓練に使用している。カリフォルニア・チャンネル諸島の最南端の島で、なだらかな山が連なり、夏は涼しく冬は暖かい。地面には大小の石が大量に転がり、数種類のサボテンが生える。この島が訓練場として使われ始めたのは第2次世界大戦に遡るという。日本軍に占領された島を奪還するために造られた施設群で、今は日本と米国が訓練を行う。

離島奪還開始

 隊員たちはキャンプ・ペンデルトンからサンクレメンテ島沖まで、艦で約6時間かけて移動(オスプレイを使用すると約12分)、8日はあいにくの大雨に見舞われた。先遣隊が出発し、島の各ポイントを目指す。「雨の中を12時間以上歩き続けたんだ。足はマメだらけだよ」と30そこそこの海兵隊員は笑う。
 9日には、陸自の一個中隊規模のヘリボン部隊が大型輸送ヘリCH53「シースタリオン」2機で、島の中部にある飛行地区に到着。海兵隊は水陸両用車AAV7などで、島の北西部に上陸した。日米隊員はそれぞれ地域を確保しながら南下していった。

総合火力誘導訓練

 島の最南端にある見通しのよい丘に設けられた通信所。30人ほどの日米隊員が無線を使用して、地図などを片手に艦砲射撃の修正を行っている。沖に見える黒いシルエットは「タイコンデロガ」級ミサイル巡洋艦(9957トン)で、艦上から127ミリ砲で陸地を狙い打つ。
 その後、海兵隊のAH1W「コブラ」や海軍のSH60「シーホーク」などの回転翼が空からの攻撃を開始。陸自隊員は5人1組となり、2門の81ミリ迫撃砲でヘリを誘導した。
 チームリーダーのブラッドリー大尉は「訓練を通じ日米隊員は互いの技術を高め合うことができた」と話した。

オスプレイ初使用

 隊員たちは10日に島を離れ、「ボクサー」に戻ると、2度目の上陸作戦に備えた。今回の設定ではサンクレメンテ島の更に西側の海上に「ペンデルトン島」が存在すると想定。サンクレメンテ島はあくまで本拠地として確保し、本命のペンデルトン島を奪還するという作戦だ。
 12日には再び先遣隊が「ペンデルトン島」に見立てたキャンプ・ペンデルトンに入り、情報収集などを行った後、13日に本隊が上陸を開始。基地の「SS22」と呼ばれる地区に4機のオスプレイが降りると、辺り一面が砂埃に包まれた。ある程度の広ささえ確保できれば、オスプレイはどこにでも着地できる。
 小銃を手にした陸自隊員たちがオスプレイから走り出て、地域を確保しながら前進。前方に控える陸自のトラックや高機動車に乗り込んだ。一方、海兵隊はAAV7などで海からレッドビーチに上陸。LCACも白い水煙をもくもくとあげて浜に乗り上げ、車両などを陸地に運んで、上陸を完了した。
 13MEUのザッカリー・ダンカン中尉は陸自隊員に向け「訓練での作戦遂行能力が特に素晴らしかった。陸自の高い能力を維持していってほしい」とメッセージを送った。
 (南カリフォルニア=若林祥子)
 

2/21日付
ニュース トップ

米軍不発弾を処理 浜松と神戸で―

 不発弾処理の準備を進める102不発弾処理隊の隊員ら(2月17日、浜松市遠州灘海岸で)
 太平洋戦争中に日本に投下された米国製の不発弾が浜松市と神戸市で相次いで見つかり、陸自の不発弾処理隊が2月17日、両市でそれぞれ不発弾の処理を実施し、市民の安全を守った。
 東部方面隊隷下の102不発弾処理隊は2月17日、JR東海浜松工場(静岡県浜松市)で見つかった不発弾の爆破処理を行った。
 不発弾は長さ160センチ、直径40センチ、重さ約860キロの米国製の16インチ艦砲弾で、昨年10月11日にJR東海浜松工場の改築工事中に発見された。
 17日の処理作業は、JR浜松工場と爆破処分地点近辺の浜松市南土木事務所にそれぞれ現地対策本部を設置し、鈴木康友市長を対策本部長に行われた。
 不発弾は市中で発見されたため、約3万8000世帯の住民約1万1000人が避難。運搬経路から約540メートルの範囲に含まれる東海道本線や新幹線、国道1号線、国道257号線の交通が規制された。
 午前9時、高橋正尚隊長以下9人は不発弾を陸自トラックに積載し、爆破処分地点の遠州灘海岸までの約4キロを輸送した。
 その後、クレーンを使って海岸に掘られた深さ約5メートルの穴の底に設置。破片止めとなる畳がかぶせられると、さらに地上5メートルの高さまで砂が盛られた。
 午後2時に不発弾を爆破。午後5時には安全宣言が出され、全ての規制が解除された。

 また神戸市では同日、中部方面隊隷下の103不発弾処理隊が東灘区の工事現場で不発弾の安全化処理を行った。
 不発弾は先月21日に発見されたもので、長さ120センチ、直径30センチの米国製の250キロ爆弾。
 午前9時、畑輝彦隊長以下4人が信管を取り除き、午前11時過ぎ、矢田立郎市長が安全宣言した。
 この間、発見地点から半径300メートルが避難地区となり、近隣の小中学校に住民約7100人が避難した。
 
 
 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 8971

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>