別れの歌の定番「蛍の光」はたいていの人が知っていると思っていたら、若い人たちの中では知らない人も結構いるらしい。
実は若くない私も「知っている積り」でいた。でもそれは積りだった。
どうしてかというと、2番の歌詞までしか知らなかったから。
本当は3番と4番の歌詞があって、むしろこちらに歌の意味があるようだ。
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歌詞
1.蛍の光 窓の雪
書(ふみ)よむ月日 重ねつつ
いつしか年も すぎの戸を
あけてぞ今朝は 別れゆく
書(ふみ)よむ月日 重ねつつ
いつしか年も すぎの戸を
あけてぞ今朝は 別れゆく
2.とまるも行くも 限りとて
かたみに思う 千(ち)よろずの
こころのはしを ひとことに
さきくとばかり 歌(うと)うなり
3.筑紫(つくし)のきわみ 陸(みち)の奥
海山遠く へだつとも
かたみに思う 千(ち)よろずの
こころのはしを ひとことに
さきくとばかり 歌(うと)うなり
3.筑紫(つくし)のきわみ 陸(みち)の奥
海山遠く へだつとも
その真心は へだてなく
ひとえにつくせ 国のため
4.千島のおくも おきなわも
やしまのうちの まもりなり
いたらんくにに いさおしく
つとめよわがせ つつがなく
1 | ほたるのひかり、まどのゆき、 ふみよむつきひ、かさねつゝ、 いつしかとしも、すぎのとを、 あけてぞけさは、わかれゆく。 | 蛍の光、窓の雪、 書読む月日、重ねつゝ、 何時しか年も、すぎの戸を、 開けてぞ今朝は、別れ行く。 |
2 | とまるもゆくも、かぎりとて、 かたみにおもふ、ちよろづの、 こゝろのはしを、ひとことに、 さきくとばかり、うとうなり。 | 止まるも行くも、限りとて、 互に思ふ、千萬の、 心の端を、一言に、 幸くと許り、歌うなり。 |
3 | つくしのきわみ、みちのおく、 うみやまとほく、へだつとも、 そのまごころは、へだてなく、 ひとつにつくせ、くにのため。 | 筑紫の極み、陸の奥、 海山遠く、隔つとも、 その眞心は、隔て無く、 一つに尽くせ、國の為。 |
4 | ちしまのおくも、おきなはも、 やしまのうちの、まもりなり。 いたらんくにに、いさをしく、 つとめよわがせ、つゝがなく。 | 千島の奥も、沖繩も、 八洲の内の、護りなり、 至らん國に、勲しく、 努めよ我が背、恙無く。 |
Wikipediaでみると、スコットランド民謡であったこと、海軍兵学校で歌われていたことなどの情報がある。
要は全国どこにいても、心をひとつにして日本を守りましょうという熱いメッセージだ。
卒業式にフルバージョンで歌いませんか。
いまからクラスの意見をまとめ、先生たちに働きかければ、
卒業式に間に合いますよ。
流行りの歌は今だけの価値で、色あせてゆく。
一方、名曲は時が経ってもずっと名曲のままだ。