南鳥島のレアアース調査 研究船「かいれい」出航 EEZ内に推定230年分
2013.1.21 11:12
レアアース(希土類)が大量に存在する可能性のある南鳥島周辺の海底を調べるため、海洋研究開発機構の深海調査研究船「かいれい」が21日午前、神奈川県横須賀市の港から出発した。
かいれいは、南鳥島を中心とする約800キロ四方の海域で、水深1500~6千メートルの海底地形やレアアースを含むとみられる泥の地層を音波で調査。さらに、海底から深さ約20メートルまで掘削できる機器を使い、泥を採取する。31日まで調査し、2~3カ月かけて分析する。
レアアースは携帯電話などのハイテク機器に欠かせない元素。昨年、東京大チームが、南鳥島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内で、海底の泥に希少なジスプロシウムなどが高濃度に含まれていることを発見した。東京大チームは、EEZ内に国内消費量の230年分に相当する量のレアアースが存在すると見積もっている。
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この「南鳥島」は中国が「島じゃなくて岩だ」と難くせ付けていた「沖ノ鳥島」とは別で、日本の最東端に位置する三角形の美しい島で海上自衛隊も常駐しています。
この南鳥島の沖にレアアースが発見されたのが昨年。早くも今回は、その海域に詳細調査へ向かっているというニュースです。
この図は「かいれい」による調査のイメージです。
5月頃には、分析結果が出るでしょう。楽しみですね。
ジスプロシウムが高濃度に含まれていることは、既に昨年に報道されています。
これはこれまで中国に強度に偏在していたレアアースで、ハイブリッド車のモーターや原子炉の制御など、様々な用途があります。
次に多く含有する成分が何かとか興味津々です。