8月8日、「近いうちに解散」という三党合意により消費税法案が成立しました。
にもかかわらず、野田首相は「“しかるべき時期”に解散する」と言いはじめ、
今度は特例公債法、社会保障制度改革国民会議、一票の格差是正と議員定数削減もやらねばならないと言い、それも安倍総裁になり、前二つは協力し、残りは一票の格差是正と定数削減になりました。
以下、本日の野田総理と安倍総裁の党首討論の主な内容です。
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安倍総裁
「一度解散を口にした総理大臣は経済や外交政策を推し進める力を失います。なぜかと言えば相手国から交渉相手としては認められないんです。野田さん、この混乱状態から終止符を打つべきです。勇気を持って決断してもらいたい」
野田総理
「特例公債法成立と一票の格差是正と定数削減の確約を頂きたい。特例公債は予算とセットで三党合意が出来ました。これは参議院においても今週中に成立できるようにご尽力をお願いします。もうひとつは一票の格差是正と定数是正の問題で、一票の格差は違憲状態です。定数削減は2014年の消費税引き上げ前に、まず我々が身を切る覚悟で実現しなければいけない。我々民主党は45定数削減の法案を今日提出しました。自民党もマニフェストで国会議員の一割削減を訴えていました。衆議院議員は480です。一割削減で48。何としても一票の格差是正と定数削減を今国会中に実現する、それをぜひお約束して頂ければ今日、近い将来を具体的に提示させて頂きたいと思います」
安倍総裁
「私どもは特例公債は賛成すると審議を進めています。国民会議は私たちの提案ですがメンバーは直ちに決めてもかまいません。定数是正の問題はそもそも党首討論で憲法違反であるから優先させると約束したではないですか。それをまた違えるのですか。確かに私たちも定数削減を必要とします。定数削減と選挙制度の改正というのは民主主義の土俵です。なるべく多くの政党が参加してずっとやってきたではないか。これが前に進まないからまずは0増5減、定数是正、憲法違反の状況を解消する、直ちに民主党が賛成すれば明日にもこれは成立します。決断して下さい」
野田総理
「安倍総裁にお尋ねしたのは特例公債を今週中に決着つけましょうということ。これは前向きにお答えいただいた。一票の格差是正と定数削減は元々民主党は一票の格差先行で話をしてきた。与野党協議で定数削減と選挙制度をセットとしたのは自民党と他の野党の皆さんです。その上で定数削減はやらなければいけないんです。消費税を引き上げる前にお互いに国民に約束したことをこの国会で結論出そうではないですか。どうしても定数削減で賛同して頂けないならば国民の前で約束して欲しいんです。定数削減は来年の通常国会で必ずやり遂げる。それまでの間は議員歳費を削減する。この期日を決断頂ければ、私は今週末の16日に解散してもいいと思っています。ぜひ国民の前で約束して下さい」
安倍総裁
「民主党というのは思いつきの政党であると改めて思いました。そもそも定数の削減、選挙制度、その前に違憲な定数の是正をしっかり行っていくべきだと自民党の方から話をしているんです。それを進めてこなかったのは解散をひたすら恐れていた民主党の方です。そしていよいよ民主党の党内が大混乱してそういうようになってきた。私たち自民党はまずは0増5減は当然やるべきであり、来年の通常国会で定数の削減と選挙制度の改正を行っていくと約束をしています。今この場でしっかりやっていくと約束します」
野田総理
「定数削減は今国会で行うべきですが、最悪でも次の国会で必ずやるべきで、これは0増5減のレベルではありませんよ、お互い数十単位でいっているのですから、ここで成案を得ることを必ずやる、それが出来るまでは身を切る覚悟を示し、議員歳費削減を担保としてやる、そこを約束してほしい」
安倍総裁
「特例公債も国民会議も野田総理が新たな政権をつくる条件としての提案があったから約束しました。定数是正については自民党が0増5減を出していた。そして、選挙制度の改正をいま私と野田さんで決めていいんですか。比例の議席を減らすと少数政党にとっては問題があるから議論しようと言っているんです。その議論をすり替えているのが野田総理です。逃げてはいけない、嘘をつくな、というのは野田総理が言う資格はないんです。新しい政権を野田総理に求めているんです」
野田総理
「政治改革はさんざん議論してきました。あとは与党と野党の第一党が決断して、特に民主党は中小政党に配慮した比例の削減であります。民主党にとってはプラスの提案ではありません。ぜひ協力してやりましょうよ。16日に解散をします、やりましょう」
安倍総裁
「野田総理、16日に選挙をするは約束ですね。ひとこと言わせていただければ民主党が出されている選挙制度は連用制ですね。連用制は憲法との関係においても疑義があるんです。それを言っている野田総理は不誠実であると思います。16日に解散してどちらが政権を担うにふさわしいか判断して貰おうではありませんか。そして、この外交敗北に終止符を打って、どちらの政党が美しい国と日本の国土、領海、国民を守ることが出来るのか、それを決めて頂こうではありませんか。選挙戦であいまみえることを楽しみにしています」
野田総理
「覚悟のない自民党に政権は戻さない・・・。」
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安倍総裁は言っています。
美しい国と日本の国土・領海・国民を守るために、野田総理の提案を呑みましょう、と。
但し、最後は意見がかみ合っていません。選挙制度の連用制です。連用制は選挙区で勝った分だけ比例の数が減るもので、国民の投票で数がとれない人(政党)が勝ちます。国民の権利を冒涜しないか、憲法違反の疑いが濃厚であります。公明党や社民党は喜ばしいでしょうが、支持されない政党が当選するなんて、こんなことはあり得ません。
さて、
「14日の夜、民主三役会議で衆議院を12月4日公示、16日投開票の日程で行うと決めた。民主党内では解散反対論が拡大している。・・・」(産経新聞)
いよいよ民主党政権の悪夢も終止符を打つ時が来たようです。
しかし民主党は最後まで信用できないので騙されないようにしましょう。
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